パーティーの前にフェスティバル。

クロワッサン

2024年11月03日 14:30

2024年 11月2日(土) 晴れ

北東の風 波と大きなうねりあり

 さて、今月2日に那覇で用事がある…と再三に渡って繰り返し述べていたその用事とは、ほかでもない、
 
 海洋学科設立50周年パーティー
 
 という催し。
 
 ちなみに琉球大学理学部海洋学科は1975年に設立されたのだけど、1996年の学科再編によって「学科」としては消滅してしまった。
 
 つまり21年の歴史で幕を閉じたはずなのに、それから30年近くたった今さら設立50周年を記念するパーティーっていったって、人が集まるんだろうか。
 
 そんなパーティーの会場は、知る人ぞ知る、八汐荘というところ。
 
 沖縄県教職員共済会館だそうなのだけど、ワタシが入学した当時からすでに存在していて、在学中も何度かここを利用したイベントがあったように記憶している。
 
 その会場まで、歩いてたった2分のところにある国際通り沿いのホテルが奇跡的にとれた!
 
 …という話は昨日書いたとおり。
 
 ただし駐車場は無いから、近隣のコインパーキングに車を停めなきゃならない。
 
 直前に到着して車を停めるところがない!なんてことになったら目も当てられないから、どうせ12時間以上は24時間料金になるのであれば、早めに車を停めて身軽になることにした。
 
 ところが。
 
 国際通り沿いだから、わかりやすく安里から入ってそのまま国際通りをホテルがある松尾まで進もうと思ったら、いきなり牧志駅から先に通行止め表示があり、直進予定だった車は軒並み左折させられているではないか。
 
 どーゆーこと?
 
 仕方なく左折し、モノレール沿いに進んで安里のひめゆり通りに出たあと、右に行くのか左に行くのか今のうちに決めておかねばならない。
 
 牧志からいったいどこまで通行止めになっているのか、看板の文字が小さすぎてハッキリわからないままだったけれど、まぁ松尾あたりまで行けばなんとかなるだろう。
 
 そこで崇元寺通りから久茂地川沿いに進み、一銀通りから松尾に向かうことにした。
 
 ところが。
 
 この交差点の次は、国際通りの松尾交差点ところで、またしてもその先の通行止めを告げるためのスタッフにぃにぃが。
 
 いったいどこからどこまで通行止めなの??
 
 「国際通り全域です」
 
 は?
 
 日曜日にはホコ天になることもあるとは聞いていたけれど、今日は土曜日なのに、なんで??
 
 「パレードがありまして…」
 
 へ?
 
 パレードって、まさか琉大祭のパレード??
 
 「首里城復興祭のパレードなんです」
 
 ほ?
 
 なんとなんと、すでに秋の風物詩ともなっているらしい首里城復興祭では、国際通りのパレードが初日のイベントだったのだ。
 
 普段こんな時期の週末や連休にのこのこ那覇に来たりなどしないから、まったく知らんかった…。
 
 それはともかく。
 
 ワタシは国際通りの対面に行きたいんだけど、どこまで迂回したらいいの?
 
 「そうですねぇ、県庁まで出ていただくしか…」
 
 目と鼻の先に目的地のホテルがあるというのに、大迂回しなければならないなんて…。
 
 なんとか大迂回して目的地に着き、車もホテルの目の前のコインパーキングに停めることができ、チェックイン時間よりも1時間以上も早くチェックインさせてもらえたので、とりあえず部屋に入る。
 
 おお、エアコンが故障中とはいえ、効きが悪いだけでけっして動いていないわけではないらしく、ジッとしてればちゃんと涼しかった。
 
 こういうホテルに扇風機が置かれているのを見たのは初めてだけど…。
 
 その部屋からわずかに見える国際通りを見下ろすと…
 

 荘厳なる雰囲気を醸し出しつつ、琉球王朝風俗に身を包んだみなさんが安里方面に向かって行進していた。
 
 その隊列には、このような御輿も。

画像提供:東日本営業部長

 実はこの日、2日前から来沖していてすでに暇を持て余しているクロワッサン東日本営業部長から昼過ぎに連絡があり、どこぞで昼食でも…ということになっていたのだ。
 
 連絡がついたのはワタシが大迂回をして松尾を目指そうとしていたときだったので、では30分後にワタシが目指すホテルのフロントで…ということに。
 
 58号線沿いのビジネスホテルにいる東日本営業部長が、ワタシがいるホテルまで来るとなると、国際通りを横断しなければならない。
 
 ところが国際通りはパレードの真っ最中、こんなところを不埒な恰好で横切ろうものなら、一刀両断のもとに斬首されるかもしれない。
 
 目と鼻の先にいながら、なかなか会えない「君の名は」状態に陥りかけた彼だったのだけど、どうにか隊列が途切れるところを見つけ、かなり遠回りしてようやく久しぶりの再会を果たすことができたのだった。
 
 久しぶりの来沖とはいえ、中学高校大学とずっと沖縄だった彼が今さら沖縄料理にこだわるはずもなく、だからといって特にアテがあるわけでもなかったのだけど、フラフラ歩いているうちにたどりついたのがこちら。
 

 ここからちょいと進めばナチュラル院長の治療院ナチュラルがある通りの角地にある、「ジャンボステーキハンズ」。
 
 午後1時過ぎだったからかまったく空いているのはいいとして、その名にしおうジャンボなステーキのお値段が半端ない…。
 
 でもそれはノーマルサイズのことで、そのハーフサイズならまぁどの部位の肉でもお手頃価格かな…といったところではある。
 
 ただしハーフサイズといっても225グラム。
 
 じゃあノーマルサイズは……450グラム??
 
 10年前ならいざ知らず、そんな量の肉など食った途端に食いすぎ直通下痢男になってしまう。
 
 ランプ肉という、聞きなれない部位をミディアムレアでチョイスして、肉が焼けるのを待つ間…
 

 ほぼ1年ぶりの生ビールで乾杯!
 
 いやはや、生ビールですよ、生ビール!
 
 あまりの美味さに、肉が来る前に1杯飲み切っちまったぜ。
 
 それにしても、今宵はパーティーというのに、昼間は島ぞーりにTシャツ短パンのいでたち、そこで当店の名作(?)Tシャツをチョイスというあたりが、営業部長の営業部長たる所以である。
 
 そして待つことしばし、ケンミンとーまさんにも似たマスターが持ってきてくれました、ランプ225グラムの肉塊!
 

 さっそく一太刀浴びせてひと口食べてみたところ…
 
 ……こりゃ美味いわ。
 
 普段名護に出向くたびに、フリッパーフリッパーと呪文のように唱えていてもなかなか実現しない肉のフェスタが、ひょんなことからいきなり目の前に。 
 
 こちらのお店はステーキ店にありがちなセットメニューがなく、ライスが欲しい方は別してライスをオーダーするという形になっているくらいだから、よほど「肉」にこだわりがあるのだろう。
 
 たしかに美味しい(マスター自慢のオリジナルソースもたいそう美味しかった)。
 
 後刻調べてみたところ、「ランプ」という部位の説明で書かれている内容は、近年のワタシが牛肉に望むものすべてを網羅していた。
 
 ランプ、すごぉ~い、美味しいぃ~♪ < 夢グループ社長秘書演歌歌手のノリで。
 
 その素晴らしさは、営業部長の姿をご覧になれば一目瞭然。
 

 男同士で来て、肉を食っている相手をパシャパシャ撮っているってのも、よくよく考えると相当な異世界のような気もするけど、せっかくだから御馳走するよ…と営業部長が申し出てくれた手前、ネタとして活躍していただくことで御礼がわりに…。 
 
 というか、ビールのアテ用にポテトフライも頼んでいたこともあって、ついつい調子に乗りすぎてお互い生ビール3杯も飲んでしまった。
 
 その裏には愉快に酒が進むこと必至の爆笑バクダッド・イブキという彼の秘密兵器ネタがあったればこそとはいえ、飲み終えた頃にはパーティーまであと2時間、いったんホテルに戻ってひと休みしたら、二度と起き上がれなくなっているんじゃなかろうか…。
 
 パーティー本番の前に、食事的にはすでにしてメインイベントが終わってしまった気がする今、ひと眠りしたあとの体の重さは眠る前からいやというほど想像できる。
 
 はたしてワタシはパーティーに参加することができるのか?
 
 あるかどうかわからない「次回」につづく。 

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