2024年04月25日

ユリとG。

2024年 4月24日(水) 雷雨のち曇り

北西の風 少し波あり

 夜明け頃までは激しかった雨も、日が昇る頃には落ち着いて、その後はときどきパラつく程度になった。
 
 いかにも梅雨っぽいお天気だけど、依然気象情報上には梅雨の「つ」の字も出てこない。
 
 所用あって単身赴任で本島に出掛け、用を済ませて秘密基地に帰還すると、庭の片隅のテッポウユリがいい感じになっていた。
 
ユリとG。

 県内の田舎なら、この季節どこに行っても野辺に咲いているテッポウユリだけど、わずかとはいえまとまって庭に咲いていると、なんだかうれしい。
 
 テッポウユリよりもほんの少し早く咲くアマリリスたちは外来の園芸品種だけど、テッポウユリは元々沖縄に自生している植物だから、ずっとずっとずっと昔から、この地に住む人々はこの季節にこの花々を観ていたのだ。

ユリとG。

 梅雨時に咲く花だけに、雨滴がよく似合う。

 いにしえの昔にはリリーフィールドなんていう名前は無くとも、きっとそこらじゅうで咲き誇っていたんだろうなぁ…。
 
 ちなみに園芸の世界では、テッポウユリも他のユリ類と同じく連作障害が出やすいそうで、地植えでも3年に一回くらいは植え替えてあげるのが理想なのだとか。
 
 でも自生しているテッポウユリって、誰も何も手をつけなくても群生してたりするんですけど……。
 
 ま、同じ日本人でも、戦後間もない頃の日本では民間人がゴジラと渡り合ったのに、現代じゃ(制度的にも)絶対無理だものなぁ。< 架空の話です。
 
 さらにちなみに秘密基地のテッポウユリは、庭木用に拵えられた花壇状の限られたスペースで育っているためか、なるほどたしかにひところに比べてひとつひとつの球根のチカラが弱ってきている。
 
 そのため近年は生長具合も花の咲き加減もショボショボだったのだけど、昨年オタマサが追肥を施した甲斐あってか、今年は近年のなかでは最も立派に育ってくれている。
 
 それでも10年前の姿に比べれば、いかにもかよわげだ。
 
 これが連作障害ということなら、追肥よりも植え替えてあげるほうがより効果的なのだろうか。
 
 可憐かつ清楚な姿にもかかわらず、テッポウユリには「そこまでしなくても育つ花」という逞しいイメージがあったのだけど、やはり限定された環境ではそれなりに手を加えてあげなきゃ育たなくなるってことか…。
 
 (制度的にも)ゴジラと戦えなくなった現代ニッポンの民間人も、戦後間もない頃に比べれば相当限定された環境で暮らしているに違いない。< 架空の話です。

 便利と自由はイコールではないってことですかね。
 
 ところで、なんでたびたび架空の話が出てくるのかというと、この日の「所用」とはほかでもない、「G..-1.0」鑑賞が最大の目的だったから。
 
 雨模様の日のこと、館内が若者たちだらけだったら肩身が狭くなるなぁ…と危惧していたところ、12時30分上映の回の客席はといえば、ワタシと同年配くらいのカップルが1組に、シニア料金間違いなしの年配のご夫婦が4組のみ。
 
 ゴジラって……シニア映画だったのか!
 
 < 違います。
 
 若者たちだらけのなかにポツンと1人にならずにすんだものの、みなさん仲良くご夫婦(もしくはカップル)でいらっしゃっているなか、ワタシだけ独り身というのも、それはそれでなんだか侘しい…。
 
 しかもシニア料金なら1人1300円のところ、ワタシは2000円も払って席についているというのも、それはそれでなんだか哀しい…。
 
 こと映画館に関しては一刻も早く還暦を迎えたいところながら、ようやく還暦になったらなったで、その頃のシニア料金設定は65歳以上になりそうな予感が濃厚だ。
 
 というか、その頃になっても、わざわざ映画館まで足を運びたくなるほどの、オトナの鑑賞に堪える作品が途切れなく公開されているのだろうか…。
 
 < 「ゴジラ-1.0」はオトナの鑑賞に堪えるの?
 
 むしろオトナのための映画です。 


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Posted by クロワッサン at 07:31│Comments(0)庭の歳時記
 
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