2025年 5月17日(土) 五月晴れ
南の風 おだやか 水温23度~24度
引き続き(個人的認定の)梅雨は長期休暇中。
おかげで空は五月晴れ!
土日ということもあって港の工事もお休みだから桟橋脇の水もクリアで、早朝のひとときは波打ち際の白砂で踊る光の水中ダンスがワンダホー。
こんな海日和にまたどこかへ行かなきゃ…なんてことになったら目も当てられないところながら、幸いにして本日もラフィング・フリーマンはヒマである。
というわけで、朝イチ便でゴミを出してから、本日も海へGO!
久しぶりの連チャンだけど、水温が上がってきているから寒さへのプレッシャーがまったくない。
今の季節が1年で最も陸上と海中の温度ギャップが大きいから、ウェットスーツを着こんでいたらむしろ陸上が暑すぎて、ロンジョンだけで潜れるんじゃね?と勘違いしてしまいそうなほど。
ドボンとエントリーしたあと、まずは先日見かけたハチマキダテハゼのペアが、今もなおペアでいるのかどうかを確認しに行ってみた。
すると…
…ちゃんと2匹一緒にいた。
それも、前回に比べるとすっかり落ち着いている。
つまり激しい動きを見せていた前回が恋の始まりで、今回までの間に成就して、今やすっかり落ち着いたペアになっているってことなんだろうか。
詳細不明ながら、これまで撮る機会が少なかったハチマキダテハゼのペア写真を増やすことができたのだった。
すぐそばの根には、ブルマちゃんことキツネベラのチビターレがいた。
昨年は全然会えなかったのに、今年はこれでもう3匹目だ。
そしてそのすぐ近くには、こちらのチビターレもいた。
先月紹介ししていたミッキータッキーとは別個体のタキベラヤング。
このテのわりと個体数が少ないタキベラ属ブラザースが同じところにいるだなんて、過去に1度あったかなかったかくらいのレアケース。
仲良く一緒に泳ぐことはないものの、互いの存在がチラリホラリと気になるのか、つかず離れず離れずつかず、一瞬だけ寄り添う場面も何度かある。
叶うことならツーショットを…と思いつつ、ハチマキダテハゼに時間を撮られてしまっていたため、長居できず。
それにしても、キツネベラ・チビターレは昔はけっこうチラホラ遭遇機会が多かったのに、このところは減少傾向なのに対し、かつてはけっこうレアものだったタキベラ・チビターレは、今年早くも2個体目だ。
増えているのかな?
一方オタマサは、昨日に引き続きまたしてもこちらと遭遇(以下写真2点撮影:オタマサ)。
今度はちゃんとそれと認識して撮影された、イレズミミジンベニハゼ。
オタマサによるとかなりのお利口さんだったらしく、カメラを向けても接近しても、逃げる気配をまったく見せなかったという。
それどころか、カメラ器材もしくはオタマサ自体を新たな拠り所と勘違いしたのか、胸ビレを使ってスイスイ砂底を進みつつ、カメラに向かってくるほどだったとか。
か……かわいい。
でも。
それってリスクマネジメント的には、お利口さんなんじゃなくてただのおバカさんなんじゃ…?
当初は小岩のもっと隅っこでジッとしていたものが、オタマサが向けたカメラに反応してどんどん表に出てきたそうで、ひょっとするとポートのガラス面に写った自分の姿を、待望のパートナーと勘違いして居ても立ってもいられなくなったのかもしれない。
やはりハゼたちも、恋の季節を迎えているのだろう。
リーフエッジ付近では、ハゲブダイのメスたちが大集合していた。
さほど熱心には見えずとも真冬でも産卵しているハゲブダイたちも、水温が上がってくるとみんな盛り上がってくるらしい。
ハゲブダイは個体数が多いだけに、盛り上がっているオス同士がかち合うと、どうしても争いごとに発展する。
ハゲブダイのバトル、略してハゲバトルが、この日もリーフ際で繰り広げられていた。
動画を撮り始める前からずっとやっていたこのハゲバトル、知らずに見たら仲良くダンスを踊るラブラブブダイってなもんだけど、オス同士でそれはありえない。
バトルの果てにどうやら決着はついたようだけど、メスはこれでもかってくらいたくさんいるんだから、少しくらい譲りあえば、無用なバトルでエネルギーを消費する必要もないだろうに…。
1等賞総取りの世界に生きているハゲブダイに、その選択肢は無いのだった。
さてさて、今日はスコールに見舞われることもなく、一日中パーフェクトな快晴のまま夕刻を迎えた。
そんな文句ない晴天だというのに、かつてのスーパー雨女ことさく菜やさんがご登場。
伝説の名店「さく菜や」ご開業前の彼女は、ジュンコさんが始めたパーラーティーダの筆頭シェフ的番頭さんでいてくださったおかげで、我々は数々のシアワセを堪能することができたものだった。
今回は先だって天に召されたマサコおばぁにお線香をあげるためのご来島だそうなんだけど、彼女もこのところの我々の事情を知るお一人でもあるので、我々の様子を見がてら足を運んでくださった次第。
そのお気持ちは大変ありがたいところながら、なにしろストロングな雨女、これで梅雨の長期休暇もたちまち終了か…
…と思いきや、夕刻の空には一片の雨雲もなく、引き続き快晴!
写真提供:さく菜やさん 実はこのところの彼女は、かつての憑りつかれたような雨女ぶりとは真逆になっていて、すっかり青空と友好関係を築き上げているという。
昔なら干ばつ地帯のみなさんが大歓迎する威力を発揮していたものだったのに、今の彼女が干ばつ地帯に行ったら、雨じゃなくて石のつぶてが降ってくることだろう。
現在の梅雨の長期休暇も、おそらく彼女が沖縄を発たれる週明けくらいに終了すると思われる。
そういえば、ご予定が一週間早かったら、連絡船は日曜日は時化で欠航、続く月、火は機関故障で欠航になっていたのだから、危うく島に渡れなかったところ。
そのあたりもうまい具合いにはずすあたりも、晴れ女の霊験かもしれない?