2025年 3月22日(土) 晴れ
無風のち南の風 おだやか 水温20度~21度
いちだんと天気が良くなって、ガメ公が日中遅くまで外に出ているほど暖かな1日になった。
ただし天気が良すぎるせいで朝方は放射冷却が激しく、室温は14度、外気温は13度と、冷え込んでいる真冬並みの絶望的寒さ。
このままだったらとても海へ行こうなどという気にはなれないところながら、さすが亜熱帯の3月、日差しは力強く、8時を過ぎればポカポカ陽気、9時を過ぎればさあ海へ!
というわけで、本日も朝から海へGO!
…という気になるくらい陸上も洋上も暖かいんだけど、ドボンと飛び込んだ海は再び20度の世界に逆戻りしていた。
満潮に向かっているタイミングなのに、なんで?
同じ20度でも、一度21度を経験した直後の20度はこれまたショックがでかい。
たった1度違うだけで、手首から先など露出している素肌部分が痛いほどになる。
これで喉元も露出していたら、小学生の頃のプールの授業後に真水のシャワーを集団で浴びせられていたときと同じく、ハフハフハフ…となってしまうところだ。
幸い、人体のうちでも体温が最も奪われる箇所といっていい喉元は、フードベストのおかげで暖かいから呼吸困難に陥ることはない。
それでも寒い…。
…と思うのはダイバーくらいのものなのか、この季節にこそ張り切る魚たちは数多い
この日訪れたポイントの砂地の根では、ケラマハナダイを初めとする各種ハナダイたちが、盛んにアピール泳ぎを披露していた。
リーフ際では、ハナゴイたちも大張り切りだ。
昨年は2月半ば過ぎから3月にかけてその様子を観ていたものだったのだけど、あいにく今年はモロモロの事情で2月は一度も潜ることができず、3月になって久しぶりに潜った時も、ハナゴイはそれっぽい動きをしていなかった。
ところがこの日は、昨年同様イエローキングたちが、メスグループを相手に盛り上がりまくり!
昨年は夏になってからもハナゴイのイエローキングに注目しようとしたところ、水温が上がってからのちは、いつどこで観てもイエローキングの姿は無かった。
おそらく季節的に今くらいから梅雨頃くらいまでがハナゴイたちの大張り切りシーズンで、なればこそ尾ビレを黄色く染めてメスへの大アピール大会になっているのだろう。
ちなみに昨年も紹介したように、イエローキングが尾ビレを真に黄色く染めているのは、メスに対して激しく泳ぐときだけで、いわば束の間の興奮色。
なのでアピール泳ぎのインターバルには、尾ビレは褪せた黄黄色になる。
かといってアピール泳ぎをしている際は、動きが激しすぎて撮れたものじゃない。
となると、イエローキング状態を捉えるチャンスは、メスへのアピール泳ぎが終わった直後、まだヒレを広げて余韻に浸っているわずかな間しかない。
そのため、オスたちが張り切っていないときはなかなかチャンスが無いのだけれど、この日はタイミングが良かったのかどのオスも絶好調だったから、数撃ちゃ当たる的に遊ぶことができたのだった。
水温20度のせいで寒さに震えていたはずなのに、ハナゴイ相手に遊んでいたおかげで気がつけば寒さを忘れていたほど。
ダイコンの水温表示を見ると、21度になっている。
もしかして、夢中になっていたから水温上昇?
ハナダイやハナゴイたちが盛り上がっている一方、リーフエッジ付近では、このところキホシスズメダイたちもアヤシイ集団となっている。
繁殖行動を伴うキホシスズメダイの集団行動については
こちらをご参照いただくとして、ダイバーの存在すら目に入らなくなる彼らの群れの動きは、まさに春ならではのもの。
すでに産卵床でメス待ち態勢になっているのか、すでに産み付けられた卵を守っているのか、群れとは行動を別にして巣穴付近に陣取っている黒いキホシスズメダイの姿も数多い。
そんななか、リーフ下のサンゴ群にふと目をやると、まさかの…
…キホシスズメダイチビターレ。
あまりにも……早すぎなくね?
このチビのフライングっぷりを物語るかのように、周辺4メートル四方を見渡しても、そして本日の1本を通しても、キホシチビはこの1匹だけ。
単独で暮らす系のレアチビチビならともかく、季節ともなれば湧き出でるがごとき巨群になる彼らチビターレなのに、たった1匹って…。
視聴率ではアルプスの少女に惨敗、そして1年間の放送予定が半年に短縮されて終わってしまった「宇宙戦艦ヤマト」と同じくらい、世の中への登場が早すぎたかも、キホシチビターレ。
世が世なら↓このメンバーの一員になれたろうに…
…サバイバル的に、後続を待ち続けるのは厳しかろうなぁ。