もぬけの殻の中身。

クロワッサン

2025年04月24日 07:59

2025年 4月23日(水) 雨模様

南西のち北西の風 少し波あり

 今日はお薬のために病院へ行く日。
 
 離島事情に鑑みて90日分処方してもらえるので、3ヶ月ごとにその日を迎える。
 
 なんてことのない通院ながら、実はなにげにトラウマが…。
 
 なにしろ前回の1月には、島を出て渡久地港に着いたところで、アヤシゲな背広の面々に身柄を拘束されてしまったのだから。
 
 薬が切れそうだから病院に行こうとしているというのに、薬が切れた状態で東京まで運ばれてしまったのだった。
 
 4日後に解放されて一時帰国(?)してから迎えた平日に、再び3ヶ月分を処方してもらって今日に至っている。
 
 その時は「はたしてセンセイはこの騒ぎをご存知だろうか?」というほうが優先していたから感じていなかったけれど、それから3ヶ月経って病院に行くとなると、無意識下で「またなんぞあったりして…」というそこはかとない不安に苛まれているらしい。
 
 そのため連絡船に乗っていても妙に尻の座りが悪かったんだけど、おかげさまでナニゴトもなくまた3ヶ月分処方してもらえた。
 
 幸いにしてセンセイは我々の騒ぎをご存知なかった。しかし、改革途上にある我が家の通信革命においてワタシが頼りに頼りまくっている、とある電気店のおねえさんははたして…。
 
 そのおねえさんの頼りになる度と親切度を例えて言うなら、~♪ハロー、チューリッヒィ~の「チューリッヒ」のCMでお馴染みの、お客様の質問になんでもすぐさまテキパキと答える優秀なオペレーター級といっていい。
 
 このCMでオペレーターを演じているのは松本里菜という女優さんなので、頼れる通信革命指導者をここではリナちゃんと呼ぶことにしよう。
 
 そのリナちゃん、仕事柄日中に端末に触れる機会は多いだろうし、ネット上のニュースはご覧になっているだろうから、我々の騒ぎをご存知である可能性が高い。
 
 少なくとも月に一度は(客のほうが)ゴキゲン伺いをしていたのに、1月も2月も顔を出していないとなると、きっと極悪すぎて身柄を拘束されたままだと思われているに違いない…。
 
 なので先月、妙に緊張しながら久しぶりに顔を出し、ご存知前提で「このたびは…」的に話しかけたところ…
 
 「は?」
 
 とんだヤブヘビ。
 
 そもそも本部町周辺の同業者のみなさんで知らぬヒトとていなかったのは、みなさんが同業者間のLINEで繋がっているからで、なればこそ当時の我々は水納島や渡久地港周辺ではナカイ君を上回る時のヒトになっていたわけで、そのへんの輪と関係がないところでは、むしろご存知ない方のほうが多いのだった。
 
 ご存知なければ無問題です…というところながら、具体的なことは何も言わずに思わせぶりになってしまったものだから
 
 「このままじゃ私、気になって寝られないじゃないですか!」
 
 そりゃそうですよね…。
 
 リナちゃんに安眠をもたらすためにも、報道されているような極悪夫婦じゃないですからね、と詳細ははぶきつつ事情を説明しておいた。
 
 それが先月のことで、今般ガラケーをついにスマホに替えようと思い立ち、またいろいろ通信革命指導者に尋ねるためにこの日お伺いしたところ、どうやら彼女はその後ネット上で我々のニュースを探し当てたらしく、詳細についてもご存知になっていた。
 
 当初の極悪犯罪者夫婦の態になっているニュースは早々にデリートされたようだから、何かとウワサの例の画像や映像はご覧にはなっていないはずなんだけど、それでも
 
 「信じてますから!」
 
 その一言に、還暦前のジジイは泣いた。
 
 他のどこの何が安かろうと早かろうと使用量がギガ放題だろうと、そんなものには目もくれず、新スマホもここで契約しよう。
 
 < 術中にはまっているんじゃ?
 
 話はまったく変わる。
 
 リュウキュウアサギマダラたちの無計画な産卵によって、つるっぱげになってしまった庭のツルモウリンカ。
 
 けれどそれからしばらく経った今、ふとツルモウリンカに目をやると…
 

 …ほんの少し前までハゲハゲの荒野状態だったのに、もう新芽がワラワラと芽吹いてきている。
 
 しかもその育ちざかりの新芽には、早くも…
 

 …3齢くらいの幼虫がいるほか、一枚の葉に3つも卵が産みつけられている。
 
 周りのそこかしこの葉っぱにも卵卵卵。
 
 今現在は幼虫の姿はほとんどないし、この卵から孵化したチビチビが3齢くらいになる頃には、ツルモウリンカは再び緑なす大地(?)になっていることだろう。
 
 一方、食料不足の危機をなんとか乗り越えながらサナギになっていたものたちの羽化が、このところ相次いでいる。
 
 過去に何度か紹介しているように、サナギになる前のイモムシたちは、手っ取り早くツルモウリンカに居ながらにしてサナギになるものと、どういうわけかツルモウリンカを離れ、はるばる遠出をしてサナギになるものがいる。
 
 なかにはこんなところでサナギになっているものも。
 

 蝶々に 如雨露とられて 水遣れず
 
 空のジョウロなど強風が吹くたびにコロコロ転がり吹き飛ぶというのに、こんなところでサナギになっていたら、何かの拍子にペシャンコになっちゃうじゃん。
 
 で、その後ジョウロを横向きにしておいたところ…
 

 …昨日無事に羽化に成功!
 
 その他、椅子やテーブルの裏側、ガメ公の柵の裏側、シャワー室の天井などなど、はるばる遠征してサナギになっていたものたちが次々に羽化して、そこらじゅうもぬけの殻状態になっている。
 
 気がつけば、我が家そのものも「もぬけの殻」になっているかもなぁ…。
 
 実際いろんなガイドブックに店舗があるかのように掲載されている雑貨屋さんはまさにもぬけの殻なのだけど、それでも細々とオンラインでは商いを続けており、このたびは久しぶりにネックレスの新種が羽化した…じゃなかった、登場した。
 

 従来のくらげ玉ネックレスに比べれば遥かに小粒なくらげ玉、名付けて「ひと粒のくらげネックレス」。
 
 これまでありそうでなかった、チェーンタイプのネックレスでございます。
 
 とりあえず中身はあるもぬけの殻を、今後ともどうぞよろしく。

関連記事