2020年12月31日

2020オタマサワールド大納会。

2020年 12月30日(水) 曇り時々雨

北の風 激時化

 予報どおりシベリア下ろし(?)の猛烈風が吹き荒れ、桟橋へと続く石畳道の坂を天辺どころか、吹き付ける砂粒が物凄すぎてパーラーティーダがあるあたりまですら行けないほど。
 
 畑仕事をしていたオタマサなど、畝と畝の間に立っている時に強風に煽られ、白菜のただなかに倒れこみかけたという(それはそれでネタになったのに…)。
 
 室内にいても吹き荒れる風の音は台風級で、大雨こそ降らずに済んでいたけど屋外で何かをしようという気になど誰もなれない(オタマサは別)。
 
 この猛烈風のために、先だっての日曜日せっかくみんなでやった坂道上の砂の除去も、すっかり元の木阿弥……
 
 

 …どころか、元よりもさらに砂が溜まっていた(31日朝撮影)。
 
 まぁこれは天気予報的に作業をしているときからみんな覚悟していたことではある。
 
 だったらやらなければよかったのに…という声もあるかもしれないけれど、ウンコしたあとに明日もどうせウンコするからとケツを拭かないヒトはいないのと同じ。
 
 < 同じか?
 
 例えはともかく、新年を迎える前にみんなで道をきれいにしましょう…というキモチの問題なのである。
 
 結局砂が溜まったまま年が明けることになるけど。
 
 ところで、ストロング大時化から一夜明けて尋常時化模様で済んでいる31日の朝、当然ながら引き続き欠航中の水納海運の公式ウェブサイトを見てみると、翌年の定期ドックの日程が表記されていた。
 
 それによると……
 
2月10日(水)~3月20日(日)

 え??
 
 約40日間??

 世界半周できてしまうではないか。
 
 最初の2は3のマチガイなんじゃなかろうか…とカレンダーをチェックしてみても、閏年ではない2月と3月は曜日が同じだから推測できない。
 
 まさか…と思いつつ水納海運に電話してエリちゃんに訊いてみたところ、なんと2月で正しいとのことだった。
 
 そういえば、今年早々にプロペラシャフト系に妙な振動が発生するようになり、以後ずっとエンジンの回転をマックスに上げられないだましだまし運航を余儀なくされていた水納丸。
 
 その修理も含めた長期間ということなのだろう(たとえ2週間で済んでも、これ幸いと停めたままにしておくかもしれないけど)。
 
 約40日間はいつものようにはまかぜ号が代船運航することになり、まぁ現在の欠航率からいえば水納丸であれはまかぜ号であれ大した違いはないとはいえ、冷蔵庫など大型家電が壊れちゃったりしたら大変なことになりそうだ…。
 
 あ、書斎化改装計画の一部である酒用冷蔵庫の室内設置のために、冷蔵庫購入予定だった!
 
 1月中に買わなきゃ……。
 
 大型家電もさることながら、小型ボートでの代船運航期間には島を出たがらないおばあたちの生活は、40日間もいったいどうなってしまうのだろう??
 
 さて、嵐が吹きすさぶ晦日、せっかくオタマサがチョイス(?)した250枚ほどの写真だから、普段脈絡が無さ過ぎて日記上の話題にできなかったオタマサワールドを、ここで一部ご紹介しておこう。
 
 20年前ならごくごく一部のヒトだけのお楽しみだったウミウシやエビカニ類は、今の世ではすっかりメジャー進出をはたし、押しも押されもしない人気者になっているから、一般健全ダイバーの方々が目にする機会も断然増えている。
 
 その一方で、今に至るもまだまだ「一部のヒト」にしか相手にされていない生き物たちもいる。
 
 大昔からその「一部のヒト」だったオタマサは、相も変わらずそういう生き物を撮影しては、1人「ムフフフ……」と不気味に笑っているのだ。
 
 一般健全ダイバーにとっては不気味な世界、それがオタマサワールドなのである。
 
 まずはこちら。
 

 岩肌で成長している被覆状サンゴのひとつのポリプから不気味に伸びるヘンテコ触手……のようにしか見えないけど、なんなんでしょう?
 
 自分が撮ったものを深く追求しない、というのもオタマサワールドの特徴なのである。
 
 お次はこちら。
 

 それぞれ独立していたと思われる1cm未満のチャツボボヤ(とかつて言われていたホヤ。今はどうなのか不明)が、融合しているところ。
 
 これはちょくちょく目にするシーンながら、嬉々として撮るヒトは少ないと思われる。
 
 変態度はますますアップしつつ、お次は…
 

 被覆状サンゴに開いた穴から腕を出していたクモヒトデが、なにやらのフンらしき御馳走をゲットして穴に引っ張りこむところ。
 
 表を這いずり回ると魚に食べられてしまうから、このように腕だけ出してエサを探すのだろうけど、場所限定で腕の届く範囲だけで採餌だなんて、かなり効率は悪そう……。
 
 お次はちょっぴり珍し系。
 

 INONのライトと比してこのサイズ、これはナマコの幼体なんでしょうか?
 
 同じ棘皮動物系ながら、美しさでは勝る……
 

 テヅルモヅルの仲間の(おそらく)チビターレ。
 
 トサカ系の刺胞動物は育ってもなかなか長期間成育し続けてくれない水納島の海にあって、ここのトサカの仲間は相当長期に渡って健在で、オタマサはそのポイントで潜るたびにいつもチェックをしているため、時にはこういう出会いもある。
 
 テヅルモヅルのチビターレにはなかなか会えないから、存在だけでも「おっ?」てなもんだけど、存在自体は珍しくもなんともないのに「ん?」となることもある。
 
 こちら。
 

 ツートンカラーのトサカガキ。
 
 バイキンマンの歯のごとくわかりやすい貝殻の合わせ目が特徴的なトサカガキは、岩肌のそこかしこに付着している。
 
 ジッとしているものだから貝殻がカイメンに覆われていることも多く、たいていの場合は真っ赤なカイメンだ(海中では沈んだ色に見えます)。
 
 でもこのトサカガキは、片方の貝殻を覆っているのがサンゴキラーのムラサキのカイメンという、ありそうでなかなかない塗り分け状態なのである。
 
 さてさて、ラストを飾るのはこちら。
 

 ヒトデの仲間に寄生するヒトデヤドリニナの仲間…
 
 …で終わってしまい、「ムフフフ…」と笑っているだけなのがオタマサワールド。
 
 幸いヒトデガイドブックなる変態社会用図鑑があるので調べてみたところ、このヒトデはアカモンヒトデというらしい。
 
 ではこのヤドリニナはなんていうのだろう…と少しばかりネット上で調べてみたところ、カタハリヤドリニナという種類のようだ。
 
 面白いことにヒトデやナマコ、ウミシダといった棘皮動物に寄生するこのテの貝は、種ごとに寄生する種類も決まっているそうで、このカタハリヤドリニナはアカモンヒトデ専属なのだとか。
 
 たまに目にするヒトデへの貝の寄生シーンに比べ、コイツはやけに貝がでっかすぎると思ったら、このヒトデと貝の組み合わせの場合はこういうサイズ比がフツーらしい。
 
 貝殻に体を半分埋められ、腕の中で栄養を吸い取られ続けるヒトデの暮らしって、いったいどういうキモチなんだろう?
 
 あ、コロナ禍で社会が崩壊しかかっているにもかかわらず、バブル級の高値で一年を終えた平均株価を見ているようなものか…。
 
 というわけで、変態社会を覗いてみれば、日本社会の音がするオタマサワールド大納会でした。 
  


Posted by クロワッサン at 10:02Comments(0)水納島の海

2020年12月30日

MIS2020。

2020年 12月29日(火) 雨のち曇り

北東の風 波あり

 年末に大陸から高気圧が張り出してくるらしい…というのは随分前から予想されていたのだけれど、その親玉とでもいうべきシベリアの高気圧の気圧の数字がとんでもなかった。
 
 1080オーバー。
 
 高気圧の数字などたいていの日本人の普段の生活に何の関わりも無いから気にもかけないヒトのほうが多いのかもしれないけれど、この異常な数字を台風に例えていうなら850ヘクトパスカルにまで発達しているようなもの。
 
 そのパワーでタイムスリップしてもおかしくない。
 
 東に張り出してくる頃にはさすがにもう少し数字が落ちているにせよ、これを書いている今(30日朝)実況天気図を見てみれば、高気圧の中心気圧は1062だった。
 
 こりゃもう、ひところの大迫級に「半端ねーッ!」。
 
 そんな高気圧の張り出しがもたらす季節風が超絶ストロング級になることは間違いなく、天気予報も侮れない数値を予測している。
 
 連絡船の船員さんによると、海上保安庁も各船会社などに注意喚起情報を流しているそうだ。
 
 これまでは通常レベルの季節風による時化の際は連絡船側のバースに避難させてもらって凌いできた当方のボートながら、さすがにこの状況で水納島の桟橋に停めておく勇気はない。
 
 というわけで、この日朝早くに渡久地港にボートを持っていき、避難させてきた。
 
 状況的にはいつでもボートを見回れるように本島そのまま滞在しておくべき状況ながら、晦日大晦日の欠航はほぼ確定となると、この日のうちに島に戻らなければそのまま本島で年を越すことになってしまう。
 
 それはあまりにも侘しいので、あとは運を天に任し、連絡船に乗っておっとり刀で島に戻ってきたのだった。
 
 本島に残っておけばよかった、とか、いっそのこと上架しておけばよかった…なんてことにならないことを祈ろう。
 
 尋常ではない季節風ではたしてボートがどうなるか予断を許さないのもさることながら、世界はいまだ出口が見えないコロナ禍中。
 
 来年はあっても来シーズンがあるのかどうか、先行きはまったく不透明ではあるのだけれど、こちらのページでお知らせしているとおり、とりあえず来年もダイビング業務は営業することにした。
 
 ただしすでにお伝えしているとおり、諸般の事情に鑑み雑貨屋さんはネット通販のみとし、実店舗は無期限休眠。
 
 きっかけはもちろんコロナ禍ながら、今年一度楽を覚えてしまった体では、たとえコロナが奇跡的に春までに収束したとしても、雑貨屋さんの実店舗の営業を再開することはない。
 
 「休刊」になった多くの定期刊行物がそのまま廃刊になるのと同様、無期限休眠といっても、けっして王子にキスをしてもらえない眠れる森の美女になりそうだ。
 
 同様に、コロナ禍のために夕刻に時間帯を移した「夜のゆんたくタイム」も、たとえ政府が新型コロナウィルス感染収束宣言を出そうとも、今年同様夕刻開催のままといたします。
 
 また、我々の健康状態や業務の根幹をなす機械、機材に重大なトラブルが生じた場合、ゲストの予定を優先し、おして営業を続ける……ということはありません。
 
 ご滞在中にそういう事態に遭ってしまわれた方は、運が悪かったとお諦め下さい。
 
 そのようなトラブルに見舞われず、コロナウィルスも今年の夏くらいであり続けてくれれば、今年と同じように過ごせるはず。
 
 ただ。
 
 我々も齢を重ね、そろそろ引き際を考えるべき時代に差し掛かって早数年、それでももう少しは頑張れるかな…と思っていた矢先に、どうやら近い将来水納島の暮らしの環境が大きく変わってしまう運びになってきている。
 
 詳しいことは諸事情あって述べないけれど、早い話が不動産儲け話。
 
 水納島を気に入って何度もご来島してくださっているほとんどの方々が、話を聞けば幻滅必至であろうことは想像に難くない。
 
 実際フツーに聞いていても、口八丁の不動産屋と土地ブローカーの胡散臭い話どおりになるわけがないとしか思えない。
 
 しかし従来はそういったものを排除すべく頑張ってきた島民も、我々以上に齢を重ね、ヤンバルクイナよりも早く絶滅しそうとなっては背に腹を変えられず…というか、縋るように話に乗っている気配があるので、たとえこの先100年住んでいようとも基本ヨソモノである我々としては、それに対して強く反意を示すわけにもいかない。
 
 ひょっとしたらホントに話どおりになって、それによって絶滅を免れることになるかもしれないんだし。
 
 いずれにせよあとはもう、事の是非ではなく価値観のモンダイなので、決まったことをとやかく言うのではなく、決まったことにどう対処するかという話になってくる。
 
 となると、奇跡的に(?)話どおりにうまく事が運んだ際のありようがそもそも価値観にそぐわない我々としては、事と次第に関わりなく、この先も今までどおり十年一日のサザエさん生活……というわけにはいかなくなってきた。
 
 かといってこのコロナ禍中では終の棲家探しもままならないし、いきなり生活を大転換する能力も財力も無いので、とりあえず最短でもあと2シーズンは現状どおり続けるつもりではいる。
 
 ま、今年1月にやったコンプレッサーのオーバーホールの有効期限までって話なんだけど。
 
 ともかくそういうわけで、「これまでどおり」を皆様にお約束できるのはあと2シーズン。
 
 それはもちろん、3年後にはもう「これまでどおりの営業」はしていない、ということを約束するものではないし、これまでどおりではないかもしれないけれど営業はするかもしれない。
 
 とにかくしっかり3年後以後のことを考えて今を生きねばならなくなってしまった。
 
 かつての二子山部屋の稽古みたい……。
 
 もっとも、3年後もまだオリンピックを延期するか中止にするかをパリで揉めているかもしれず、コロナ禍でなにがどうなるかわからないけど、かねてよりお伝えしているように、
 
 いつまでも あると思うな クロワッサン
 
 ということですので皆様よろしく。
 
 さてさて、先日は今年を振り返ってMIPを選出したけれど、本日は同じく今年を振り返り、MIS、すなわちMost Interesting Sceneの授賞式。
 
 実際に目で見て印象深かったシーンはいくらでもあるんだけど、それが写真に残っているかというと話は別なので、写真に残っているモノ限定となると、やっぱりこれ。
 

 クロハコフグの産卵・放精。
 
 オスがメスを誘うシーンはこれまでにも何度も観たことがあったものの、産卵まで完遂してくれることはなかった。
 
 3本目を無くして久しいから、時間帯的に彼らが産卵するタイミングに潜っていられないため、この先も観る機会はない…と諦めかけていたところ、降って湧いたコロナ禍が生んでくれた時間のおかげで、ついに今年大願成就。
 
 一方、オタマサはといえば……
 
 …って、このように1年を振り返っていろんな「Most」を選んでくれと言っているのに、彼女がノンジャンルで選んだという写真のフォルダを見てみたら、その数
 
 250枚。
 
 なかなか甲乙つけがたいものがあるのはわかるにせよ、せめて20枚くらいでしょう、フツー。
 
 MIPに関しては最初からオリビアシュリンプに決定していたからよかったものの、MISについては結局そこからあらためてワタシが選ぶことになってしまうのだ。
 
 というわけで、とりあえず250枚のなかから20枚ほど候補を選び、そこからオタマサにチョイスしてもらった結果、話の繋がり的にピッタリマッチング。
 
 オタマサMIS2020はこちら。
 

 ミスジチョウチョウウオの産卵・放精。
 
 チョウチョウウオ類もやはり日没後が産卵時間帯のようなのだけど、同じ時間帯に産卵するアカハラヤッコやヘラルドコガネヤッコなどアブラヤッコ属の魚たちに比べて動き回る範囲が広く、ファーストコンタクトでいきなり産卵シーンを撮影、なんてことはなかなかできない。
 
 にもかかわらず、珍しくオタマサに神が束の間宿ったらしい。
 
 一方別の夕刻には、オグロトラギスのペア産卵シーンに遭遇するチャンスを得たオタマサ。


 この後の産卵は刹那も刹那、宇宙最小単位の時間でシュッと10センチほど上昇して終えたそうで、あまりにも時間が短すぎて神様はオタマサに宿る間がなかったらしい。
 
 今年はコロナ禍のおかげで夕刻にけっこう潜ることができて、これまで封印してきたシーンをその他たくさん観ることができた。
 
 かなり楽しかったので、これは是非来年も……
 
 シーズン情報ページ営業日カレンダーの6月上旬の休業日連打は、それが目的なのはいうまでもない。
  


Posted by クロワッサン at 10:15Comments(0)日々の徒然水納島の海

2020年12月29日

Foldable Desk。

2020年 12月28日(月) 薄曇り時々日差し

北東の風 波あり

 朝はともかく午後は余裕で潜りに行けそうなくらい風は収まっていたけれど、連絡船は今日も元気に全便欠航。
 
 おかげで今年最後の「もやさないゴミの日」にゴミを出せなかった…。
 
 数々の空き缶空き瓶、年越し確定。
 
 さて。
 
 沖縄の名産柑橘シークヮーサーは、「爽やかな酸っぱさ」が売りで、その実は緑色をしているもの、と多くの観光客が思っておられる。
 
 でもそれは酸っぱさ優先で「青切り」しているからこそで、生っている実をそのまま放置しておくと、この季節にはちゃんとオレンジ色になる。
 

 水納島でも庭木で植えられているシークヮーサーがけっこうあり、みなさんちゃんと有効利用しているのだけれど、背の届かないところに生っているものについては、長い柄をつけてつまみ取ったり、脚立を据えて採ったりしはしても、このようについつい取りこぼしがちになる。
 
 そんな「取りこぼし」を誰よりも喜んでいるのは、この方。
 

 ガラサー。
 
 どこか落ち着いたところでゆっくり味わおうとでもいうのだろう、口を大きく開けてシークァーサーをくわえたまま飛び立っていった。
 
 夏にはスイカをつついてデザートにし、秋には畑で採りこぼされたジーマミーを嬉々としてほじくり返し、冬には果汁たっぷりのシークァーサーを味わう。
 
 カラスたち、なにげに素敵な食生活かも。
 
 話は変わる。
 
 今月から始めた店舗書斎化計画、例によっていつものごとく、頭の中の構想&デザインだけでやっているものだから、店舗状態を解体するだけしたあとは途方に暮れかけたものの、ようやく形になってきた。
 
 とりあえずこちら側は、画面外の上側にある棚の目隠しを施せば、ほとんど完了。
 

 この四半世紀もの間夢にまで見た「自分専用の机」の完成だ。
 
 これでもう、何をどう出しっ放しにしておいても、オタマサに文句を言われることはない。
 
 でもここはクーラーの真下で、クーラーの掃除をしたり壊れて取り換え工事をしたりする際に据え置き型の机じゃ邪魔になってしまう。
 
 そんな時でも心配御無用。この机は……
 

 折り畳み式♪
 
 マスオの棚みたいに使用中に勝手に畳まれてガラガラガッシャン!……なんてことにはならない(ように気をつけたつもり)。
 
 ただ、安く済ませるためにあえて天板をチープな素材にしたわりには、可変ギミックのせいで、むしろフツーにメイクマンでこの程度の机を買うよりも高くついてしまったかも…。
 
 これだったらリサイクルショップでそれっぽいものを購入し、邪魔になるようなら移動させればいいだけだったともいう。
 
 でもまぁ結局のところなんだかんだと作業工程を楽しんでいるわけだから、これでいいのだ。 
  


Posted by クロワッサン at 07:04Comments(2)日々の作業鳥さんたち

2020年12月28日

MIP2020。

2020年 12月27日(日) 晴れ

南東の風 日中はかなり波あり
 
 かねてより通知されていた予定どおり、本日は共同作業の日。
 
 新年を前に、御願所周辺の清掃、そして桟橋から続く坂道に溜まった砂の除去、そして春に植えた椰子の周囲に生い茂ってしまった雑草の除去と、それに合わせて椰子1本1本に追肥、さらに椰子たちが冬の強風を凌げるよう風除けを……
 
 …なんてことを、ただでさえ少ない人数で手分けしてやっていれば、9時30分から初めて途中1時間ほど昼休憩を挟みつつ、15時30分終了。
 
 オフシーズンともなれば普段は箸より重いものを持たない暮らしをしているだけに、オーバーワークも甚だしい……
 
 …のはワタシだけで、オタマサは普段と変わらぬ労働量なのだった。
 
 ところで、春に椰子を植えた際には具体的に作業内容をお知らせせず、ご来島時にわかるはず、ということにしておいたのだけど、みなさんお気づきになりましたか?
 
 大きな声では言えないけれどなんとも昭和な演出なので、ワタシとしてはこれ見よがしにアピールしたくならないこの椰子たち、ゲストの中には目ざとくお気づきになるかたもいらっしゃって、
 
 「なんでこうしちゃったの?」
 
 と否定的に尋ねられる始末。
 
 ワタシは作業はしてますけど、実施決定に至る過程にはいっさい関わっていないので、そのような質問は他所にお願いいたします…。
 
 もっとも、今どきの沖縄旅行客からすると、このようなわかりやすい「昭和的いかにも南国演出」がむしろウケるのかもしれない。そういう意味では需要に則した演出ということか。
 
 同じように、瀬底島の端に立派なヒルトンホテルが建っているほうが、喜ばれるということでもあるのだろう…。
 
 牧志の公設市場は立派になっちゃうらしいし、農連市場は見る影もないし、備瀬のフクギ並木の入口はホテルの入口みたいになっちゃってるし……
 
 古くからの沖縄ファンにとっては、消えていく「沖縄らしさ」をどこかに探すことがどんどん難しくなっているに違いない。
 
 さてさて、この日は雨に祟れることなく、暖かな日差しが降り注ぎつつ木陰がまた気持ちいい絶好の作業日和になったのだけど、それってつまり抜群の海日和なんじゃ?
 
 ところが今日は南東の風が昼前後をピークにやたらと強くて、坂道から見下ろす伊江島方面の洋上は、台風接近中もかくやというほど時化ていたのだった。
 
 我が家のデッキの上のトマトの植木鉢が倒れていたくらいだから、相当な風の強さだ。
 
 この時期に南東の風が強烈に吹くだなんてなぁ…。
 
 おかげで、絶好の海日和なのに…と指をくわえて海を眺める必要はなかった。
 
 翌日は北風が少々強くなりそう、翌々日は風はおさまっても雨模様、そして晦日、大晦日は激荒れ必至。
 
 どうやら先日のダイビングが今年の潜り納めになりそうだ。
 
 というわけで、毎年恒例この1年の海を振り返ってみる。
 
 今年はコロナ禍のために目も当てられない営業成績になってしまったかわりに、例年ならカメラを携えて呑気に潜っていられないような季節でさえ時間だけはたっぷりあった。
 
 なにしろ年間を通じたダイビングの本数は、シゴトで潜った数よりも遊びで潜ったほうが多いくらいなのだから。
 
 おかげで例年以上に出会う機会と撮る機会がマッチしてくれて、あー、これは撮りたかったなぁ…と歯噛みする思いをほとんど味わわずに済んだ。
 
 そんな1年間におけるワタシのMIPはといえば、先日のナゾヨウジを僅差で上回ったこちら。
 

 人生初遭遇のタキベラ属の1種。
 
 詳しいことはこちらをご参照いただくとして、大怪我から見事復帰してくれたおかげで、一生に一度級のレア魚にもかかわらず、ファーストコンタクトから3ヵ月経ってもまだ出会うことができた。
 
 ところが、傷がほとんど癒えた姿を観てからさほど時をおかず、ついにタキベラタキちゃんはGone。
 
 もともとが本来いるべき場所ではなかったにせよ、もう少し居られたろうに…。
 
 タキちゃんが大怪我をした理由も消え去った理由も、おそらく↓こちらの方にあると思われる。
 

 ゴマウツボ。
 
 ファーストコンタクトの頃からすでに、ここにゴマウツボが常駐していた。
 
 ホンソメワケベラほどではないにしろタキちゃんは習性上クリーニング行動もするようなので、ウツボがそばにいても物怖じすることなく、むしろ自分から近づいて行ってサービスケアをしようとしているフシがあった。
 
 しかしゴマウツボとしては、この柄の魚がクリーナーという情報が遺伝子的に無いから、そうやって間近をウロウロしている派手な魚なんていったら、格好のカモ……
 
 …ということだったのかもしれない。
 
 一方オタマサのMIPは、言うまでもなく↓こちら。
 

 まさかの遭遇、オリビアシュリンプ。
 
 雨模様で分厚い雲が空を覆っていて、そのうえ大雨台風後のせいでたいそうな濁り方だったため、ライトをつけないと何も見えないほど暗い海中だったからこそ、日中にこのように姿を現してくれたらしいオリビアシュリンプ。
 
 この写真でオリビアちゃんが拠り所にしているニクイロクダヤギはその後もずっと健在ながら、オリビアの姿は以後どこにも見当たらず。
 
 まさにかくも儚き一期一会、奇跡に近いチャンスだったようだ。
 
 その千載一遇に巡り会えたのも、コロナ禍のおかげかもしれない。
 
 言い方を変えれば、この写真は約200万円かかっている、ということでもあるのだ。

 ってことは、MIPというよりは、字義どおりのMVPかもしれない??
  


Posted by クロワッサン at 09:10Comments(0)水納島の海

2020年12月27日

変わらぬ味と変わりゆく景色。

2020年 12月26日(土) 晴れ

北東の風 うねりあり

 お正月のための買い物が年末の伝統行事のようになっているのは水納島のような小さな島でも同じ。
 
 ただ、買い物をしたいタイミングで連絡船が運航する保証はない。
 
 それも今年の師走のように運航日よりも欠航日のほうが遥かに多いとなれば、保証はないという程度のリスクでは済まない。
 
 となると、運航している日に買い物に行っておくに如くはない。
 
 この日は今月数少ない運航可能日だ。
 
 26日だといささか早すぎではあるけれど、翌日は日曜日でスーパーその他あちこちが混みそうだし、その後の運航が保証のかぎりではない(晦日大晦日は欠航が確定的)となれば、もはや四の五の言ってはいられない。
 
 というわけで買い物に。
 
 買い物といえば、本部町独自のコロナ禍町民生活支援策である「もとぶ商品券」と「もとぶ飲食券」の期限が迫ってきた。
 
 1人あたりそれぞれ3000円ずつだから、けっこう使いではあり、さてさて何を買おうかなぁ…とワクワクしているうちに、商品券は2人分ほぼ全額農協で購入する肥料代に変わってしまったのだった。
 
 自分の趣味を「公費」で賄ってオタマサ。
 
 一方飲食券は、店内での飲食をまったく停止している我々としては使い道がほとんどないため、肥料に消えた商品券とは逆に随分余ってしまっている。
 
 このまま期限が切れて紙切れになってしまってもしょうがないので、テイクアウトでもOKな店に頼ることにした。
 
 といってもそうそう選択肢があるわけではなく、結局先日一度利用した花人逢へ。
 
 でっかいピザを2枚買って、1枚は冷凍しておく作戦。
 
 週末の正午過ぎなのでさすがに客が多かったけれど、テイクアウトなら10分ほどの待ち時間で済むし、その間庭で待っていられる。
 
 ご存知のとおり、ここは庭からの眺めが素晴らしい。
 

 ジョニーの画角ではこれが精一杯ながら、見渡せば瀬底島、水納島、伊江島が一望のもとに。
 
 瀬底島側を中心にすれば……
 

 その手前には町内最大の繁華街(?)大浜区の賑わいも見える。
 
 ここの平地部分はほぼ埋め立て地で、かつてはこのあたりの平地といえば山際に細く連なるだけだったそうだ。
 
 その頃の景観も見てみたいなぁ……って、その頃はこんな山の上などほとんど原生林だったろうけど。
 
 景観といえば、瀬底島の端から水納島へと続く景色にも大きな変化が生まれている。
 

 瀬底島の端に、要塞のようにそそり立つヒルトンホテル。
 
 そりゃ由緒正しい立派なホテル、泊まり心地も部屋からの眺めもステキなんだろうけど、まったく不必要だよなぁ、この景色内に(※個人の感想です)。
 
 このころ当たり前に観ていた景色は、もう二度と見ることはできないのだ(当時は本部町立体育館も無かった)。
 
 花人逢、永遠に変わらぬピザの味とは対照的に、庭からの眺めはどんどん変わっていくのだった。
 
 それにしても、なんという海日和!
 
 うねりはありそうながら、この師走にこれ以上望めないくらいのコンディションではないか。
 
 晦日大晦日は絶望的だし、その前は雨模様っぽいから、潜り納めをするには絶好の日和だったのに…。
 
 明日も日中は南寄りの風で晴れという予報だから、コンディショングリーンってところながら、明日は師走恒例の島内清掃作業が待っている(いつもはもっと早いうちにやるんだけど、なにしろ天候不順運航不順でチャンスがないままズルズルと年末になってしまった)。
 
 なので、絶好のダイビング日和にもかかわらず、指をくわえながら海を眺めているしかなかった。
 
 でも!
 
 夕食はほとんどピザ食べ放題状態!!
 
 慌てて指まで齧ってしまわないように気をつけねば…。
  


Posted by クロワッサン at 08:17Comments(0)日々の徒然観光

2020年12月26日

芋の時代。

2020年 12月25日(金) 曇り時々晴れ

北東の風 時化模様
  
 前日は半日運航だった連絡船は、今日は完全無欠の全便欠航。
 
 月末もどうやら欠航オンパレードになりそうだから、このままでは一ケ月の運航日数は合計しても10日間ほどになってしまいそうだ。
 
 まぁしかしそのおかげでこのコロナ禍のなか外部からのヒトの出入りもほとんどなく、水納島が伊平屋島になるようなこともなさそう(スナックも無いし)。
 
 コロナ禍といえば、変異したウィルスがイギリスで報告されたという話を受けてのスカの会見が笑えた。
 
 すでに誰からも指摘されていることながら、あのヒトは(変異ウィルスが発生している)イギリスから日本への入国は1人か2人」と本気で語っていたものなぁ…。
 
 1人か2人って、どこでもドアで来たとでもいうのだろうか…。
 
 人数についてはのちにすぐさま訂正されていたけど、いずれにしても英国から報告されただけであって、発生したのが英国とは限らない、ということをスカはまったく理解していないから、入国制限を緩和し続けたまま毎日毎日帰国者も含めて諸外国から日本に来る人たちがたくさんいるんだもの、日本に変異ウィルスが入っていないわけがない。 
 
 結局何も対策をうたないまま、年末年始に向けては
 
 「静かな年末年始を」
 
 だって。
 
 今なお「呼び掛け」が対策になると本気で思ってるんだとしたら無能の極地だし、ホントは思ってないけどそれが「やることやってました」的エクスキューズになると考えているんだとしたらウツケ者大賞受賞間違いなしだ。
 
 そもそも「呼び掛け」が力を発揮するためには、呼び掛けるヒトにチカラがないと。
 
 声のかぎり、力のかぎり国民に訴えかけるメルケル首相とか、知性と理性と説得力と対策で語りかけるアーダーン首相のようなヒトが「呼び掛ける」のならまだしも、責任逃れと権力維持しか考えていないスカのような人間の「呼び掛け」に対し、現在感染拡大主力勢力の方々がそれに応え、年末年始を「静か」に過ごすはずがない。
 
 さらに笑ってしまったのは、偶然ではあるものの、そのようなニュースが掲載されているウェブサイトのページの広告が↓これ。
 

 スカの呼び掛けと、こういう広告と、日本国内の感染拡大主力勢力に影響を与えるのは、はたしてどっちでしょう?
 
 話は変わる。
 
 カメさんたちの非常食用にイモを育てているという話はかつて何度か紹介した。
 
 イモといってもカメさんたちが食べるのは葉っぱのほうで、かつてイモくらいしか食べるものが無かった時代には、人間にとっても大切な野菜となっていたイモの葉は「カンダバ」と呼ばれ、本来主役のイモよりも葉の成長に特化した品種すら出ている。
 
 その葉主体の品種をお裾分けしてもらい、マサエ農園畑2号で栽培するようになったのが事の始まりなのだけど、さすがイモだけあって、これがまたスクスク育つこと育つこと。
 
 おかげで台風後のクワの葉絶滅期や冬場のクワ不足時期には大いに活躍してくれている。
 
 で、どういうわけだか毎年立派に「イモ」ができる。
 
 葉っぱメインだからイモ堀をする必要はないのだけれど、畑2号の拡張とともに「イモの場所」を移す必要があったりするので、必然的にイモ掘りになるのだ。
 
 それにしても、本来イモができない品種だったはずなんだけど……。
 
 イモがメインの品種じゃないから、味はイマイチなのだろうと思いきや、イケるものはけっこうイケる。
 
 たくさん採れてしまうからお裾分けしたところ、かつて芋の時代を生きていた方々にもたいそう好評だった。
 
 それが前々回のオフシーズンのことで、昨年はむしろイモをアテにして掘ってみれば、思いのほか不作……というか本来の姿に。
 
 オタマサによると、掘る時期が遅すぎたために、地中で土に還ってしまっていたらしい。
 
 今年こそは…と、イモの場所を移す必要が無いのにオタマサが掘ってみたところ、タイミングを外すことなく次々にイモが現れた。
 
 イモの味を知るには焼き芋がベストなところながら、焼き芋をするならやっぱり焚火だ焚火だ落ち葉焚。
 
 それが面倒なのでまだ焼き芋では食していないものの、オタマサが真っ先に作ってくれたなんちゃってスイートポテトは……
 
 …全然スイートじゃないんですけど。
 
 やっぱイモメインじゃない品種だから甘くないのかなぁ。
 
 でもイモ自体はサツマイモや紅芋同様繊維質が豊富なので、食感は変わらないはず。
 
 というわけで、こういう料理も作ってみたオタマサ。
 

 オーブンで焼いたあとだから何が何やらわけがわからない写真になっているけど、ジャガイモ、サトイモ、そしてこのイモの3種のイモと野菜が入ったオーブン焼き。
 
 これはチーズが載っていたりと味付けは洋風ながら、同じような感じで醤油テイストの和風版も試してみたところ、これがまたこのおイモさんが実力をいかんなく発揮してことのほか美味しい。
 
 焼き芋にした場合の実力派未知数ながら、これならかなりイケるかも。
 
 でも、「美味しい!」と知った時にはもう在庫が…
 
 …な~んてことは心配御無用。
 
 なにしろ今年は…
 

 大豊作なのだ。
 
 どうやらしばらく「芋の時代」。
  


Posted by クロワッサン at 08:07Comments(0)島の美味いもの

2020年12月25日

万障皿無記。

2020年 12月24日(木) 曇り時々雨

東のち北の風 おだやかのち時化模様

 午後遅くから時化てくるという予報を受け、連絡船は朝の1往復は通常運航、午後は時刻を早めて13時台で1往復する旨、朝から水納海運のサイトに出ていた。
 
 現在進行中の店舗改装書斎化工事は、あと必要なモノを少々買ってきたらほとんど終了というところまできており、この日買い物ができれば年内終了も見込める。
 
 そこでさっそく朝イチの連絡船に乗るべく桟橋までテケテケ歩いていったところ、到着した連絡船の船員さんたちいわく、午後の便で島に帰るヒトがいなかったら午後は出さない予定という。
 
 この日島を訪れた一般日帰り観光客は皆無で、島から出る数名の方々はどうやらこの日は出っぱなしらしく、他に午後本島から戻る予定のヒトもいないらしい。
 
 となると、ワタシが買い物に出てしまうと、ワタシ1人のために連絡船は午後も1往復しなければならないことになってしまう。
 
 薬が切れるとかボイラーが壊れたとか、切羽詰まっていたらなりふり構わず出掛けるところながら、何も無理に今日じゃなくてもいいということは自分が一番わかっているので、この日は謹んで乗船を辞退することにした。
 
 無茶強要は「ここ一番」のときにとっておこう。
 
 さてさてこの日はクリスマスイブ。
 
 クリスチャンではないけれど、飲むために何かと理由をつけたがる酒飲みにとって、クリスマスはかっこうの晴れ舞台、いわば「ハレの日」だから、毎年この日にはオタマサがご馳走を作ってくれる。
 
 この日の前菜にて初登場した試作品がこちら。
 

 先日エストニアのIT大国ぶりをちょっとばかり調べていた際、かの国の名物料理のひとつとして紹介されていた豚肉のゼリー寄せ「スルトゥ」が美味そうだったので、先日作ったばかりの燻製を具材に「なんちゃってエストニア」にしたもの。
 
 本家とは肉の密度がまったく違うし、そもそも作り方も味も違うにしても、これはこれでかなり美味しく、なんだか定番になりそうな気配だ。
 
 そしてこの日のメインは「肉」。 
 
 普段ゆんたくタイムの際などに、「肉を食べさせてもらえない…」とワタシがこぼし続けていることもあって、栄養面で本気で気遣ってくださる方もいらっしゃったりして恐縮しているのだけど、そのようなみなさんもご心配なく、ちゃんと肉食ってます。
 
 ただ。
 
 赤味のステーキ肉は塩と胡椒とニンニクくらいのシンプルな調理でいただくのが一番美味しいと思っているのだけれど、我が家には肉を食すに際してひとつ弱点がある。
 
 ステーキ皿が無いのだ。
 
 ステーキ皿など無くても肉は食べられるとはいえ、フツーに皿に盛ったらあっという間に冷めてしまう。
 
 冷める前に食べたほうが美味しいに決まっているので、温かいうちに食べようと頑張る。
 
 すると今度は、肉があっという間に無くなってしまう…。
 
 ゆっくり飲めないじゃん。
 
 なので以前から気の利いた店に寄るたびにステーキ皿を探し求めてつつも、昔はどこでもチョコチョコ目にした記憶があるのに、近頃は東急ハンズにすら置いておらず、なかなか目的は達せられないまま何年も経ってしまった。
 
 だったらポチッとすればいいんじゃね?…てなところながら、こんなものをわざわざ通販で買うのもなんだか癪に障る感が。
 
 名護以北ではどうやら手に入りそうになく、コロナ禍のために中南部にまで足を延ばす気にもならないから、どうやら今年も肉は素早く食べなきゃならないか……
 
 …と諦めかけたシーズンオフ間近のこと。
 
 そういう肉話をしていたところ、とあるゲストが
 
 「まったく使っていないステーキ皿がありますけど」
 
 ご実家でご不要になったまま棚に眠っている中古ステーキ皿が、今まさに捨てられんとす、状態だとおっしゃるのだ。
 
 その場ですかさず2セット頂戴する運びとなり、それが酔っ払いトークではなかった証に、翌月ありがたくもホントにステーキ皿が届いたのだった。
 
 本日はその皿使用2度目なのだけど、いやはや、やっぱりステーキはステーキ皿で食べるに限りますな。
 
 ゆっくり味わって食べられるもの…。
 
 というわけでみなさま、メリークリスマス♪
 


  


Posted by クロワッサン at 08:45Comments(0)日々の徒然

2020年12月24日

カペラ。

2020年 12月23日(水) 晴れのち午後遅くから雨

東の風 波あり 水温22度~23度
 
 ローマ帝国の全盛期に君臨したハドリアヌスたち五賢帝とか、19世紀のドイツ帝国の隆盛を極めたビスマルクや20世紀の英国の大ピンチを乗り越えたチャーチルなど名宰相とか、江戸幕府中興の祖と言われる将軍吉宗とか、そこまで世に名を遺すほど優れた政治家なんてゼータクなことを望んだりはしない。
 
 ただ、フツーの道徳心とフツーの良識・見識とフツーの知性を備えたヒトたちが政治家になってはくれないだろうか…
 
 …ということが、こんなにもかなわぬ望みになってしまうとは。
 
 やることなすこと巷でどれほど批判の的になろうとも、国会で息をするように平気で嘘をつこうとも、結局次の選挙ではみ~んな当選しちゃうんだから。
 
 何度も言うけど、もはや現在の小選挙区制では何も変えられないし変わらない。
 
 かつて共和制ローマにおいて、ユリウス・カエサルやオクタビアヌスが共和制を維持させているように思わせながら気がつけば実質帝政にしたように、民主主義社会の国会であるようなフリをしながら気がつけば実質全人代になっている日本。
 
 それも人材が払拭しきった全人代なんていう、「サイコロ型の正露丸」みたいな超矛盾のテイで。
 
 ローマ帝国の誕生時、当時ローマ社会に生きる人々のほとんどがその「誕生」に気がつかなかったのと同じく、500年後に目にする年表上では、とっくの昔に「社会主義国家日本自民共和国」が誕生しているに違いない。
 
 その立法府の人材が払拭しているとなれば、政治のチカラで生き残るすべは無いといっていい。
 
 滅びの笛のソナタは、いよいよ第4楽章に突入だ。
 
 それが「歓喜の歌」だったら、かなりのブラックジョークかも…。
 
 さて。
 
 今日も天気予報はいい方にはずれ、午前中は太陽輝く青い地球になっていた。
 
 さっそく海へ。
 
 今月はカンムリベラの仲間の他、禁断のサンカクハゼの仲間にも注目している。
 
 サンカクハゼの仲間なんていったら、一般健全ダイバーのほとんどすべての人にとってエキストラのような存在で、例えていうなら時代劇の江戸の町で蕎麦屋に入る鬼平の後ろをスッと通り過ぎるだけの「通行人A]といったところだ。
 
 ワタシにとっても、AからDくらいの変化はあるにせよ、ほぼほぼエキストラ通行人扱いで、特徴的な一部の種類を除いては、これまでのダイビング人生で「注目」したことなどごく限られた一時期しかない。
 
 それゆえの「禁断」。
 
 でもお魚コーナーの性質上無視するわけにもいかないので、この師走にサンカクハゼたちに対し、前世紀以来20年以上ぶりとなる熱いマナザシを向けてみた。
 
 すると……
 
 あれ?
 
 フツーに観られると思っていたツマグロサンカクハゼになかなか会えない??
 
 たしかにいる場所を選ぶハゼではあったけど、こんなに会えないものだったっけ??
 
 今シーズンだっってチョコチョコ目にしていた記憶があるんだけどなぁ。
 
 しょうがない、手持ちの写真だけで……
 
 …と思ったら、なんてことだ、デジイチになってからは、たったの3枚しかツマグロサンカクハゼの写真が無い!
 
 ツマグロサンカクハゼはフィルムで撮っていた頃にはもっと注目していたから写真はあるんだけど、セスジサンカクハゼに至っては2つの世紀にまたぎつつちゃんと撮った履歴が無い。
 
 しかも困ったことに、ホントにセスジサンカクハゼなのかという自信も無い。
 
 なにげに背景で歩いているエキストラのみなさんには、それが演出上意図されたものでないかぎり、画面の中で目立ってしまってはいけないという鉄則がある。
 
 セスジサンカクハゼとその仲間たちはさすが通行人Aだけあって、エキストラの心得をちゃんとわきまえているのだ。
 
 セスジサンカクハゼという種類は前世紀から知られた存在だったのに対し、今世紀になって新たに和名が付けられたサンカクハゼの仲間もいる。
 
 その名もカペラサンカクハゼ。
 
 ハゼ変態社会御用達の図鑑である「日本のハゼ」では、「サンカクハゼ属の1種」と紹介されているハゼだ。
 
 カペラとは往年のマツダの車のことではなく、夜空に輝く1等星のひとつ、馭者座で最も明るい星のことなのだろう。
 
 近年のハゼにはシリウスだぺガススだといったお星さま由来の名前がつけられる傾向が一部にあって、このサンカクハゼもその流れのひとつなのだろう。
 
 背ビレの前縁付近についている特徴的な模様をそのカペラに見立てたに違いない。
 
 こういうわかりやすい特徴があるものは、写真に撮ったあとであれやこれやと悩む必要が無いからありがたい。
 
 でもごく最近和名がつけられたくらいだから、そうそうお目にはかかれないんだろうなぁ、カペラ……
 
 …と思ったら。
 
 いた。
 

 背ビレの前縁付近に青っぽいポッチリがあるでしょ?
 
 それがカペラの印。
 
 セスジサンカクハゼ(と思われるハゼ)のように、呑気に明るいところをウロウロしたいわけではないらしく、やや暗いところでこちらの様子を見ていたカペラ。
 
 背ビレもあと一息で全開状態、せっかくだから真横から撮らせてもらいたいなぁ…と思いつつ、もっと身を乗り出してくるまでジッと待っていた。
 
 すると、それ以前からこの根の反対側でずっと騒乱状態だったボスユカタハタのオスメスコンビ対通りすがりのバラハタのケンカがこちら側にも波及してきて(バラハタがやたらとしつこい)、そのあおりでカペラはシュッと奥に引っ込んでしまった……。
 
 バラハタめ、喰ってやる!!
 
 < シガテラ。
 
 というわけで、束の間の初遭遇となってしまった。
 
 これまでも通行人Aとしては見ていたかもしれないけれど、実はその通行人Aがカメオ出演の深キョンだった的なうれしい発見、カペラサンカクハゼ。
 
 次回はハタたちがケンカをしていない時に、一緒に「通行」させてもらおうっと。 
 
 このカペラサンカクハゼのようにわかりやすい特徴があればいいのだけれど、「特徴」とされているものでも環境の違いや個体差で見た目が随分変わる種類もあって、ひとたび「注目」してしまうと春日三球の夜を迎えてしまうことになりかねない。
 
 その危うさをはらんでいるのがこちら。
 

 このサンカクハゼはいったい誰なんでしょう??
 
 このままでは夜も寝られなくなっちゃう(もしくはそのまま忘れてしまう)かもしれないので、ご存知の方はテルミープリーズ。
  


Posted by クロワッサン at 08:13Comments(0)水納島の海

2020年12月23日

ワクチン接種不可ボディ。

2020年 12月22日(火) 晴れ!

東の風 うねりあるもおだやか 水温22度
 
 前日までの時系列予報ではこの日の午前中にはお日様マークが出ていた。
 
 ところが今朝になって予報は変わり、午前中は分厚い曇りマークの連打に。
 
 なんだよ、やっと晴れるかと思っていたのに……
 
 …と残念がっていたら、夜明けから思いっきり青空が広がるいいお天気に。
 
 結局1日中「晴れ」。
 
 いやあ、太陽って素晴らしい!
 
 我々の細胞には葉緑体は1ミリも無いけれど、植物たちが日々味わっている光合成のシアワセがとってもよくわかる気がする。
 
 それにしても日中の暖かさときたら!
 
 9日ぶりに潜ってみれば、9日前はコンスタントに23度あった水温は、着実に低下して22度に。
 
 23度ならエントリー後60分経ってもさほど寒さを感じなかったのに、たった1度変わるだけで、40分過ぎにはもうボートに上がることを考えるくらい寒くなっていた。
 
 それでも妙に粘ってしまって気がつけば80分弱。
 
 体はヒエヒエ、手足はマヒマヒ、頭はモヤモヤ。
 
 これで洋上が氷雨降る冷たい北風ピューピューだったら、ワタシは即座に機能停止していたかもしれない。
 
 しかしこの日は、ボートに上がれば空には太陽が!!
 
 あったかいんだわ、これが。
 
 エキジット直後でさえ暖かいのだから、陸上にいればほとんど春の陽気。
 
 おかげで久しぶりに午後のお茶タイムを庭先で過ごすこともできた。
 

 ところで。
 
 以前からちょくちょくあったことはあったのだけど、夕食後に時々喉の奥が痒くなることがある。
 
 忘れた頃にある程度で、それほどひどくはないものの、少しばかり気にはなっていた。
 
 それが今月になって、妙に頻度が高い気がしてきて、痒さもしつこくなっているような…。
 
 気になりだすと、なんとなく痒いだけではないような感覚も加わってきて、はて、これはなんだろう?と考えてみた。
 
 ひょっとしてアレルギー?
 
 度の強いお酒を飲みすぎているからだろうか。
 
 そこでしばらく飲むのはビールだけ生活をしてみたところ、あら不思議、痒くならない。
 
 ひょっとして酒アレルギー??
 
 そんな、個人の意思と180度相反する体の主張をされたら、心と体がジキルとハイドになってしまうじゃないか。
 
 いやいや、ちょっと待てよ。
 
 度の強い茶色い系のお酒を楽しんでいるときは、酒のアテもちゃんとある。
 
 食事前に軽く飲む茶色いお酒系のアテといえば、言わずと知れたナッツ♪
 
 近頃は食塩と植物油不使用を謳う素焼き商品がたくさん出ていて、手っ取り早くミックスされたものを購入していて(家計で買おうとするとオタマサがいつもブーブー言う)、以前も書いたように、一度小皿に盛った量だけで食べ終えるオトナになれないまま今日に至っている。
 
 で、ワタシは考えた。
 
 ひょっとして、原因はこのナッツ??
 
 そこでまず、ナッツには手をつけず、健康志向の素焼きとは真逆のポテチを肴にして、茶色いお酒を飲んでみた。
 
 あ、ちなみに今月の自分へのご褒美はこちら。
 

 ウイスキーの聖地アイラ島が南端に連なる島々の、その北端に位置するスカイ島にあるタリスカー。
 
 ワタシ御用達の茶色いお酒蘊蓄サイトによると、著者いわく
 
 「タリスカーはアイランズ・モルトの中では最も取り扱いが多く、比較的見つけやすい方の銘柄ですが、そうはいってもウイスキー専門店でなければなかなかお目にかかれないレベルですので、お店で見つけたら「買い」です。」
 
 なのだそうな。
 
 でも名護のAプライスには、他の銘酒とともに昔から置いてあるんですけど…。
 
 Aプライス、なにげにこだわりの店??
 
 しかしワタシはそんな蘊蓄などまったく知らないまま、これまで飲んだことがないというだけの理由で購入。
 
 一週間ほど禁茶色いお酒をしていた体には、ことのほか美味しいですわ、やっぱり(蘊蓄をもっと知りたい方はこちらをご覧ください)。
 
 はたしてこのあと喉…というか口蓋の上側…は、痒くなってしまうのか??
 
 全然ならなーい!
 
 ということは、少なくとも度数の強いお酒が原因というわけではなさそう(それ以前に、クラフトジンでも実験してみた)。
 
 ポテチでもないらしい。
 
 ビールでも日本酒でもワインでもなさそうだ。
 
 ということは……ナッツ?
 
 でもこのところ食べている、人からいただいたお菓子やオタマサが作ってくれるケーキにはクルミがたくさん入っているのだけれど、だからといってこの日のオヤツも含め、その後痒くなったことなど一度も無い。
 
 ということは3種類のミックスナッツのうち、クルミは容疑者から除外される。
 
 残るはアーモンドかカシューナッツ。
 
 そういえば、知人にアーモンドが大好きなのにアレルギーで食べられなくなった、というヒトがいたっけ……。
 
 ワタシもナッツの中では群を抜いてアーモンドが好きなのに…。

 白黒ハッキリさせるため、かくなるうえは比較対象実験的にお酒抜きでアーモンドを食べてみる……
 
 ……って、さらにアレルギー反応がひどくなって、喉奥が塞がるくらいに腫れちゃったりしたらどうしよう?
 
 なんてことだ、コワくて実験できないじゃないか。
 
 というわけで原因はいまだ確定せず、限りなく黒に近いグレーの存在が浮き上がってきた段階ではあるのだけれど、もしアーモンドかカシューナッツが原因なのだとすれば、それはきっと食べ過ぎのせいであることは言うを俟たない。
 
 ああ、毎回キチッと小皿に入れた量だけで済ませておけば、こんなことにはならなかったのに……。

 オトナになれないままでいると、結局損をするのは自分なのであった。 
  


Posted by クロワッサン at 08:25Comments(2)日々の徒然

2020年12月22日

Three Silly Monkeys。

2020年 12月21日(月) 曇り

北東の風 波あり
 
 この日の天気予報なら、フツーだったら連絡船は運航する。
 
 ところが、干潮のタイミングになる朝は予報よりも若干強い風が吹いていたこともあって、とりあえず朝は欠航。
 
 で、島に戻ってくる人、島から出る人などとにかく今日動かないと…という需要があれば午後は動かす、という話だったのだけど、結局誰も運航を必要としなかったようで、全便欠航になってしまった。
 
 午後3時以降なんて、うちのボートですら楽に渡久地まで行けるくらいだったんですけど…。
 
 欠航という連絡はくれても、本島と水納島とを連絡しない連絡船になってしまったようだ。
 
 海況見ずして欠航と言うなかれ。
 
 ところで。
 
 日光を見ずして結構と言うなかれ、という日光には恥ずかしながら一度も行ったことはないけれど(オタマサは小学生の頃に行っている)、見ざる聞かざる言わざるのお猿さんたちは知っている。
 
 この「見ざる言わざる聞かざる」って、結構と言えないワタシのように何も知らずにそのまま理解したら、結局なんにもしないヒトって意味と勘違いしそうだけれど、このお猿さんトリオは海外の観光客には「Three wise monkeys」と呼ばれているそうで、すなわち賢いお猿さんたちなのだ。
 
 日光東照宮は現在は神社だけれど、徳川家康を祀るために建立された時代は長く神仏混淆の世の中だったので、天台宗系のお寺でもあったのだとか。
 
 「三猿」はそんな仏教系の教えが説くところの「叡知」の粋だそうで、見ざる聞かざる言わざるとはすなわち、
 
 「悪い行ないを自然であるかのように見るな」
 
 「悪い方に導く言葉を聞くな」
 
 「理由もなく悪く言うな」
 
 という意味で、平たく言えば「素直な心で成長しましょう」という教えなのだそうな。
 
 関東地方で子供時代を過ごされた方なら、小学生の頃に学校単位で漏れなく現地を訪れているだろうから周知のジジツなのだろうけど、なにしろ結構と言えない身なので、今さらながら「なるほど…」と思ってしまうワタシ。
 
 きっとスカインフィリアーズも、この三猿を誤解しているんだろうなぁ…。
 
 (医療現場や国民生活の実情など)都合の悪いことは見るな」
 
 (専門家や有能なスタッフの)都合の悪い提言を聞くな」
 
 (国民に対して)意味のあることを言うな」
 
 このザ・凡智版「見ざる、聞かざる、言わざる」がスカインフィリアーズの基本スタンスなのだと理解すれば、下等官房長官のご発言も、高い緊張感と検討の男ニシムラ氏の会見も、親玉スカのご対応も、とってもわかりやすいものになる。 

 令和版三猿は、「Three silly monkeys」のようだ。
 
 オリンピック開催のためなら変異ウィルスもなんのその、国民に我慢を呼び掛けつつ海外からの入国制限を緩和し続け、ついに国内でも変異ウィルスが確認されれば高い緊張感をもった「検討」が始まるに違いない。 
  


Posted by クロワッサン at 08:47Comments(0)吉田兼好

2020年12月21日

赤い縁取りのナゾ。

2020年 12月20日(日) 曇り

北東の風 時化模様
 
 前日朝の通知どおり、今日も朝から全便欠航。
 
 今月はもう20日だというのに、連絡船が運航したのは合計7日に満たないのだから、減便運航も1日単位じゃなくて週単位になったかのようだ。
 
 でもただでさえありえない港の中途半端さに加え、メチャクチャなお天気がもたらす時化の連続となれば、もはや文句をいうヒトもいない。
 
 というか、無理に運航してもらって大トラブルになり、その後3ヵ月くらい修理のためにドック入り…なんてことになってしまったら目も当てられないから、むしろ島民のほうから「出さない方がいいんじゃない?」という声が出てくるようになっていたりする。
 
 もうすでにこれが「常態化」しているのだ。
 
 なので北陸地方をはじめとする「初雪が大雪」の騒ぎも、あれは異常なのではなくて今後常態化すると考えておいた方がいい。
 
 それにしても、群馬かどこかの映像で観た、「1日でこんなに積もった」の「こんなに」がとてつもなく半端なくてビックリしてしまった。
 
 これが異常じゃなくて通常になる、と言われても困るだろうなぁ…。
 
  いずれにせよ何度も言っているように、地球がヒトに優しかった時代は終っているのだ。
 
 話は変わる。
 
 このところ「お魚コーナー」ではカンムリベラの仲間を紹介していて、この日はこれまでに撮ったツユベラの写真を見ていた。
 
  多くのダイバーにとってはツユベラというと可愛く派手な幼魚はお馴染みでも、オトナはアウトオブ眼中。
 
 あ、ちなみに「アウトオブ眼中」って我々世代ならフツーに意味が分かる言葉だけど、若いヒトたちには「オヤジ用語」扱いで伝わらないことも多いらしいから(なんであれ意味を知ろうと努力をしないヒトたちが多いから?)お気をつけあれ。
 
 オトナはそもそも小さなものを大きく写すマクロレンズでは撮れないサイズだから、かくいうワタシも完熟オトナの姿をほとんど記録してはいない。 
 
 でも昨年そういったサイズのものを撮れる画角のレンズを手に入れたこともあって、お馴染みではあるけれどなかなか撮る機会が無かった魚たちを記録に残すことができるようになっている。
 
 これまでは観ているだけだったツユベラの完熟オスもそのひとつ。
 

 可憐な幼魚の姿からは想像もつかないオトナの姿……というネタでよく例にあげられることも多いから、海中ではアウトオブ眼中でもオトナの姿をご存知の方は多いはず。
 
 そんな周知のツユベラのオトナではあるけれど、この写真をご覧になって「ん?」と思われ方は、おそらく大橋巨泉から「スルドイッ!」と指をさしてもらえるはず。
 
 ワタシは今年を含めた過去3シーズンに渡って海中でこのオトナを観ているようなのだけど、一度として「ん?」とはならなかった。
 
 ところが今回ツユベラの写真を見ていて、ようやく「ん?」。
 
 注目すべきはその尾ビレだ。
 
 赤い縁取りは完熟オスとメスを区別する特徴なのかとばかり思い込んでいたところ、過去に撮った数少ない完熟オスの写真を見てみると……
 

 こちらの尾ビレには、赤い縁取りがほとんど無い。
 
 不思議に思ってベラ類変態社会御用達図鑑「ベラ&ブダイ」のツユベラの項を見てみると、オスの尾ビレの特徴もメス同様「先端が黄色い」と紹介されているし、掲載されているオス相の写真の尾ビレはキレンジャーだ。  
 
 ではこの赤い縁取りっていったい?? 
 
 気になって夜も寝られなくなりそうだったので、ツユベラを画像検索して、ここまでクッキリハッキリ尾ビレに赤い縁がある写真を探してみたところ、似たような感じの写真を発見。  
 
 さっそくそのウェブサイトを見てみると、それは多種多様な分野の様々なスペシャリストが著述するコラムを掲載しているManabi JAPANというサイトで( 運営はシダックス(株))、その様々な分野のうちの「自然」のコーナーのひとつ「海の中の素敵な仲間たち」という枠で紹介されているツユベラの写真だった。  
 
 そのコーナーを担当しておられるのは、誰あろう天下の大御所水中写真家大方洋二さん。  
 
 その記事中で大御所は、赤い縁取りのツユベラについて  
 
 尾ビレの縁がオレンジ色になるのは珍しい  
 
 と写真付きで解説しておられるではないか!!  
 
 どこの馬の骨とも知れぬダイビングサービスのオヤジ(ワタシのことね)が「珍しい!」と叫んだところで誰も見向きもしてくれないけれど、天下の大御所がおっしゃるのだから、これはもう三つ葉葵の家紋入り印籠を手にしたも同然だ。  
 
 やっぱ珍しかったんだ、赤い縁取り!!
 

 そういえばこのツユベラのオトナ、普段ちょくちょく会うオトナのツユベラに比べてやけにでっかかったから注目したのだった。  
 
 赤い縁取りは老成の印か??
 
 この場所には2個体いるようだから同一かどうかはわからないけど、2年前に同じ場所で撮った動画のツユベラの完熟オスも、赤い縁取り付きだった。

 
 2年前から観てたんじゃん……。
 
 というか、完熟オスは一部を除いてそこで撮ったものばかりだから(ここまででっかいオスは他の場所では近寄らせてくれない)、次からはノーマルキレンジャーテールのオスに注目することにしよう。 
 
 あ、ツユベラの幼魚ってどんなの?という方は、アップしたてのこちらをどうぞ(内容は重複してます)。
  


Posted by クロワッサン at 09:20Comments(0)水納島の海

2020年12月20日

生々流「天」。

2020年 12月19日(土) 曇り晴れ雨の繰り返し

北東の風 時化模様

 シーズン中は朝8時になっても更新されないこともたびたびあった水納海運公式ウェブサイトも、今日はまだ夜も明けきらぬ6時半にはすでにこの日の全便欠航を告げていた。
 
 お知らせはそれだけに留まらず、8時過ぎには島内各家庭に(現在数えるほどだけど)翌日の欠航決定を伝える電話が。
 
 季節風が見込まれるときには前日から連絡船用バースにボートを避難させてもらっている当方としては、連絡船がその日運航するかどうかをギリギリまで気にしなくていいので大変助かる。
 
 いや、欠航続きでは結局不便のほうが大幅に上回るんだけど…。
 
 さて、この日は曇り予報ながら朝から日が差していて、久しぶりに入り込む日差しのせいで、カーテンを閉めないとパソコン画面が眩しくて見えない、という冬場ならではの(夏場は角度が違う)晴れの日の朝だった。
 
 ところがお天気は授業中の多動性障害が疑われる児童のようにまったく落ち着きがなく、晴れたと思って散歩に出るとすぐに小雨が、雨か…と思って室内作業をしているとすぐさま日差しが、という具合いにコロコロ変わった。
 
 そんな天気を1枚の写真で表わすとこんな感じ。
 

 白く飛んでしまっている部分は日差しが出ているところで、分厚い鉛色の雲と空を分かち合っている。
 
 これが入れ代わり立ち代わり短時間で主導権を奪い合うものだから、30分のうちに晴れと曇りと雨が入れ替わるのだ。
 
 でも短時間ながらも日差しが出て青空が広がるおかげで……
 

 マサエ農園畑2号の未耕作地で咲き誇る菜の花も大喜びしていた。
 
 昨年に比べると今年は1本1本の花が小さく疎らで、菜の花畑全体がいささかショボくれているのは、あまりにも少ない日照時間のせいなのだろうか。
 
 このわずかながらの日差しと青空を歓迎していたヒトがこちらにも。
 

 ガメ公が6日ぶりに姿を見せた。
 
 この一週間近くというもの、冷え込みと雨続きですっかり機能停止していたガメ公は、小屋から1歩も外に出てくることはなかったのだけど、この日は気温がちょっと高めだったのと日差しも出ていたおかげで一時的に再起動したらしい。
 
 爬虫類なので機能停止している間はさほどの代謝がないから、哺乳類のように毎日食べなくても耐えられるとはいえ、さすがにお腹が減っていたのだろう、出てきてすぐに採り溜めておいたクワの葉(とレタス)を与えると、さっそくムシャムシャ食べ始めた。
 
 ただし気温が高い時とは違って動きは緩慢なので、ムシャムシャとはいってもムシャとムシャの間はかなり時間が長い。
 
 ところで、こうしてフツーに与えているように見えるクワの葉も、この師走の天候不順&強風続きで成長速度は機能停止寸前状態のため、カメさんたちが好む新芽の確保が相当厳しくなっている。
 
 上の写真で与えている量だけで確保に3日もかかっているのだ。

 クワ不足になるのは毎冬のことながら、ここまで採れないのも珍しくい。労を惜しまず歩けば採れるのならいいけど、歩けど歩けど新芽が成長していないのだからどうしようもない。
 
 他に代替用の葉っぱがあるにせよ、このクワ不足の間はむしろ機能停止してくれていたほうがいいかも……。 
  


Posted by クロワッサン at 08:58Comments(0)カメハウス日々の徒然

2020年12月19日

いちばん桜プレミアム。

2020年 12月18日(金) 曇り時々雨のち雨

北東の風 波あり
  
 本島北部地域の救急医療のために頑張ってくれているMESHのキャッチコピーは、「救える命を救いたい」。
 
 実際、救急ヘリや飛行機のおかげで随分多くの命が救われている。
 
 一方、発足以来のスカ政権の新型コロナウィルスの感染拡大防止無策ぶりにキャッチコピーをつけるなら、「救える命も救えない」になってしまった。
 
 幸いにしてまだこの程度で済んでくれているコロナ関連死者数だけど、そのなかでは政府の「無策」という政策がほとんど直接の原因といっていい「死」がかなりの数にのぼるのではあるまいか。
 
 感染がここまで拡大したのはいうまでもなく政府による過失、その過失も「認識ある過失」で、ほぼ「未必の故意」によるものといっていい。
 
 その後の死者増の原因が「不作為」となれば、もはやスカ政権は刑法上有罪確定だ。
 
 国民の生命を奪ってしまっていることを考えれば、その罪は花見の公私混同を隠蔽するシンゾーどころの騒ぎではない。
 
 いやほんと、これが帝政時代のローマなら、皇帝は元老院の誰かによって暗殺されていることだろう。
 
 しかし全盛時代のローマ帝国には、ヘタを打った皇帝を力づくでその座から追い落としても、次なる優れた人材が必ず存在していた。

 それを考えると、日本はもうとっくの昔に終わっているのかもしれない…。
 
 その昔地球の支配者となっていた恐竜たちは、6500万年前に地球に天体の何かが衝突したことに起因する環境の大激変で絶滅した、というのがほぼ定説になっている。
 
 でもすべての恐竜たちが天体の衝突後の一瞬で絶滅したわけではなく、化石資料からもその絶滅の進行はある程度ゆるやかだったこともわかっている(らしい)。
 
 絶滅する前の2~3000年間くらいに生きていた恐竜たちは、自分たちが絶滅するなんてつゆほども思っていなかったかもしれない。
 
 ローマ帝国だって、歴史的に見ればここが「終わりの始まり」とか、この時点で滅んだも同然ということで「古代ローマ帝国」として区分されるけれど、現在進行形だった当時には、すっかりヘレニズム化したビザンチン帝国のみなさんたちだって、それ以前の「古代ローマ帝国」のままのつもりでいたかもしれない。
 
 ということを考え合わせると、200年後に今の時代を振り返ったら、
 
 「当時すでに日本は滅んでいた」
 
 ことになるかもしれない。
 
 西ローマ帝国滅亡寸前時に踏ん張ったスティリコのような人を今ここでなんとか生み出すためには、議院内閣制と小選挙区制を廃止し、まったく新たな政治システムに変えてしまうほかない。
 
 実質的に過失致死罪確定スカがスカでのちに続く人材もスカスカの現状に比べれば、いっそのことオバマ前大統領に日本で独裁政治をしてもらったほうが、よほど日本人は幸せになるんじゃなかろうか……

 …って思ってしまうくらいの惨状だものなぁ、実際。
 
 政府は日本を滅ぼす惨状ではあっても、オリオンビールは今年も頑張っている。
 
 毎年この時期になると、年明けに新春を祝うため、オリオンビールは「いちばん桜」という銘柄の季節限定ビールを出す。
 
 缶のデザインだけが異なるものではなく、原材料にも違いがあるれっきとした「別のビール」だ。
 
 今年はその「いちばん桜」に、プレミアムなる新商品が誕生している。
 

 なんだか乳がん予防キャンペーンのような華やかなピンクのデザインはもちろん桜で、なんとこのプレミアムは原材料にも桜が!


 グラスに注ぐとさくら茶のように桜の花びらが開く!!

 …はずはなかったけれど、驚いたことに原材料はさくら茶と同じだった。
 

 飲む前にこれを見ていたらゲテモノビール認定してしまうところ、プレミアムっていったっていちばん桜でしょ?的に知らないまま飲んでみたら、予想を遥かに超えた味の濃いビールだったので驚いた。
 
 桜の香りも塩漬けの桜にもまったく気づけないほどだったから、ゲテモノビールじゃなくてかなりいい方向に作られた美味しいビールのいちばん桜プレミアム。
 
 とはいえ原材料にも製法にもひと工夫あるからだろう、その価格もプレミアムで、オリオンビールのくせに1本のお値段はなんとエビスビール級。
 
 今年の酒税法改正で第3のビールという企業努力が報われなくなりそうな気配のなか、オリオンビールは第1のビール(?)で本気で勝負しているのかも。

 スカ政権も、ここらで一発勝負に出て「スカ内閣プレミアム」となるか?

 < どちらかというとスカ内閣インフィリアーズのような気が…。
 
 我が家では高級酒確定なのでオタマサは1本ずつしか買ってくれなかったけれど、限定醸造だから今しか飲めないプレミアム、今度本島に出たらお小遣いで1ケース買おうっと。
  


Posted by クロワッサン at 09:09Comments(0)吉田兼好世間の美味いもの

2020年12月18日

虚栄の多様化。

2020年 12月17日(木) 曇り時々雨

北東の風 波あり

 4日ぶりに連絡船が動いたので本島まで買い出しに。
 
 また今週末を含めた3~4日間欠航しそうだし、欠航のまま気がつけば大晦日、なんてことになりかねないから、必要物資は今のうちに買っておかなければ。
 
 師走も早なかばを過ぎ、コロナ禍の1年もいよいよ押し詰まってきた。
 
 ユリコは「ウィルスに年末年始はない」と言うけれど、それをいうなら「ウィルスにはオリンピックもない」よなぁ。
 
 年末といえば、今年7月に本部町役場から一枚の紙きれだけで通達されたライフラインの遮断期限が近づいてきた。
 
 シーズンオフになってからようやく重い腰を上げあれやこれやと調べてなんとか代替方法利用で来年以降も大丈夫なようにはしたけれど、いやはや、本部町役場総務課長が言うところの
 
 「近年の民間事業者によるデータ通信機器の多様化の状況」
 
 の不便なことと言ったら。
 
 とりあえず価格的にもWiMAXのギガ放題が便利かなぁ?と家電量販店内にいるUQモバイルスタッフのおねーちゃんに尋ねてみれば、水納島の島民居住ゾーンはすべてエリア外。
 
 こういうデジタルなモノって、ラジオの電波とかと違って、ゼロかフルか、しか無いのですね。
 
 でもWiMAXが無理でも、4GLTEなら利用可能なエリアではあるので、WiMAXのギガ放題で契約して、利用する回線は4GLTEでってことにすればいいのかなぁ?
 
 …と思ったら、小さな※印で、4GLTEでの利用は月あたり7GBまでに制限ありと書かれてあるではないか。
 
 ギガ放題で契約して、実質7GB制限じゃまったく意味をなさない。
 
 では大手キャリアのひとつauのスマホの無制限ならどうだろう?
 
 価格は月額1万円近くとべらぼうに高いけれど、テザリング機能を使ってモバイルルータ扱いにすれば、少なくともデータ使用量の制限はなくなる……
 
 …と思ったら、テザリング利用は月30GBまでという制限が。
 
 30GBで1万円って、なんじゃそりゃ。
 
 ひかりちゅらなど使えるはずはなし、フレッツ光って何語それ?だし、その他いろいろ調べてみても、「近年の民間事業者によるデータ通信機器」は、離島においては本部町役場総務課課長仲宗根氏がおっしゃるほど多様化してはいない。
 
 ちなみに八重山あたりでは、竹富島ですら来月から光回線が利用可能になるそうな。
 
 水納島も、所属市町村が本部町でさえなければ、もう少し状況は違ったろうになぁ…。
 
 …と嘆いていても仕方がないので引き続きいろいろ調べ、結局格安SIM系の通信装置で対処する以外に手はなかった。
 
 笑ってしまうのは、これから通信設備を開設しようとしているというのに、連絡方法や「取説」その他がネット利用が基本になっているところ。
 
 スマホ所持が前提なんですね、今どきって。 
 
 申し込み受付確認などの連絡手段は郵送を選び、その後届いたSIMカードを別途買い求めたモバイルルータに取り付けたりしつつ、宇宙語が飛び交う設定の仕方などを読んでいると、頭から白い煙がモウモウと出て室内白内障状態になってしまった。
 
 それでもなんとか先月のうちに開通。
 
 これでもう、使えない本部町役場からライフラインを遮断されても、とりあえず当面不自由は無くなりそうだ(月額は倍増したけど…)。
 
 ところで、このところ夕方に再放送してるBSNHKの世界遺産番組を観ていて初めて知ったのだけど、バルト3国のひとつエストニアは、世界屈指のIT国家だそうな。
 
 そのためバルト海に浮かぶ小さな小さな島キヒヌ(キフヌ)島ですら、島全域でブロードバンドが利用でき、子供たちはパソコンで宿題を出題され回答し、ご婦人たちは島伝統の品々をネット販売していたりする。
 
 120万余の国民がみな等しく利用できるブロードバンドシステムが整っているからこそ。
 
 エストニアは地球で一番車を作って売っているわけでも、小惑星帯まで行って砂を持って帰って来る技術があるわけでも、世界に誇る高速鉄道の技術があるわけでもなんでもない小国ながら、電子政府の機能はほとんどスタートレックの世界になっているらしい。
 
 エストニアのIT社会に比べれば、スカが推し進めようとしている「デジタル庁」なんて、おそらく紀元前の話なのだろうなぁ…。
 
 少なくとも、町民のライフラインを1枚の紙きれで遮断してしまう本部町役場総務課は、エストニアから見れば思想的にも能力的にも「原始」の時代を生きているのは間違いない。 

 こんな役場がもし「納税はネットで!」なんて言ってきたら、逆上のあまりワタクシ火炎放射器で役場の建物を焼き払うかもしれません……。
  


Posted by クロワッサン at 09:30Comments(5)吉田兼好

2020年12月17日

岩戸隠れ。

2020年 12月16日(水) 曇りのち午後雨模様

北東の風 時化模様
 
 先月はあれほど雨を待ち望んでいたというのに、今月は太陽が恋しい。
 
 先週後半に合計2日半くらい晴れた以外、青空が広がる日がほとんどない。
 
 ひょっとして今年の「青空納め」は↓これにて終了だったのだろうか…。
 

 オフシーズンは太陽の威力が衰えるから、普段でも夏の日焼け度合いがおさまって「真人間」に近くなるんだけど、今月はあまりにも太陽が顔を出してくれないから、すっかり美白になってしまいそうだ。
 
 …もっともこの齢になると、夏の間日焼けで隠れていたシミその他が表面に浮き出てくるから、けっして「美」白ではないんだけど。
 
 お肌の色はともかく、太陽が出ないから日中ですら寒い。
 
 ちゃんと冷え込まないと冬の野菜たちがちゃんと育たなかったり害虫が活発になったりするので、冬はちゃんと寒くならなければいけない。
 
 でも植物にとっては、それとともに太陽が出てくれないことには……。
 
 おそらく今月の沖縄本島地方の日照時間は、師走としては古今未曾有の超短時間だったと発表されるのではなかろうか。
 
 顔がケツのように白くなってしまう前に、お日様には大々的に復活してもらわなければならない。 
 
 かくなるうえは「勝負の一週間」と定め、天手力男を配し、天宇受売に熱狂的に踊りまくってもらい、八百万の神々に大爆笑していただこう。
  


Posted by クロワッサン at 08:16Comments(0)日々の徒然

2020年12月16日

寒気グッジョブ。

2020年 12月15日(火) 曇り時々雨

北の風 時化模様

 スカ内閣誕生時に根拠不明で高かった支持率は、悪夢のアベ政権に比べれば……という相対的なモノだったかもしれない。
 
 しかしそうやって一縷の望みに縋るがごときかすかな希望を抱いて支持した方々も、まさかスカの実態がアキエ級だったとは思いもよらなかったことだろう。
 
 それにしても、未曾有の大惨事当時の菅(カン)首相をはじめとする民主党政権は、後から考察すればやることなすことが稚拙だったのかもしれないとはいえ、津波から原発事故におよぶ大災害の最中、政府のみなさんが必死だったことだけはたしかだ。
 
 毎日のように事態への対応とマスコミ、国民への状況説明に追われ続け不眠不休という言葉も大げさではなかった枝野官房長官(当時)なんて、多くの国民から「お願いだから寝てくれ」とまで気遣われ、寝る間を惜しんで働く様子を表す「枝る」という動詞まで誕生したのではなかったか。
 
 少なくとも、国民が固唾をのんで事態の推移を見守っていたあの当時、各界の著名人と呑気に会食をしていた政府関係者がいたとは思えない。
 
 国民に我慢を求めて危機感の共有を呼び掛けている今この時、事態改善に向けた「知」を得んとする目的とは到底思えないメンツと平気で「大勢で会食」するソーリが悪夢でなくて、いったいなんだというのだろうか。
 
 でも官房長会いわく、「問題ない」。
 
 もし今「カトる」という動詞が生まれるとしたら、それは政権が政策や行動でどれだけヘタを打とうとも、無思考ノープロブレム教の信者のように「問題ない」と言い続けることを表すのかもしれない……。
 
 さて、本格的に寒気が流れ込んできて朝から冷え込む1日は、雨に祟られることはなかったものの、ガメ公など1歩も家から出てこないほどに機能停止状態になっていた。
 
 機能停止といえば連絡船も同様で、当然のように朝から全便欠航。
 
 この日で師走も半月、15日のうち連絡船が運航したのは合計4.5日。
 
 3分の1にすら届かないとは。
 
 今月は長期で内地に行っているヒトがいたり、本島に出たまま欠航続きで島に帰ってこられないヒトがいたりすることもあって、本日島にいる人数をふと指折り数えてみたところ、なんとジャスト10名!
 
 十指で足りてしまった……。
 
 ところで、今これを書こうとして「じゅっし」と打ち込んで変換しようとしても、「十指」という漢字が出てこない。
 
 まったく使えないなぁ、ワープロソフト。
 
 …とソフトを罵倒していたら、なんと「十指」は正しくは「じっし」と読むのですね。
 
 漢字が多少読めるようになってから45年以上経って、初めて知った気がする……(アソウは多分まだ知らない)。
 
 使えなかったのはワープロソフトじゃなくて、ワタシの漢字能力なのだった。
 
 寒さのせいで絶滅しそうな水納島ではあるけれど(因果関係は別ですが…)、寒いからこそできることもある。
 
 そう、オフシーズンの冷え込み時ならではのご馳走……
 

 オタマサ特製の燻製♪
 
 豚タンやチラガーの燻製も美味しいけれど、なんといっても燻玉。
 
 ロッキー・バルボアのように生卵を5個食べるのはツライけれど、燻玉となれば許されるものならば20個くらいは食べられそう。
 
 個別に食べて味わう一方で、カイトのバゲットに豚タンとチーズと燻玉を載せ、そこにマサエ農園生野菜を咥えて即席パニーノにすれば、もはや美味しさは昇天級。
 
 冬に夏のような日々が続きすぎると潜りには行けてもこれは味わえないのだから、張り出してきた大陸の高気圧、グッジョブ♪
  


Posted by クロワッサン at 08:49Comments(0)吉田兼好島の美味いもの

2020年12月15日

ハカイダーの威力。

2020年 12月14日(月) 曇りのち夕方雨

北の風 おだやかのち時化模様
 
 午前中はうちのボートでフツーに潜りに行けるくらいおだやかな海況ではあったのだけど、大陸の高気圧が張り出してくる予報でもあったし、午前中だけでも運航を…という差し迫った状況のヒトもいないこともあって、朝から潔く全便欠航。
 
 午後になると次第次第に風が強まってきて、日が暮れる頃には気温はスカ内閣の支持率と同じくらい急落していた。
 
 冬でござんす、ヒュルルルルル~ン…。
 
 そんな寒さの中で海の中の話もなんだけど、潜っていると、まるでタガネとハンマーで何かしたかのような破壊の跡を岩肌に見ることがある。
 

 海中の岩肌には本来様々な付着生物がついているから、削られたばかりの白い岩肌はとてもよく目立つ。
 
 これがリーフ内の浅いところであれば、漁業権的には合法でも人道的には密漁に近い島外から来るヒメジャコ漁師のシワザってところながら、水深15メートルくらいの場所となると犯人は別にいる。
 
 それが販売目的の観賞用刺胞動物ゲッターでもないかぎり、たいていの場合このヒトが犯人だ。
 

 ご存知ゴマモンガラ。
 
 夏にお越しになる多くのゲストにとっては恐怖の魔王的存在だから、彼らの姿を間近で眺める機会はほとんどない。
 
 でも繁殖期以外なら彼らは極めてビビリなので、襲われるどころかこちらから近寄ろうにも逃げられてしまうことのほうが多い。
 
 ただし食事中となると話は別だ。
 
 すでにゲットした獲物を食べている場合は、獲物をくわえたまま逃げていくこともあるけれど、獲物ゲット真っ最中だと、その獲物のジョートー度次第ながら執着しているために、逃げるよりもゲットを優先することがある。
 
 先日もそんな獲物ゲット真っ最中のゴマモンガラに出会った。
 
 近寄るワタシを気にしつつも、どうやらジョートーな獲物に未練があるらしく、逃げるよりもゲットを選んだゴマモンゴマちゃん。
 
 
 
 動画終盤で見事獲物(二枚貝?)をゲットするんだけど、ワタシに獲物を横取りされてなるものかとばかり、とっととその場を離れていくゴマちゃんなのだった。
 
 ここで彼が執着していたのが、冒頭の写真の岩肌だ。
 
 石灰岩に埋もれながら成長する二枚貝なんて、フツーだったら絶対安全圏にいるようなものなのに、このように周りを破壊されてしまえば身も蓋も貝殻も無い。
 
 シーズン中ゴマモンガラたちがあんなにたくさん産む卵がみんなオトナになっていたら、海底の貝たちはとっくの昔に絶滅していたことだろう……。
  


Posted by クロワッサン at 09:28Comments(0)水納島の海

2020年12月14日

首都移転先確定。

2020年 12月13日(日) 雨のち晴れ

南のち北の風 おだやかのち波あり 水温23度
 
 今日は朝から太陽が出ていいお天気に……
 
 …なるはずだったのに、なんてことだ、朝は雨降りじゃないか。
 
 この時化時化状態ばかりの師走では奇跡に近い南風だというのに。
 
 オフシーズンにこんな天気で海に行くなんてフツーはありえないのだけれど、翌日からまた時化模様になりそうだからこのチャンスを逃すのはもったいない。
 
 というわけで朝から小雨降る中潜ってきたら、午後からすっかり晴れた……。
 
 ダイコンが表示する水温は23度のままながら、ワタシのダイコンでは表示されない小数点以下の部分で随分下がっているのだろう、体感水温はけっこうチベタくなっている。
 
 そんな冬っぽくなってきた海の中で、今日もまた今年を象徴するシーンに出会った。
 

 ミヤケベラダブル。
 
 ミヤケベラについてはこちらで紹介しているように、水納島では本来「レア」な魚だったのだ。
 
 ところが近年になって幼魚を手始めにどんどん遭遇率が高まってきて、それまで一度も観たことがなかったオスにも出会う機会が増えてきたと思っていたら、今年になってメス2匹が同じところに…というか、寄り添っているシーンを随所で何度も目にするようになってしまった。
 
 三宅島由来の和名とはいえ三宅島にわんさかいるわけではなく、ミヤケベラはおそらくもっと南洋が分布域の中心のはず。
 
 小笠原ではフツーに観られるというから、ひょっとすると太平洋の西縁よりもいわゆる中部太平洋と言われるあたりがメインなのかも。
 
 いずれにしても水納島に限らず沖縄では多くはなかったはずで、個体数の増加は近年になってからと思われる。
 
 やっぱこれって、温暖化の影響なんですかね?
 
 このところとてつもない気候変動が相次ぐようになってきて、「地球温暖化は起きていない」なんて言っていた「専門家」の声は、「コロナウィルスの感染は拡大していない」と言っていた専門家の声と同じくらい耳にしなくなってきた一方、「このままじゃ近い将来どえらいことになる!」という声は日増しに高まってきた。
 
 それを聞いても微動だにしないのはトランプとボルナソーロくらいのもので、トランプはブレない代わりに立場を失ってしまったおかげで、アメリカの梅田ことバイデン時期大統領まで温室効果ガスの排出を2050年までにゼロにすると表明することとなった。
 
 日本のスカもいち早く「2050年にゼロ」を法制化するなど積極的に動いているように見えるんだけど……
 
 「これ以上の感染拡大はなんとしても防ぐ」と言い続けて一ケ月、未曾有の感染爆発になってしまっても、「勝負の三週間」と言いながらやったことといえば高い緊張感を持っていただけ。
 
 そんなヒトが30年も先の話に決意を固めたからって、いったい誰が信じるというのだろうか。
 
 本気でコトに臨むなら、「2050年にゼロ」の前に、まず来年までにどうするか、3年後にはどうなっているか、5年後は……と具体的に決めてくれなきゃ。
 
 あ、福島の風力発電撤退??
 
 採算がどうのこうのというモンダイはともかくとして、「ゼロに!」と決めてから真っ先に決めたことがこれ、というところをみても、30年後の約束は反故にされること確実のような気がする……。
 
 そうそう福島といえば、放射能汚染のために人口減が著しい原発周辺市町村へ県外から移住する家族に200万円、単身なら120万円を政府が支給するという方針を、コロナ禍のどさくさ紛れに固めたそうな。
 
 また反社会的な勢力のみなさんのシノギになりそうな気配がたっぷりなんですけど……。
 
 というか、本気で放射能汚染地域を復興させたいのであれば、いっそのこと永田町や霞が関を双葉町や南相馬市に丸ごと移してしまえばいいのだ。
 
 自民党は浪江町あたりに議員会館を建てればいいじゃないか。
 
 移住支援対象にしている12市町村に首都機能を丸ごと移してしまえば、黙っていてもあっという間に復興、過疎問題も一気に解決するでしょう?
 
 なぜそれができないか。
 
 ゴニョゴニョとあたかも正論に聞こえるようでいてただ弁を弄しているだけの理屈を並べて否定するだろうけれど、否定する最大の理由はといえば、
 
 「放射能がコワい」
 
 であることは間違いない。
 
 こういうことを言うとすぐに風評被害だなんだと騒ぎ立てるけど、それがホントに風評なのかどうかということよりも、それがモンダイではないというのなら、政府関係者の家族すべてがもちろん無支給で12市町村に最低5年は居を構えるべきではないのか?
 
 いずれにせよ、200万円の支給対象となって移住してきた人たちが、将来海上風力発電施設のようにならないことを祈ろう。 
 
 ちなみに我が家では毎冬、曙酒造が誇る銘酒「天明」を愛飲しております。
 
 福島のお酒、美味しいです。
  


Posted by クロワッサン at 10:43Comments(0)吉田兼好水納島の海

2020年12月13日

カメ様はモジャモジャがお好き。

2020年 12月12日(土) 晴れ

北の風 荒れ模様
 
 思いのほか前線通過後の強風が長引き、日が高くなるにつれ風はさらに強まってきた。
 
 もともとこういう予報なら連絡船は余裕で欠航と決まるところながら、なにぶん前日にこの日の運航を保証して釣り人や宿泊客などを島に連れてきてしまったものだから、とにかく彼らを帰さなければならない。
 
 というわけで、この日は朝イチのみの運航に。
 
 風は強かったけれどお天気は良かったから、風の当たらないところにいるとTシャツ1枚でも暑いほど。
 
 弱々しいながらもまだセミが鳴いてすらいる師走だ。
 
 もっとも、この陽気もとりあえず日曜まで。
 
 週の初めに本格的に張り出してくる大陸の高気圧が、冷たい冷たい空気を大量に運んでくるようだ。
 
 しばらくはガメ公も機能停止することだろう。
 
 その前に、今日は久しぶりに散歩をしておいた。
 
 そうそう、カメといえば。
 
 今シーズンはアオウミガメとの遭遇率が激減していたのだけれど、シーズン後半からフレンドリーな若いアオウミガメが観られるようになっていて、昨日もランデブーさせてくれた。
 

 リーフの上からフラッと現れたこのカメ子ちゃん、そのまま息継ぎするでもなくのんびり流れに乗って泳ぎながらたどり着いた先は、なぜだかアオウミガメが大好きな枝だらけのソフトコーラルだった。
 
 
 
 カメ子ちゃんに限らずアオウミガメはこのやわらかいサンゴで背中やお腹をゴシゴシするのが好きなようで、このカメ子ちゃんの背中にはゴシゴシした跡が最初から残っているほど。
 
 甲羅や体表についた藻を落としているんだろうか。
 
 藻を生えっぱなしにしておいたら泳ぐ際に抵抗が大きくなって負担増になるから、我々が船底掃除をするような感じで藻を落としているのかも。
 
 観ている分には、ただサンゴの感触が楽しいだけって気もするけど。
 
 お腹なら海底の砂でも用は足せるはずなのに、わざわざこのサンゴにお腹をこすりつける子もいる(別の場所、多分別の個体)。
 
 
 
 ところで上の動画では後半にアクビをしているのだけど、よくよく考えるとカメが海中でアクビって不思議な気が……。
 
 アクビの際には息をしてないんだったっけ?
 
 いや、我々は吸って吐いてるよなぁ……(思わず実践してしまった)。
 
 これはアクビじゃなくてストレッチ??
  


Posted by クロワッサン at 08:16Comments(0)水納島の海

2020年12月12日

三の字。

2020年 12月11日(金) 晴れのち夜から雨

東のち北の風 おだやかのち荒れ模様 水温23度
 
  「みなさん、こんにちは。ガースーです」
 
 から始まるスカ話を観たり聞いたりして、ああこの国は終わっている……と思った方も多いことだろう。
 
 しかしこの先彼がどんなにヘタを打とうとも、神奈川2区の選挙民は次回もまた彼を当選させるのだから(和歌山3区ではきっと2F氏圧勝)、もはや小選挙区制ではこの国はどうにもできないということがよくわかる。
 
 それもさることながら、官房長官時代から普天間飛行場の辺野古への移設について、彼ができの悪いレコーダーのごとく繰り返し言い続けている
 
 「辺野古は唯一の選択肢」
 
 という言葉が、いかに空疎でイロジカルなものであるかということが、奇しくもコロナ禍中のGO TOキャンペーンで浮き彫りになってきた感もあるのだった。
 
 さてさて、前日の予報では少しくらいは日差しが出るかな…と期待が持てていたこの日は、朝になって日中は雲マークだけになってしまった。
 
 ありゃりゃ…と残念がっていると、日中ずっと晴れ間が広がる好天に。
 
 今月は10日までの日照時間は全部合わせても1時間くらいだったから、こんなに長い間太陽が姿を見せてくれるとどれほど暑くなるか、ということをすっかり忘れていた。
 
 もちろんこの日も海へ。
 
 前日は今年を象徴するネムリブカに会ったり、ハナヒゲウツボがいたり、この日はオオモンカエルアンコウが2匹いたりアオウミガメと会えたりして、105ミリマクロレンズが無用の長物になってしまう状態だったのだけど、この日のメインイベンターもまた、そのようなレンズの出番が無い魚だった。
 
 リーフ際に戻ってくると、日差しを浴びながらササムロ(グルクン)がリーフエッジ付近にゴシャンと群れていたので見とれていたときのこと。
 
 見慣れぬ魚が変な動きをしながらリーフエッジ付近にやってきた。
 

 30~40センチのこの魚、これはひょっとしていまだ水納島で出会ったことがないあの魚ではあるまいか?
 
 すると彼は変な動きを続けつつ、こっちに近づいてきてくれた。
 

 おお、やはりコイツはニザダイ!!
 
 ん?
 
 体の左側に何かついている??
 

 あら、コバンザメ♪
 
 ひょっとすると過去に岩場のポイントで遠目に見たことがあるかもしれないけれど、砂地のポイントでしかも間近で観るのはまったく初めて、写真に残せたのは生まれて初めてのニザダイがコバンザメ付きだなんて。
 
 体表が傷んでいるのは、コバンザメにくっつきまくられているからだろうか?
 
 コバンザメがついているのを相当嫌がっているようで、最初から変な動きをしていたのも彼の方から近づいてきてくれたのも、そのせいらしい。
 
 ところでこのニザダイ、ハギの仲間たちはたいてい〇〇ハギという名前だけれど、彼らが属している「科」はニザダイ科。
 
 そう、あらゆるハギたちの本家本元はこのニザダイなのである。
 
 本土ではお馴染みの魚で、釣り上げた状態で縦にしてみれば尾柄部の模様が漢字の「三」に見えることから、「三の字」という名でもよく知られているニザダイ。
 
 ただし主生息域は温帯の海なのか、伊豆あたりでは群れ成している姿が観られるニザダイなのに、沖縄では釣られることはあってもダイビング中にはそうそう出会えない。
 
 2008年に刊行された吉野雄輔著「日本の海水魚」では、ニザダイの分布域として
 
 南日本、伊豆諸島、伊江島、朝鮮半島、台湾
 
 と記されており、沖縄方面は伊江島だけが局地的に紹介されているだけだから、遭遇頻度の少なさがうかがい知れる。
 
 魚類写真資料検索データベースでニザダイを調べてみると、その伊江島の他に、後年沖縄本島で撮影された写真もあったけれど、沖縄の海で撮影されているニザダイはその2例だけ。
 
 フツーにヤフーで画像検索してみても、釣果の写真はあっても沖縄の海中で撮影されたニザダイの写真はまったくヒットしない。
 
 ただでさえ遭遇頻度が少ないうえに、おそらくはいたとしても誰もハギなんて撮らないから、「記録」として残っていないのだろう。
 
 そんななかにあって、ワタシにはかつて真栄田岬だかどこだかの本島の海で撮影されたニザダイの写真を見た記憶があった。
 
 当店ゲストのアポガマ会世話人Mさんが主宰しているブログサイトである。
 
 たしかその記事中では軽く「ニザダイです」的に触れられていただけだったけれど、ちょうどその頃ワタシは水納島で観られるハギの仲間たちに注目していたこともあって、本島ならフツーにニザダイに会えるのかぁ…とうらやましく思ったのだ。
 
 さっそくアポガマ会のブログ内検索でニザダイと入れてみると…
 
 やっぱりあった!(こちらからどうぞ)
 
 さすが、本島ビーチエントリーダイビング愛好ワールド屈指のアポガマ会、貴重な「沖縄のニザダイ」をさりげなく掲載しておられるあたりがココロニクイ。
 
 当サイトもそのココロニクイ沖縄のニザダイ紹介サイトに仲間入りだ。
  


Posted by クロワッサン at 08:38Comments(0)水納島の海