2025年 2月23日(日) 雨
北東の風 けっこう波あり
この日はずっと曇り予報になっていた。
同じ曇り予報でも分厚い雲マークの場合は、どこかで雨が降ってもおかしくはない…といった天気になる。
ところが、予報どおり降った未明の雨は夜明け頃には止んでいたものの、その後もしつこく雨模様は続き、結局1日中「雨」になってしまった。
風が強まるのは23日の晩から、と見込んでいたこともあって、島を出るのはこの日にしていたというのに。
だからといって翌日は絶望的だから、25日午前の飛行機に乗るためには、多少波立っていようと雨が降っていようと、この日のうちに出なければ。
というわけで、波しぶきとポツポツ降り続ける雨を浴びながら、ボートで渡久地港へ。
そして今回もまたいつ戻ってこられるかわからないから、不在中ボートは上架しておくにこしたことはない。
なので雨降りではあっても、この日のうちに作業を終えてしまおう…
…と思っていたのだけれど。
渡久地港北岸に置かせてもらっているうちの船台は、朝から自動車に取り囲まれていたのだった。
しまった、今日は日曜日、しかも3連休のど真ん中…。
冬場でも週末になると釣り客などの車が溢れる渡久地港北岸のこと、その駐車スペースに近い側に置いてあるうちの船台は、おうおうにしてこういうことになっているのだ。
午後3時前の満潮時に合わせて上架作業をしようと思っていたものの、朝から釣りに出た方々は夕方まで帰ってこないのが常だから、仕方なく買い物を先に済ませていったん秘密基地に帰り、夕方まで待つことにした。
この日は昼時ですら気温は上がらず、室内は14度まで下がっていたからたまらず暖房をつけてもなお寒かったというのに、北風吹きすさび氷雨が降り続けるこんな日に、よく釣りなんてやってられるよなぁ…。
< 雨が降り続くなか潜っているダイバーも、きっとそう思われているはず。
午後5時前に再び渡久地港に行ってみれば、先ほどまで車だらけだった様子は一変、ほぼほぼうちの船台がポツン…とあるだけになっていた。
でも雨が…。
結局日中ずっと降っていた雨は夕刻になって余計に強まってしまい、雨に打たれてビショビショになりながらの作業になってしまった。
たかだか上京するってだけのことで、なんでこんな目に遭わなきゃなんないんだ…。
とはいえ。
ほんのひと月前の自分たちがどこにいたのか、ということを考えれば、雨に打たれながらの上架作業だってそれもひとつの「自由」。
ゼータクな文句を言ってはいけない。
~♪ Raindrops are falling on my head…
…てなもんだ。
久しく拙日記とご無沙汰しておられた方々は「え?ひと月前はどこにいたの?」と疑問に思われるだろうけれど、今さら詳しく書いていられないので、気になる方はひと月前まで溯ってください。
ともかく無事に上架作業を終えて、上京前の唯一の気掛かりは解決。
まぁそれにしても車の多いこと!
さすが3連休、混んでいるのは渡久地港北岸の駐車スペースだけではなく、本部町内の主要幹線道路はレンタカーだらけで大変なことになっていた。
この3連休は初日こそいいお天気に恵まれはしたものの、続く今日明日ははずれもはずれ、大ハズレのお天気だから、美ら海水族館に行くくらいしかやることがないのかもしれない…。
雨降りのために思うように畑仕事を進めることができなかったオタマサはご不満のようながら、とりあえずハフトゥ作業を終えることができたので、今宵もひとまず乾杯。
ところでニワトリさんの絵柄が素敵なこのワインは、先月のオタマサの誕生日に合わせ、とある友人がドドンと贈ってくれた鳥さんラベルシリーズのうちの1本。
連絡船の運航事情に鑑み、誕生日ジャストを指定せずに早めに届くよう手配してくれていたんだけれど、その荷物が届いた日が、まさに我々が強制的に上京させられることになった日なのだった。
せっかく誕生日前に届くよう贈ってくれたというのに、届いた日は受け取るだけで終わってしまい、もちろんのこと誕生日にすら一滴も飲むことはできなかった数々のワイン。
でも翌週の結婚記念日には島に戻っていたから、ようやく楽しませてもらったのだった(オタマサへのプレゼントながらワタシもご相伴に与ってます、もちろん)。
ちなみに、上京中にどこぞで何かを食べたりしている際、画像を見るかぎりではビールを飲んでいるのはワタシだけで、オタマサは飲んでいないっぽい…
…ということに目ざとく気づいていたその友人は、オタマサのメンタルをたいそう心配してくれていた。
ワタシは1年早くその状態になっていて、とっくにその状態はクリアしているのに対し(モンダイが解決したというわけではないけど)、その間それをまったくの他人事としていた彼女は、今になってようやく自分事となっているだけに、たしかに多少ヘコんではいた。
それもあって出先の飲食店で昼ビールはしていなかったとはいえ、たとえば「気晴らしに…」ととある方にお誘いいただいた東京のナポリではゴキゲン状態でピッツァを食べてワインを飲んでいたし、上京中はスーパーや酒蔵で積極的にめぼしい日本酒を買っていたくらいだから、晩酌を欠かしたことはひと晩すらない。
というわけで、多少はココロここにあらずかもしれなくとも、ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドと同じく明日に向かって撃ち続けるオタマサは、「されど心は酒にあり」。
なので、他の皆様におかれましてもどうかご心配なきようお願いいたします。