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2024年04月18日

小さい春みつけた。

2024年 4月17日(水) 晴れ
 
南の風 少しうねりあり

 朝から時間がたっぷりあったので、名護まで出掛けてゆっくり買い物をしたあと、秘密基地に戻ってから少々作業。
 
 そのあとエアチャージをお願いしていたタンクを回収して、最終便と同時刻くらいに島に帰還した。
 
 そんな次第なのでこの日はダイビングをしていないので、昨日の話題。
 
 春ならではだったり、勝手に春っぽいと思っていたりするスプリングシーンのひとつに、テンジクダイ類の子守初めもある。
 
 まだ水温が年間最小値を示し続けてはいても、早春から始まる彼らの口内保育。
 
 昨日訪れた根には以前からクロホシイシモチが集団で暮らすようになっていて、それらが皆立派なサイズのオトナになっている。
 
 隠れ家に通じる岩陰にたむろしていた集団の口元を見ると…
 
小さい春みつけた。

 …みなさん卵で一杯のご様子。
 
 普段のクロホシイシモチはたしかに群れ集まっているんだけど、このように卵を口内保育している時期は、それぞれのペアごとに根の周りでいる…
 
 …と思っていただけに、まるでスカテンの卵保育中パパたちのように、イクメンたちが同じところに密集しているのは不思議な光景だった。
 
 こうやって集まってくれているものだから、1匹ずつ観ていれば5分に1回くらいしかチャンスが巡ってこない卵フガフガシーンを、短時間のうちに続けざまに何度も観ることができた。
 
小さい春みつけた。

 いつものように、口元を拡大してみると…
 
小さい春みつけた。

 …産みたてホヤホヤの卵であることがわかる。
 
 これがシーズン開幕早々の第1回産卵周期であれば、他のオスの口の中の卵もみな揃ってほぼほぼ同じ発生段階のはず。
 
 しかし暦も4月半ばを過ぎている今、すぐ傍にいたオスの口内の卵は…
 
小さい春みつけた。

 …目ができるほどに発生が進んでいる。
 
 ということは、これがよぉ~いドン!で始まったシーズン開幕第1回目ではなく、すでに産卵周期は2~3サイクル目くらいになっているのだろう。
 
 がんばるオジサンにばかり潜ってクジャクベラだ、タコベラだ、とウツツを抜かしていた間に、クロホシイシモチたちの「春」は始まっていたのだ。 
 
 「小さい春」は、見つけなきゃ気づけない。
 
 誰かさんじゃなく、自分で見つければなお楽しい。


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Posted by クロワッサン at 07:54│Comments(0)水納島の海
 
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