あの時君は若かった。

クロワッサン

2024年10月25日 09:09

2024年 10月24日(木) 雨雨雨

東の風 時々突風

 本日も連絡船は欠航。
 
 洋上の時化具合いはさほどでもなかったと思うんだけど、遠方の台風由来のうねりがでっかく、なおかつ雨雲の下の突風が頻発するっぽいということもあって、無理はしなかったのだろう。
 
 局所的に相当降ったところもあるようで、渡久地港から航路の途中くらいまで、午後早い時間で早くも赤土に染まっていた。
 
 週末くらいにはいったん落ち着きを取り戻すようながら、またしても民間気象予報サイトはその後新たな台風の北上を予想している。
 
 11月に台風直撃ってアンタ…。
 
 昔は10月いっぱいでシーズンを終了した途端に、それまでボロボロだったお天気がにわかに回復、しばらく海日和が続く…なんてこともよくあったのに、今年は11月初っ端から台風ですか。
 
 予報はホントに当たるのかな?
 
 話は変わる。
 
 紹介せねば、紹介せねば…と思い続けているうちに半月経ってしまったことがひとつ。
 
 今月半ばに、日本で最も有名なアマチュア水中写真家から、↓このような雑誌をいただいた。
 

 その昔、ダイビング雑誌華やかなりし頃の3大雑誌のひとつに「ダイビングワールド」(マリン企画)というものがあったけれど、これはそのダイビングワールドとは関係なく、雑誌名は「ダイビングワールドマガジン」。
 
 ダイビング雑誌が世の中から消え去って久しい今この時代に、今さら紙媒体のダイビング雑誌?
 
 …と思ったら、中身は昔ながらのダイビング情報誌ではまったくなく、完全なるビジュアルムックだった。
 
 現在日本を代表する新旧大小様々な水中写真家のみなさんが惜しみなく協力しているようで、こんなの正規に使用料金を払っていたら雑誌なんか作れないんじゃね?くらいの作品が、惜しげもなくドドンとページを彩っているのだ。
 
 すなわち、ほとんど水中写真に特化した雑誌で、当節のそちら方面の変態社会のみなさんの変態っぷりをこれでもかと見せつけられる、相当力の入った雑誌だ。
 
 これで1500円(税別)というのだから、夢グループ社長秘書兼演歌歌手ならずとも
 
 「安い、すご~いッ♪」
 
 てなもんだ。
 
 こんな力作、ホントに第2号を作ることができるんだろうか?といらぬ心配をしてしまうほどながら、予定では年1くらいの発行ペースで今後も続く見込みとのこと。
 
 そんなスペシャルビジュアルグラフィックマガジンには、もちろん日本で最も有名なアマチュア水中写真家の作品も掲載されていた。
 
 それも、水中写真家のお歴々に混じっての「写真家」としてのご登場だ。
 
 うれしいことに、他のお歴々のみなさんの世界の中にはとてもついていけないジャンルも多々あるなか、日本で最も有名なアマチュア水中写真家さんのテーマは、彼のライフワークのひとつでもあるイバラカンザシ。
 
 一般的にはイバラカンザシときたらそれだけでもう変態社会ってなものながら、他のお歴々のみなさんのついていけない世界に比べれば、我々一般ダイバーからするとなんだかホッ…とする優しい世界でもある。 
 
 古今東西の研究者を含め、おそらく日本で、いや、世界で最も長くイバラカンザシを観察していると思われる彼の作品だから、コメントともどもこの見開きページだけでも一見の価値ありです。
 
 その見開きページの画像も紹介したいところながら、本島単身赴任生活の現在、手元に雑誌がない…。
 
 まだAmazonでいくらでも購入可能のようだから、お近くの書店で立ち読みなどとセコイことは考えず、SOLD OUTになる前にすぐさまポチッとjしてください。
 
 さてさて、今日は雨降りだったので、秘密基地内の収納スペースをうまく活用すべく、古いスライドフィルムが入っているケースを移動することにした。
 
 古いスライドフィルムのなかには昔々に撮ったゲストのみなさんの写真もあって、こんなもの残しておいても場所を撮るだけだよなぁ…と思いつつ依然として置いたままになっている。
 
 時間もあることだし、どれどれ…と古い写真を観ていたところ、↓こういう写真がいきなり目に入ってきた。
 

 日本で最も有名なアマチュア水中写真家こと巨匠コスゲさんの、1000本記念。
 
 2004年8月のことだから、実に20年前のことである(現在は3000本オーバー)。
 
 はい、ここで金田一耕助@石坂浩二のセリフ。
 
 巨匠の1000本記念の時は、たしか1本サンゴを「1」に見立て、そのあとに「0」係のゲストが3名並んで、その上に巨匠が浮かぶ…という写真が記憶に残っていたのだけど、あれは巨匠のカメラで撮ったんだったっけか…。
 
 1000本記念にこのバージョンもあったことなど、すっかり忘れていたなぁ(撮影者はオタマサだけど)。
 
 …という写真ばかりだから、ついつい見入ってしまったところ、なかなか「ヒトに歴史あり」な写真が次々に出てきた。
 
 なかでも最近まで毎年のごとくお越しくださっていた方々となると、その歴史の変遷ぶりも感慨深い。
 
 巨匠が1000本を達成されたそのちょうどひと月後には、↓こちらの方が200本記念ダイビング。
 

 わぉ…御髪が黒いイカママさん!
 
 こうして拝見すると、目元のあたりなどイカ娘さんにそっくりですなぁ……あ、逆か。
 
 ちなみにこの時、半ば…というかほとんど冗談で「めざせ1000本」と書いてしまったところ、その後彼女は本当に1000本ダイバーになってしまわれたのだった。
 
 そのほとんどで当方をご利用いただき、感謝感謝でございます。
 
 でもひょっとすると潜っていただいた本数よりも、送っていただいたワインの本数のほうが多いかも…。
 
 さらに溯ること3年、21世紀に入って間もない頃には、このところイカママさんといつもキャピキャピしているキャピキャピ1号さんが、某有名海洋写真家と海中でキャピキャピしていたこともあった。 
 

 某有名海洋写真家がカメラを持っていないところからすると、おそらくこのときはガイドもしていたのだろう。
 
 こんな写真を当時公開していたら、キャピキャピ1号さんの元に熱狂的ファンから剃刀の刃が届いていたかもしれない…。
 
 さらにその前年、すなわち20世紀のその昔には、フィルムマウントにお名前が書かれていなかったら、誰なのかわかるまでに時間を要したかもしれない写真もあった。
 

 さて問題です、水中でマスクを外してニヒルな笑みを浮かべるこの方は、いったいどなたでしょう?
 
 …といってもどのみちわかる人にしかわからないから正解を言うと、なんとなんとH田パパさんでございます。
 
 人生半世紀の時点でこのご様子だから、これより10年くらい前となったら、そこらじゅうの海でブイブイいわせておられたことだろう。
 
 その2000年に、ついに水納島初上陸を果たしてしまった方の写真もありました。
 

 これまたフィルムマウントにお名前が書かれていなければ、誰だかわかるまでに少々時間が必要だったかもしれない、ふんどし男さんことウロコム氏。
 
 何が違和感あるって…
 
 ちゃんとウェットスーツ着てるじゃん!!
 
 しかも…
 
 髪の毛フサフサじゃんッ!!
 
 あ…それは大きなお世話か。
 
 いやはや、まさにヒトに歴史あり。
 
 このようにポジフィルムで撮っていたのは、2004年くらいまでだったろうか。
 
 1995年から撮っていたから、それらのフィルムをファイルに入れておくと、場所を取りまくるので邪魔でしょうがないんだけど、当時を中心にお越しくださっていた方々も含め、あの方もこの方も懐かしいお名前が次々に出てくるスライドファイルとなると、これがなかなか捨てるに捨てられない。
 
 断捨離や終活の達人は、こういうものもどんどん捨てていくのだろうなぁ…。 
 
 ちなみにここで紹介している写真は、停電時用のポータブルな蛍光灯の上に白のアクリル板を載せ、そこにポジフィルムを置いてコンデジで撮ったもの。
 
 たいがいカビだらけのフィルムでも、この程度にはなるのだ。
 
 すべての写真をそのようにすれば、場所をとらずにデータを保管することができる…
 
 …んだけど、さすがにそこまでする気はないのだった。

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