2025年 4月20日(日) 雨午後遅く少し晴れのち雨
南東の風 おだやか
夜明け頃には強めに降っていた雨は、8時過ぎには小降りになってきたものの、その後も冴えないお天気のままっぽい予報だった。
でも南東寄りの風はおだやかなもので、連絡船は通常運航になりそうだ。
せっかくの海日和なのに…といううしろ髪ひかれ隊もないとなれば、これはお出掛けのチャンス!
というわけで、日曜日に日曜大工をしに本島まで出掛けることにした。
ところで、ご存知のように島民が連絡船を利用する場合、船賃の支払いは渡久地港に着いてから券売所窓口で、ということになる。
そのため本島に着くまで財布を所持しているかどうかという確認を怠ると、渡久地港に着いてから「買い物しようと街まで出掛けたサザエさん」になって困ったことになる。
それは車のキーにしても同様で、渡久地港に到着してから支払いを済ませ、さぁ出発…
…しようと思ったらキーが無い、なんてこともままある。
そういう場合に備えて…というわけじゃないけれど、工事か何かで駐車場に停めている車を急遽移動しなきゃならなくなった場合でも、船員さんその他海運事務所にいらっしゃる方々で対応してもらえるように、島のほとんどの方は予備のキーを事務所に預けてあるから、車のキーに関してはまさかのために興亜火災~的対応が可能だ。
まぁそんな「まさか」にならないよう、家を出る前に財布とキーの確認は必須で、特にこの日のように単身で出掛ける際には、指さし確認を怠らない。
なので今日も、「財布よぉ~し!」と確認を済ませ、続いて車や秘密基地のキーの鍵束も指をさそうとしたところ…
あれ?
所定の場所に鍵がない。
いつも財布と一緒に置いているところに、ワタシの鍵束が見当たらない。
あ。
自分たちのボートで出掛けた際は、島に戻るに際して車から荷物をボートにおろす時は、ワタシがボートに乗って、オタマサが上から荷物を渡すというパターンになっている。
なので荷物搬入後は、オタマサが車を駐車スペース定位置に戻すのが慣例だ。
前回もそのようにして、帰宅後もそのままキーを返してもらっていなかった気がする。
ってことは、オタマサのバッグの中に入ったままか。
それはよくあることなので、モンダイは即座に解決…
…するはずだった。
ところが、オタマサ本人がバッグを隅から隅まで探しても、ワタシのキーは見当たらない。
「たしかテーブルに乗せた気がするんだけど…」
もしその言葉どおりにバッグから出してテーブルに乗せたのであれば、その後のことはワタシの管轄になる。
でもまさかうっかり鍵束をゴミ箱に捨ててしまうはずはなし、ボーッとしていて冷蔵庫に入れてしまうなんてはずもなし、テーブルから所定の位置まで距離にしてわずか90センチ、ほとんど思考せずとも体が反射的に動いてキーをしまうのだから、テーブルに置いてあったキーがどこかに消えるはずはない。
そう言うとオタマサも自信を無くし、「それは前々回だったかも…」などと言い出す始末。
とにかく家中探しても…ってほど探す場所があるわけじゃないけど、上着のポッケにも買い物かごの中にもどこにも見当たらない。
ひょっとしてオタマサは、そもそもワタシのキーを家に持って帰ってきていないのではあるまいか。
となると、考えられることはただひとつ。
結局キーが見つからないまま、オタマサの鍵束を持って出掛けることにした。
渡久地港に到着し、事務所で船賃の支払いを済ませ、一縷の望みを抱きつつそぉ~っとピースケの運転席を覗いてみると…
鍵差しっぱなし…。
スマートキーしかご存知ない若い方がご覧になったら「何これ?」てなもんだろうけれど、以前も紹介したように、このピースケ号は型式はかなり新しくとも高齢ドライバー向けに作られているために、コンソールなども含めた運転席回りは20世紀仕様になっているのだ。
つまりオタマサ仕様車なのである。
でもまったくもって不思議なことに、鍵は差しっぱなしであるにもかかわらず、ドアはロックされている。
すなわちオタマサは、ここにピースケを停めてエンジンを切ったあと、キーを抜かずにそのまま降りてドアを閉め、ご丁寧にもバッグからキーを取り出してロックしたってことになる。
おそらくリモコンを使わず手動でやったんだろうけど、運転席側のドアからロックしようとしたら、ぶら下がったままのキーが見えるはずなのに…
…あ。
30度の視野じゃ見えないか…。
キーを差しっぱなしにしているんじゃないかというのは島を出る前から予想していたので…というかそうじゃなかったらキーは永遠に出てこないから最後の希望でもあったのだけど…もし差しっぱなしにしてあったら電話してとオタマサが言っていた。
さっそく電話をしようとすると、かける前にオタマサからかかってきた。
ちゃんとキーがあったことを告げると、波動砲級の安堵の息をつくオタマサ。
でもこの場合、のんきに「安堵」していていいのか?
日増しにボケ度合いが進んでいるような気がするオタマサ、この次は何をやらかすことになるやら…
…というか、そもそもこうしてキーをうっかり差しっぱなしにしていたことすら、来月あたりには忘れているかもしれない。
ああ、オソロシイ…。
それにしても、たった4日間だけとはいえ、キーを差しっぱなしにしたままの車が無事にそのまま停まっているってのも、よくよく考えたらステキなことだよなぁ。
これが大阪あたりだったら…いやいや、そんなに遠くまで行かずともアメリカーがウヨウヨしている北谷あたりだったら、即座に消え失せていることだろう。
さてさて、雨の降るなか日曜大工。
秘密基地に到着した頃には雨が止んでいたので、空気を通すために窓を全部開けたら、たちこめる湿気が即座に流入し、室内はあっという間に大変なことになってしまった。
歩いた後になんでワタシの足跡がついているんだろう…と思ったら、床が結露していたのだ。
慌てて窓を閉め、クーラーがついている部屋は除湿全開。
ホント、霧がたちこめているかのような雨だった。
そんな雨中の日曜大工で、ようやく下駄箱の扉が形になった。
初めて作ってみた框組みの扉、中に入っている鏡板の色を変えてみたんだけど、変ですかね?
それはそうと、ホントは天板まで届く扉にしようと思っていたところ、その丈に見合う鏡板の材料が手元に無かったという事情のほか、扉が開く向きを考えてこのサイズにした次第。
というのも、下駄箱のこの部分であれば、本来なら右開きにしたほうがしっくりくるんだけど、この下駄箱を据え置く場所は玄関から入って右側になるから、扉部分は室内から見て外側になる。
この部分に置いているモノといえば、おそらくほとんどの場合屋外で使用するモノのはず。
となると、室内側からじゃなく外側からモノをとることになるほうが多いわけだから、右開きにしたら何かと不便そう。
扉の上の棚には、ひょっとすると室内で使うモノを置くかもしれないから、逆側に開く扉に塞がれていないほうが便利そう。
というわけで、下段にだけ左開きの扉をってことにしたのだけど、左開きだとやっぱ不便になっちゃうかな?
これまた初使用となるスライド丁番をすでに購入済みなので(タイホ前に…)、このあといつでも取り付けられるとはいえ、扉の開く向きの変更は今ならまだ間に合う…
…あ、スライド丁番使用だと、左開き限定になるように作ってしまっていたんだった。
右開きにするとなると、フツーの丁番にしなければならない。
まぁそれはそれでいいか。
実際に玄関に置いてみて、試してみてから決めることにしよう。
でも一人では玄関まで運べない…。
それは明日のお楽しみ。