2023年12月30日
「お父さんが嘘をついた」5秒前。
2023年 12月29日(金) 朝雨のち曇り
東の風 おだやか
黄色と黒の勇気の印で元気一杯、今日は朝から張り切ってオシゴトだ……
…と思ったら、朝方は時雨でやんの。
いきなり出端を挫かれたものの、ほどなく止んだのでまずは草刈り。
それほど伸び放題になっていたわけではないけれど、なんといっても年の瀬のこと、これで秘密基地も、新年をスッキリした姿で迎えることができるだろう。
一方、なんとか年内に形にしておきたかったガメ公セカンドハウス、ハイピッチで頑張ってみたものの、やはり前日の雨による作業停止が響き、あと一歩で「形」になるまでたどりつけず。
たどり着けなかったとはいえハイピッチで作業をしたから、帰る頃にはもう疲労度はEX、前夜の黄色と黒の飲み物パワーはすっかり影を潜めてしまった。
ここはひとつ、新たなエネルギー源の確保をせねば。
というわけで、渡久地港までの道すがら立ち寄ったのが、こちら。
今年5月にオープンした、「ちゅらアイス」。
ここは浦崎の交差点から海洋博公園に行く道沿いで、ひかり保育園があったところだ。
そこにオープン前になにやらポップな絵が壁に描かれ始めたものだから、てっきり保育園がリニューアルするのかな…と思っていたら、予想外のアイスクリーム屋さん誕生。
開店後ほどなくしてローカル新聞で紹介されていたので読んでみたところ、なんとオーナー氏は元プロボクサーで、沖縄のヒーロー具志堅用高のジムに所属していたそうな。
プロボクサーの引退後といえば、ジムを開いたり飲食店をオープンしたりヤ〇ザの手先になったりという話はちょくちょく聞くけど、アイスクリーム屋さんはかなり異色かも。
なんでひかり保育園の場所に?と不思議だったのだけど、なんでもひかり保育園を経営していたのはオーナー氏のご親族で、引退してから何年か経ってからその保育園のシゴトを手伝っていたそうな。
ナイチャー苗字だからてっきりオーナー氏は本土ご出身と思いきや、新聞記事によると生まれも育ちも本部町なのだとか。
残念ながらひかり保育園が閉園する運びとなったのを受け、地の利を生かしてアイスクリーム屋さんの誕生となったそうな。
そしてアイスクリームの原料は、本部町のお隣の今帰仁村が誇るおっぱ乳業のミルク!
おっぱ乳業が自社で製造販売していた「おっぱソフト」を手に入れられる場所がどんどん無くなってしまい寂しい思いをしていたところに、同じ原料で作られたソフトクリームが。
これは見逃す手はない…といいつつオープンから半年以上も過ぎちゃったのは、寄ろうと思ったら「臨時休業」に3度くらいハマっていたからにほかならない。
遅まきながらこの日初めて店頭に立ってみると、魅惑的なソフトクリームメニューが綺羅星の如くラインナップしていた。
しかもこれらのソフトクリームを買えば、通常200円で売られているホットコーヒーがついてくるという(冬季限定サービス)。
少食のオタマサはお昼ごはんをちゃんと食べていたからもともと購入するつもりはなかったのだけど、コーヒーがついてくるから買い控えたと思われたらいささか恥ずかしい。
なので、けっしてそーゆーわけでは…とおねーさん(奥様かな?)にイイワケしながらワタシがチョイスしたのは…
抹茶パフェ♪
白玉にクッキー、そして画像には写っていないけど、カップの底にはコーンフレークもある(優しいおねーさんがスプーンを2本さしてくれた)。
ソフトクリームにかけられているのはホントに抹茶の粉で、息を吹きかけると緑の霧がフワッ…と舞い上がった。
まずはソフトクリームをひと口食べてみる。すると…
まいうー!
かつてちょくちょく食べていたおっぱソフトのグレードを、5段階くらい引き上げたほどの美味しさ!
もともと美味しかったソフトクリームの5段階増しということは、そのへんのソフトクリームの10段階以上のグレードということになる。
さすがおっぱ乳業のミルクでできているソフトクリーム。
もちろん抹茶の風味もすばらしく、お昼を抜いていたため血糖値激減の疲労度EXに達していたワタシの体は、みるみるうちに復活。
今のご時世、しかもレンタカーがバンバン通る立地だから、価格は少々観光客シフトで高めに設定されている…
…と思うのは、我々の感覚がまだ昔のままだからのようだ。
実際に地元の中学生くらいの女の子が2人、ワタシのあとからソフトクリームを買っていた。
今の世の中、これくらいがフツーなのである。
きっと若者たちは、800円の沖縄そばをごくごくフツーに食べているのだろう…。
綺羅星の如きメニュー、次回は「黒糖きな粉パフェ」かプレーンのソフトクリームに黒糖蜜ソースをトッピング作戦を試してみることとしよう。
さて、我々が乗船した最終便には、当家宛ての宅配便も載っていた。
その宅配便とは…
活け車えび!
その日早朝まで生簀にいたエビちゃんが、その日のうちに皆様のご自宅に届く「即日配達便」、いくら県内とはいえ、日本の流通システムの凄さには感服するほかない。
ただしその優れた流通システムを阻む最大の要因となるのが、連絡船の運航状況。
今回は贈り主氏から事前に連絡船の運航状況の確認電話が無かったから、エビちゃんの到着はまったくの予想外だった。
本来であればまずはお刺身でいただくところ、諸事情あってすでに洋食準備態勢に入っていたために、今宵は…
車えびのカルパッチョ♪
その味についてはいまさら紹介するまでもないだろうけど、いやはや、身に余る美食…。
ところで、なぜにこの日は洋食縛りになっていたかというと、↓これを食べるため。
先日至福の時を過ごしたモン・ドール、至福でも満腹には勝てず、少々残していたのだけれど、食べ切れなかったモン・ドールの2次使用的利用法がいろいろあって、とりわけ美味しそうだったのがこのフォンドール。
残ったチーズに白ワイン少々、島ニンニク投入、そしてパン粉を振って、アルミホイルで包んでからオーブンで焼いたもの。
チーズフォンデュ―のようなモン・ドール…ってことでフォンドールっていうのかな?
目を瞠って「激うま!」と叫ぶほどのものではなかったけれど、残したチーズの2次利用としてはかなり豪華感だった。
そのうえ今宵はイノシシさんの赤ワイン煮がメインディッシュだったのだから、なんとゼータクな食生活。
この調子で年末年始を過ごしてしまえば、やがて六角精児の名曲「お父さんが噓をついた」の世界に突入してしまうかもしれない…。