2017年04月09日
春筍祭。
2017年 4月8日(土) 曇りときどき晴れ夕方から雨パラパラ
南の風 波あり 水温22度
雲が多くてパッとしないお天気ではあったけれど、この日も朝からダイビング。
特にお目当てがあったわけではないからテキトーにフラフラしていると、目に留まったのがスミゾメキヌハダウミウシ。
ヒメダテハゼに寄生する黒いウミウシだ。
水温が低い季節はヒメダテハゼに寄生しているのを見かける頻度が高いから、けっして珍しいわけでもなんでもない。
ところがそのスミゾメキヌハダウミウシは一味違っていた。
なんと、寄生している相手が………
ハタタテシノビハゼ!!
ハゼのヒレにくっついている黒いモノがウミウシだと認識して以来二十数年、寄生しているものや単独でいるものなどかれこれ2万3千匹くらい見てきたかもしれないスミゾメキヌハダウミウシだけど、ヒメダテハゼ以外のハゼに寄生しているのを目にしたのは初めてのことだ(多分…)。
ハタタテシノビハゼはその名のとおり、長く伸びている背ビレをピョンと立てるのに、ウミウシがついているから重いのか、ずっと寝かせたままでいる。
でもカメラがジワリと近づいてい来ると少しばかり緊張するらしく、重い背ビレを立てようとする。
すると……
ウミウシもプラプラするのだった。
このハゼは共生ハゼだから、テッポウエビと一緒に住んでいる。
この時はそのエビたちが巣穴の整備に大忙しで、2人がかりでセッセと巣穴出入り口付近の補強工事をしていた。
ウミウシにとりつかれるくらいだからボンヤリしているハゼなのか、エビちゃんに危険信号をまったく送らないおかげで……
異種混合カルテット。
のんびり屋さんのようだから、ずっと待っていればそのうちアクビもしてくれたかもしれないハタタテシノビハゼ。
しかし残念ながらタイムリミットが来てしまった。
まだしばらくはウミウシをつけたままで居てくれるだろうから、再訪したらアクビを待ってみることにしよう。
……と、日中はオフシーズンののどかな時間を過ごしていた我々ながら、夜はこうなっていた。
この時期このメンツといえば、もちろん………
タケノコ♪
今年もまた、早朝からタケノコの里で掘ってきたタケノコを、産地直送ならぬ産地から持参してくださったウロコムシ夫妻。
雨降りにもかかわらず土まみれになって掘ってくださったタケノコである。
しかし今年はまれにみる不作の年らしく、雨を予想して早めに始めた作業は、予報どおり雨が降ってはきたのに時間を余す早さで終わってしまったという。
タケノコが無ければ掘ろうにも掘れないのだった。
数にして例年の2割ほどとなれば、いつものように茹でたタケノコを島内各家に配るということもできず。
すでに毎年恒例になっていて、今年もそろそろタケノコが来る♪と期待値大になっているところへご登場となるから、島の人々にとってすっかり春の筍祭の司祭といった域まで昇りつめていた感があったウロコムシ氏。
けれどふるまうタケノコが無いとなると、たちまちただのTバックになってしまったのだった。
ああ、でもやっぱり美味いっす、旬のタケノコ♪
この記事へのコメント
スマホの画面でみたら黒いウミウシ、、ウロコムシか?
と一瞬思ったら、、案の定(笑)予測的中でした。
と一瞬思ったら、、案の定(笑)予測的中でした。
Posted by うーたん中村 at 2017年04月10日 11:25
この場合
寄生しているのは我々の方かもしれませんけどね(笑)。
寄生しているのは我々の方かもしれませんけどね(笑)。
Posted by クロワッサン at 2017年04月11日 09:17