2017年 4月24日(月) 晴れ
南東の風 おだやか 水温22~23度
クロワッサンの予約的には、いやはやなんともムダにバッチシの海況&お天気。
一昨日がこうだったらなぁ……。
…などと死んだ子の齢を数えても仕方がない。
というか、実はその一昨日は朝イチで島を発たざるを得なくなったゲストの方々が雑貨屋さんにて大人買いをしてくださり、翌日もそしてこの日も、全ての日帰り来島者に占める来店者数でいうなら5パーセントにも満たないにもかかわらず、ちゃんと仕事をしている的売り上げが。
日中の開店時間だけでこれだったら、朝から夜中まで接客が必要なダイビングのゲストお1人様が数日間滞在しているよりいいかも……。
<それを言っちゃあおしまいよ。
と寅さんに言われそうだから口には出さないけど(書くけど)、朝早いうちに趣味のダイビングをして、日中は雑貨屋さんで1万円前後の売り上げがある……なんて日々をずっと過ごせていたら毎日楽だろうなぁ!!
…それは逆に、産まれない子の齢を数えるようなものか。
さて。
昨夏は白化で騒ぎになっていたのはみなさんご存知のとおり。
ひと冬越して、サンゴもイソギンチャクも白化という受難からようやく解放されている………のかと思いきや、イソギンチャクの中には相変わらず白化を引きずっているモノがいる、ということは先日ご紹介した。
では、昨夏このようになっていたセンジュイソギンチャクは、今どうなっているのだろう。
これは岩場のポイントにいるセンジュイソギンチャクで、その存在を知ってからもう20年にはなるから、イソギンチャク自体も相当大きい。
なので白化してはいても、周りのサンゴたちと同じくちゃんと復活するだろうとは思いながらも、それとは別の危惧もあった。
というのも、このセンジュイソギンチャクのすぐそばにシライトイソギンチャクがあって、そこではクマノミ夫婦が仲良く暮らしている。
ところがそのシライトもまた白化の憂き目に遭い、なおかつ白化のダメージでかなり縮んでしまっていたため、住人のクマノミたちは寄る辺を失いかけていた。
そのため、近所のこのカクレクマノミがいるセンジュイソギンチャクまで遠征しては、やたらとカクレクマノミにちょっかいを出しまくっていたのである。
白化が進んで五島うどんのようになったセンジュイソギンチャクの触手の間に見え隠れするカクレクマノミたち。
ちょっと体を外に出すと、たちまちクマノミがいじめに来るからずっと隠れ潜んでいなきゃならない。
本来クマノミはセンジュイソギンチャクをマイホームにはしないから、あくまでもちょっかいだけだったかもしれないけれど、白化で住環境が悪くなってしまってストレスが溜まっていたからだろうか、カクレクマノミたちに対する嫌がらせは執拗で、バブル華やかなりしころの地上げ屋もかくやというほどだった。
こうして見ると、まるでクマノミが住人であるかのよう。
オトナのクマノミに比べれば遥かに小さなカクレクマノミはかなうはずはなく、立派なメスもかなり疲れ気味になっていて、秋ごろには見るからに精も根も尽き果てているかのようだった。
各ヒレのボロボロ感、おわかりいただけるだろうか。
あれから半年経ち、果たしてセンジュイソギンチャクは、そして住人のカクレクマノミたちはどうなっているだろう。
久しぶりにその岩場のポイントに訪れてみると……
復活!!
そしてカクレクマノミママも、すっかり元気になってヒレもきれいになっていた。
一方、地上げ屋クマノミ夫婦は??
Gone.
うーむ…諸行無常の響きあり。
夏が終わったころには少しずつ体積を取り戻していたように見えたのに、ひと冬越してむしろイソギンチャクが縮み過ぎ、クマノミたちは住んでいられなくなってしまったのだろうか。
大きなクマノミにとっては住めない環境になってしまったのかもしれないけれど、当時は居候だったハナビラクマノミチビターレにとっては手ごろなマイホームのようで、クマノミ夫婦が居なくなれば虐げられることもなくなり、晴れて「先住者特権」を手にしたようだ。
だから居候時代とは違って動きは活発で、イソギンチャクの上で悠然と過ごしている彼なのだった。
このポイントに来るとほぼ必ず訪れるカクレクマノミのすぐそばに居るから、今後の成長をそっと見守ってみることにしよう。