「々」の読み方。

クロワッサン

2023年11月28日 07:11

2023年 11月27日(月) 晴れ

北の風 波あり 水温23度

 夜明け頃は雲が多かったおかげで放射冷却がなく、おかげで朝は寒さに震えることなく過ごせた。
 
 そういう日なら、朝から海へ行こうという気にもなる。
 
 しかも本日は、昨日届いたばかりのおニューのウェットスーツの進水式。
 
 劣化のために補修しても補修してもどこかしらに穴が開いていて、いかなるときも水の流入が防げなかった耐寒訓練仕様の旧スーツでは限界だったところへ、ようやく救いの手が差しのべられた。
 
 届いたその日に試着を済ませていたから、もはやなんの心配もない。
 
 が。
 
 水温が1度下がっていたために、5ミリのワンピース&フードベストではやっぱり寒かった…。
 
 同時にオーダーしてあった6半の上下、早くも出動態勢か?
 
 ひと潜りして迎えたおだやかな午後に、ふと思いついて財布を購入することにした。
 
 中に大して入ってはいなくても、使っていれば劣化してくるから2年に1回くらい買わなきゃならないお財布、しかし財布もまた、モノによってはけっこう長持ちする。
 
 マリオネット首相も近年の歴代農水省も想像すらしていないであろう酪農家が抱えるモンダイや農家が直面しているゲンジツを面白おかしく伝えてくれるマンガ「百姓貴族」、そのなかで作者がおススメしていた財布もまた、そういった長持ちタイプだった。
 
 そのぶん値は張るとはいえ、長持ちするなら最終的には元は取れるはず。
 
 というわけで、この機会にマンガで紹介されていたメーカーのサイトを覗き、ポチッとすることにした。
 
 で。
 
 オタマサと色違いで一緒に購入した2つの財布のお値段の合計はというと、5ミリのワンピースと6ミリ半のロングジョンと上着、そして3ミリのフードベストを合計した価格とほぼ同じ。
 
 というか、松坂牛の革製というその財布、「革」でどんだけ「肉」が食えるか…(涙)。
 
 …などとついつい比較してしまうようなビンボー人は、そもそもそのような財布を購入してはいけないってことなんでしょうな。
 
 さてさて、話は戻って海の中。
 
 ダイコン表示上の水温が1度下がったという心理的要因か、なんとなく魚たちの動きが鈍いような気がするなか、どういうわけか刺胞動物たちも妙に縮んで元気がなかった。
 
 これが午後だったら、午前中に潜っていたどこぞの心無いダイバーがいじくったからと勝手に思い込んだことだろうけど、この時間にひと足先に潜っているヒトなどいないはず。
 
 心無いヒトは来ていないけど、心無い物質が漂っていたのだろうか?
 
 ともかくそんなわけでハナブサイソギンチャクも縮んでいたんだけど、おかげでマルガザミがやけに目立っていた。
 

 このハナブサイソギンチャクは、そうとう長い間この場所に居るので、立ち寄るたびに何か居はせぬかと覗いている。
 
 先日も覗いてみたら、卵を抱えているマルガザミがいた。
 
 そうとは知らず撮っていた動画を後刻見て知ったのだけど、撮っている最中に気づいていなかったのはお腹の卵だけではなかった。
 

 背後にもう1匹、おそらくオスと思われるマルガザミがいたのだ。
 
 そりゃマルガザミだって仲良くデートすることもあるだろうから、同じハナブサイソギンチャクにオトナサイズのマルガザミが2匹いたって不思議でもなんでもないのだろう。
 
 でもこの日なぜだか縮んでいたハナブサイソギンチャクの下にいたのは1匹、ふんどしの形状からメスと思われる。
 

 とすると、先日卵を抱えていたメスってことだろうか。
 
 それはそうと、イソギンチャクが縮こまって他に居場所がない状況にもかかわらず、どこにも姿が見えないオス(推定)は、いったいどこに?
 
 オトナサイズが2匹同じところにいるシーンよりも、1匹しかいないときのほうが多い気がするマルガザミ。
 
 ひょっとしてオスは、メスを訪ね歩いて交尾をしては、また別のメスのもとへ…という暮らしをしているとか?
 
 港々に女あり、海の男よマドロスよ…。
 
 真相はともかく、晴れて独身生活に戻っているメスはどうやら思いっきり羽を伸ばしているらしく、今日も太極拳に余念がないようだった。
 
 

 蛇足ながら。

 先に書いた「港々に…」という場合に使用する「々」という文字、「時々」という場合にはそのように漢字変換してくれるのだけど、「みなとみなとに」と書いて変換しようとしても、「港港に」となってしまう(当方のワープロソフトでは)。

 でも字面的に「港々」としたい場合、では「々」という文字をどう入力すればいいのか、これはワタシにとって長い間のナゾだった。

 どうすればわからなかったこれまでは、「港」の次に「時々」と入力して、「時」を消す方法をとってきたのだけれど、そもそもこの「々」、いったいなんと読むのだろう?

 この機会に調べてみたところ、なんとこの文字には特定の「読み方」が無いのだそうな。

 そりゃそうだ、直前の文字がなんであれそれを繰り返すわけだから、なんにでも化ける字に読み方などあろうはずはない。

 ただし読み方は無くとも、「入力の仕方」はあった。

 この字の役割、すなわち「くりかえし」とか同じという意味で「どう」と入力して変換すれば、おお、ちゃんと変換される!

 これでもう、港々に…と書きたいときに「時々」とか「野々下」とか書いて要らない漢字を消す必要は無くなった。

 ま、勝手に読み方をつけて単語登録しておけばいいだけの話ではありますけどね…。

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