2013年 10月15日(火) 晴れたり雨降ったり
北西の風 大時化
例によってマスコミは「10年に1度級」などと騒ぎ立てているけれど、来年からはそういう騒ぎも起こらなくなるだろう。
だって、毎年のようにこのクラスの台風が襲来するようになるだろうから………。
それにしても、近年頻発する自然災害のせいとはいえ、近頃の行政は「避難勧告」をやたらと多発している気がする。
先日の24号の際なんて、与論島では島全体の住民に避難勧告。
島内全域に避難勧告ってあなた……
どこに行けっちゅうねん。
たしかに備えるという意味では必要なことではあろうけれど、地域によっては避難をしてみたものの大したことにならない、ということが続くと、やがてオオカミとうそつき少年的感覚になるのではあるまいか。
「避難勧告」が紳士服の「閉店セール」になる日も近い。
その台風26号、関東地方は大変そうながら、台風自体は本島の遥か東を駆け足で通り過ぎていったから、広大な強風域の中にほんの少し含まれる程度で済んだ。
それだけだったらそれほど風は吹かなかったろう。
けれど台風を東へと追いやる気圧配置は、この季節から始まる冬型の気圧配置の走り、すなわちミーニシ状態。
そのためこの日は、桟橋に降りる坂道にいると、砂粒が体中に当たりまくってとても立っていられないほどの強い北風が、一日中強烈に吹き荒れていた。
そんなストロングな激荒れ状態にはまだなっていなかった13日のこと。クロワッサンではあるミッションが進行していた。
これだ。
ご存知ごっくん隊の隊長&隊長オクサマが手にしておられるのは、寄せ書き付きの一升瓶とシャベル。
もうお気づきですね?
そう、御結婚記念に、記念ボトルを海中に♪
本来であればこの連休中、穏やかな海の上で数々のゲストに祝福されつつ、リーダーも合流して執り行われる記念式典のはずだった。
ところが迫る台風にともなう時化予報のせいで、時化る前にうちの船を渡久地港に避難させることにしたため、この日一升瓶を埋めるなら、朝8時出港で、ということになってしまった。
前日はまだそこまで切羽詰っていなかったから、他のゲストのみなさんは安心して寝ておられる時刻にその旨を告げに行くと、当然のようにみなさん「パス」。
隊長も隊長オクサマも、普段であれば迷うことなく「パス!」となるはずの状況である。
しかし彼ら夫妻に課されたミッションが、寝ていたい、パスしたいという本能的欲求を見事なまでに押さえ込んだのだった。
というわけで、連絡船すらまだ運航していない時間から洋上のヒトに。
で、海中では……
撮影:オタマサ
隊長、奮迅のハタラキ。
そして無事に海底で眠ることとなった記念ボトルの上で、記念写真♪
撮影:オタマサ
ミッションコンプリート!!
そして。
御子息の運動会参加のため、1日遅れで合流する予定だったリーダーが、ミッション完了後に10時の便でご到着。
もちろん夕方は………
1年ぶりに島で合流した隊長とリーダー、そして隊長オクサマ。
昨年の8月にもこの3名は島にご滞在なさっていたのだけど、まさかその1年後に、このようにお揃いのTシャツ姿でスリーショットを撮ることになろうとは。
こうして隊長のシアワセがピークに達した夜、ついに二人の愛が……
撮影:梅さん
…って、隊長!!
それリーダーですから!!!
明日の心配をしなくてよいごっくん隊である。
夜は更けふき、ますます酒が進みゆく。
この夜のためにごっくん隊がご用意された焼酎の各種一升瓶が唸りを揚げていた頃、海底では、泡盛が静かな眠りについていたのだった。