2018年04月20日
ブラック・ペア ん?。
2018年 4月19日(木) 晴れ
北東の風 波あり 水温23度
今月は、降るときは降るし落雷もありはしたけれど、おおむね好天の日が多い。
いい日和が続くおかげで島内を散策される方も多く、雑貨屋さんの売り上げも、おかげさまで例年にない好調ぶりを見せている。
20日以前にして、すでに昨年4月のダイビングも含めた売り上げを越えているのだから、もはやダイビングサービスなどやっている場合ではないのかもしれない。
さて、今日もいい天気だったので、この日も朝から潜ってきた。
昨日話題にしたキホシスズメダイやる気モードの姿が目についたから、少しばかり注目してみた。
水深10メートルほどのところにある根で、通常色の子たちも含め、なんだか妙に盛り上がっていたのだ。
どうやら真っ黒クロスケが産卵床をキープしているようで、そこに近づく通常色のキホシをしきりに追い払っている。
一方で、真っ黒クロスケ同士が親しげに産卵床らしき岩肌で寄り添っている。
あれ?
てっきり黒くなっている子はみんなオスなのかと思っていたら、メスもやる気モードになると真っ黒クロスケになるの??
その様子はどう見てもペア産卵。
お腹を観てみると……
しっかり輸卵管だか輸精管だかがニョキッと出ていた。
その産卵の邪魔をするような形で、通常色ながらちょっとテンパッた雰囲気を醸し出している十把ひとからげキホシたちが、野次馬になって産卵床に近づいては、オスらしき子に追い払われる、ということを繰り返していた。
数はノーマルテンパッテルのほうが遥かに多いから、1匹1匹を撃退していると、一瞬の隙を突かれることもある。
観ていると、産卵床に侵入したノーマルテンパッテルの1匹が、岩肌に腹を擦り付けたと思ったら、そのあとモワッと白煙が舞った。
これってひょっとして、横恋慕無理矢理受精攻撃??
キホシスズメダイでペア産卵をするのは選ばれしエリートだけで、その他はドサクサまぎれのスニ―キング集団になるのだろうか。
それが盛り上がって盛り上がってどうしようもなくなると、あの春のキホシ祭りになる……とか?
お馴染みの魚だというのに、知らないことだらけだなぁ……。
彼らが盛り上がる季節はまだ続くはずなので、また機会があれば様子を観てみようっと。
Posted by クロワッサン at 07:21│Comments(0)
│水納島の海