C-3POとジジイの証。

クロワッサン

2025年02月01日 06:26

2025年 1月31日(金) 晴れ

東の風 海況不明

 やんばる急行バスで那覇空港を目指す。
 
 「急行」とはいっても前半と後半は停車するバス停が多いから、本部町内から那覇空港まで都合3時間弱かかるYKB。
 
 なので午前中発の飛行機に乗るためには、かなり早い便に乗らなければならない。
 
 今の季節のかなり早い便ともなると、秘密基地を出る時などまだ完全に夜で、外灯を消したら鍵穴が見えないくらい真っ暗だった。
 
 しかも……寒い。
 
 上京用のフル装備で上着まで着ているというのに、暖房にほとんどチカラを入れない沖縄のこと、バスの中でさえ終盤までずっと上着を着たままだった。
 
 それに比べれば都内の無駄に暑すぎる車内暖房にはウンザリするんだけど、先週のように沖縄の普段着で上京していると、この過剰な暖房がなんとも有難かった…。
 
 先週は手錠を掛けられたまま歩かされたコンコースを、今回はヒトとしてフツーに歩くことができた。
 
 そしてボーディングブリッジの先には、全日空機には見えないキレンジャーな機体の姿が。

これは羽田空港に到着後に撮ったもの

 黄色い機体といえばピカチュウが定番なのに、ポケモンとはまったく関係なさそう。
 
 ベトナム航空とのコードシェア便だからだろうか?
 
 …と思ったら、ベトナム航空のカラーリングは全然違った。
 
 なんだこのキレンジャー?
 
 実はこれ、スターウォーズとタイアップしている塗装だそうで、なにげに全作に出ているC-3POをイメージしたものなのだそうな。
 
 C-3POといえばなんといってもあの目が最大の特徴のような気がするのに、デザインされているのはお腹周りとか機械じみた配線らしく、これを見てただちにC-3POを想起できるヒトがはたしてどれくらいいるんだろう…ってな感じ。
 
 ということもあってか、機体後尾にはちゃんと「STAR WARS」と大書されているんだけど、荷物搬入搬出用のコンテナが邪魔をして見えていなかったのだった。
 
 STAR WARSのロゴが無かったら、やっぱり意味不明カラー…。
 
 この日は平日だったから、快適な機内とは違って夕方の山手線はたいそうな混み具合いだった。
 
 毎日こんな目に遭ってまで都内で働き続ける方々の気が知れない…。
 
 通勤客に満ち溢れた電車に乗るのはかなり久しぶりなのだけど、以前と比べると車内の光景はまったく違っている。
 
 マンガ雑誌や新聞を読む人が全然いない!
 
 こりゃ各出版社も新聞社も大変だろうなぁ…
 
 …と思っていたところ、なんとあのオレンジ色のニクイやつ夕刊フジが、この日をもってついに休刊(事実上の廃刊)となったらしい。
 
 30年前なら、どんなデタラメを書こうが飛ぶように売れていたのに、み~んなスマホを見る時代になると、その需要は地に落ちてしまったのだろう。
 
 創刊は1969年というから、ワタシとほぼほぼ同年齢の夕刊フジ、その終焉はいわば時代の流れなんだろうけれど、スマホ文化でなんでもかんでも便利便利と喜んでいるうちに、夕刊フジにかぎらずきっと様々なものが終わりを迎えていることだろう。
 
 そして気がつけばいろんなものが無くなっていて、かえって不便な事態になっているかも?
 
 そういえば空港での全部自分でやるチェックインも、たまにしか飛行機を利用しない身には、むしろ不便だものなぁ…。
 
 時代がいい方向に変わっているようには思えない、それがすなわちジジイの証なのだった。

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