2024年 11月5日(火) 晴れのち曇りのち晴れたり雨降ったり
北東の風 おだやかのち荒れ模様
忘れないうちに冒頭にてお知らせ。
先だって肉のフェスタを堪能したステーキ屋さんは、ナチュラル院長の治療院ナチュラルのすぐ近く…と書いちゃったけど、治療院ナチュラルは先月移転していたのだった。
あらかじめそれについては院長から伺ってはいたものの、旧治療院の場所にはまだ看板が掲げられたままだったからウッカリしてしまった。
以前の場所を訪れても治療院は無いので、たまのご来沖でゴッドハンドの世話になろうと思っておられる方はご注意くださいませ。
移転先については、↓こちらからどうぞ。
さてさて、本日午前中は天気晴朗しかもおだやかというグッドコンディション。
しかしその後雲が広がるとともに風が強まって、午後の洋上はそれなりに荒れていた。
そういう予報が前日から出ていたこともあり、この日の連絡船は早々に全便欠航を決めていた。
明日はますます時化そうで、明後日もそれなりに荒れそう、金曜日ははたして…
…という塩梅だから、ひょっとしたら4日連続で欠航するかもしれない。
ご存知のとおり水納島には、郵便物だけではなくゆうパックなども土日祝の配達がない。
なので、昨日までの3連休には配達がなく、今日から4日連続欠航してしまえばもちろん配達はなく、そのあとはまた土日になるから配達はなく…。
連絡船は31日から2日まで欠航していたから、もし今日から4日連続欠航すると、都合11日間郵便配達が無いことになる。
この期間に何かが届くよう手配された方は、残念ながら届かない公算大ですので、当方から到着の報告が無くても悪しからずご了承くださいませ。
連絡船が欠航しているこの日は島を訪れる人もなく、港の工事の騒音を脳内デリートしてしまえば静かな一日だったんだけど、心沸き立つ出会いが待っていた。
まだ晴れていた午前中にガメ公のエサを採りのためテケテケ歩いていたところ、手製ヘリポートの草地に見慣れぬ鳥さんの姿があったのだ。
なんともエキゾチックなその色形は、どう見ても初見とわかる存在感。
そろそろ冬鳥が渡ってくる季節だから、念のためにポッケに入れておいたコンデジが役に立った。
パシャ。
キジバトほどの大きさで、足が長い分スマートに見える。
光を浴びると光沢カラーになる美しい羽の色合いや顔の模様もさることながら、なんといっても特徴的なのは、オカメインコのような冠羽。
上の写真だと背景が邪魔で見づらいけれど、きれいに草刈りがなされたところにいる姿を見ると…
…とっても目立つ冠羽。
オカメインコみたいにこれをプワーッと前方に立たせるわけではなく、どうやらこういう髪型のようだ。
前から見ると、お腹の白い色も随分目立つ。
このお腹の白い部分の羽はフワフワしているのか、風に当たるとポワッ…と膨らんだりもしていた。
カメのエサ採りそっちのけで遠目にその姿を追っていたところ、このエキセントリックバードは広く開けた草原をエサ場にしているようで、ワタシの姿を気にしつつトコトコトコトコ歩いて離れてはいっても、飛び去ってしまうことはなかった。
これだったら、エサ採りを終えたあとオタマサにも見てもらえるかも。
家に戻ってさっそく写真を見せたところ、「タゲリだ!」とすぐさま見当がついたオタマサ。
普段新聞のローカル記事欄で、どこそこにタゲリが飛来…なんていうニュースをちょくちょく見ているからにほかならない。
オタマサを連れて再び手製ヘリポートに戻ってみると、案の定そのままエサを探していたタゲリ。
金武町の田んぼあたりに飛来してニュースになるたびに、「観たい観たい!」と駄々をこねていたオタマサながら、現地を訪ねてみてもこれまで一度として目にしたことはなかった。
そんなタゲリが、水納島に初飛来!
夕刻になってもまだ同じ場所に居てくれて…
…のんびり羽を伸ばしていた。
後刻調べてみたところ、羽の裏は白黒ツートンカラーになっているらしく、飛んでいるときはやわらかなお腹の羽毛がフワフワしているように見えるそうな。
その様子も是非観てみたいところながら、飛んで逃げてしまったらそれっきりになりそうだから、ヤシの木の陰から市原悦子のように眺めるだけに留めた。
タゲリは沖縄県内には毎冬少数が渡ってくるそうで、場所によっては小集団を作っているらしい。
本土でも積雪がない地方では冬場に観られ、「冬の貴婦人」と呼ばれるほどにもてはやされているそうな。
どうやらこの方面の変態社会では、タゲリはかなり有名らしい。
でも少なくとも我々はこの30年間で目にした覚えはなく、個人的水納島初記録種がまた新たに加わった。
今回初めて水納島を訪れた貴婦人(貴公子かもしれない)は、
「お?この島なかなかいいじゃん…」
と思ってくれたかもしれない。
でも次回訪れる際には、島の様相がすっかり変わっているかもなぁ…。