2024年04月27日
天才子役のビフォア・シャア。
2024年 4月26日(金) 曇り
東の風 おだやか 水温22度~23度
完全にフルフル詐欺の天気予報のために、県内レジャー産業ではいったいどれくらいのキャンセルが発生しただろう。
詐欺でもなんでも雨の気配がまったく見えないのをいいことに、前日には絶望視していたこの日午前中に、海へGO。
昨日はシモフリエッグにフラれてしまったけれど、先日オタマサが発見したフタイロエッグはどうだろう。
オタマサからある程度の場所を聞いていたので、自力でサーチしてみたところ…
…いた。
腰(?)まで身を乗り出しながらあたりに睨みをきかせつつ、胸ビレを動かして卵に水流を送ったり…
穴入り口周辺をお掃除したり…
卵を個別にケアしたり…
フタイロ父ちゃんもなにかと大変そうだ。
その卵、発見から5日経って、こういう状態になっていた。
お目目ができている。
これは入り口に最も近い卵たちなんだけど、その奥の卵は…
もう少し発生段階が進んでいる。
傘下におさめている複数のメスに卵を産ませているからなのか、同じメスが何度も産んでいるからなのか、詳しいことはわからないけれど、それぞれ段階が異なる卵群を孵化まで保育するとなると、父ちゃんのイクメン期間は相当長くなりそう…。
それでもフタイロ父ちゃんは、基本的にイクメン生活を楽しんでいるように見えるのだった。
フタイロカエルウオに限らず、この季節に繁殖期を迎えているギンポたちはけっこういる。
普段は枝間をチョロチョロしつつ、視線を向けただけですぐに逃げてしまうインドカエルウオの様子が、ちょいといつもと違って見えた。
近づいても逃げ去らず、それどころか背ビレを立ててなにやらキバっているかのよう。
すぐ傍にいたもう1匹のお腹は、ポンポコリンに膨らんでいるようにも見える。
こうしてカメラを近づけているだけではなく、このサンゴに暮らしている大きめのコバンハゼの攻撃をくらいながらも、全然逃げないメスっぽいインドカエルウオ。
さきほどのキバっていたもう1匹は、このメスに対してアピールしていたオスってことだろうか?
撮っているときにはまったく気がつかなかったのだけど、後刻その暫定オスの写真を観てみたら、顔周辺の色味が普段とまったく異なっていた。
顔面アップ。
これって、インドカエルウオの婚姻色?
ただ真っ黒いだけのギンポかと思いきや、ここ一番というときにはやはり装いを新たにするらしい…。
で、インドカエルウオ、どこに産卵するんだろう?
セダカギンポのようにサンゴの枝に?
まさかこの時、実は産卵中だったなんてことが……
……あるかも。
話は変わる。
プロ野球が開幕し、夕飯時のBGM代わりにテレビ中継という季節が到来している。
BGM代わりだからどのゲームでもいいのだけれど、日によっては試合はあってもテレビ中継が1試合もないという日も珍しくなくなっている時代だから、そういう日には相変わらず水戸黄門。
平日の毎日放送しているデジタルリマスター版水戸黄門は、これまで何度か紹介しているように、誰が出演しているやら、まったく目が離せないという、円安の進行をただ見つめるだけの財務大臣のように高い緊張感をもって注視していなければならない。
で、現在第8部に突入している水戸黄門を、一昨日も高い緊張感を持って注視していたところ、まったく誰がやってもいいという端役も端役、出演時間2分ほどという役で、このお二人が出演していたのだった。
鶴光&鶴瓶!!
笑福亭松鶴(五代目)一門の兄弟弟子コンビが、平塚が舞台の話でなぜだか登場。
それも、短時間ながらも黄門様にからむ役どころで。
当時はまだ各テレビ局のドラマに「お笑い枠」など無かった頃だろうに、まさかのダブル出演だ。
松竹芸能が二人の売り出しに大いに力を入れていたのだろうか…。
ちなみにこの放送回は、毎度お茶目な黄門様が幽霊に扮するシーンまであるのだけれど…
…この幽霊爺よりも衝撃のジジツが待ち構えていた。
ストーリー上重要な役どころの脇役の俳優、どこかで見たことがあるような気がするけど、パッと名前が出てくるほどでもないから、当時時代劇の脇役で活躍していたヒトなのかな…と朧げに思っていた。
ところが↑この方が、クライマックスで役柄上発した激高ボイスを聞いた瞬間、その正体がわかってしまった。
シャア大佐だ!
今も昔も赤い彗星ことシャア・アズナブルの声を演じている、池田秀一そのヒトである。
水戸黄門第8部放送は1977年、機動戦士ガンダムの放送開始は1979年だから、この当時の彼はまだシャア少佐と出会っておらず、いわばビフォアシャア・アズナブルの池田秀一だ。
知る人ぞ知る、彼は天才子役としてテレビドラマで一世を風靡していたこともある役者さんで、この当時は時代劇にも現代劇にもたくさん脇役として出演しているんだけど、水戸黄門の出演はあとにも先にもこの回限り。
水戸黄門デジタルリマスター版、こんだけネタにさせてもらっているわりには週に一度観るか観ないかくらいだというのに、鶴光&鶴瓶コンビとシャア大佐の唯一の出番を引き当てるだなんて…
…スゴイことかも。
ええ、いいんです、その程度のラッキーで。
毎度毎度なにかしらこういう「発見」があるだけに、やはり円安の動向を伺う財務相ばりの「注視」が欠かせない「水戸黄門」なのだった。