2024年04月16日
意外なロングセラー。
2024年 4月15日(月) 朝雨のち曇り夕方から晴れ
南東の風 午前中は荒れ模様
前日来の雨が朝まで続いていたのは、天気予報的にも想定内だったけれど、嵐のような南東の風は、どこの誰も予想だにしていなかった。
最初からこのような予報が出ていれば、1便2便は欠航、日帰り業者さんたちもツアーを中止にしていたかもしれない。
南東の風だけに渡久地港ではまったく感じることができない荒れ模様に連絡船の船長もさぞかし「しまった…」と思ったことだろうけど、見ている分には「難なく」接岸離岸作業をクリアしていた。
午前中はそんな冴えないお天気だったので、おとなしく室内にてパコパコとパソコン作業をしつつ、BSのメジャーリーグ中継を流しておいた。
野茂が米国に渡った時も、イチローが活躍し始めた時も、メジャーリーグで活躍している日本人選手といえばせいぜい1人ってところだったものが、今では対戦している両チームに、主力選手が複数いる時代。
ダルビッシュと大谷がメジャーリーグの舞台で対戦する日が来るだなんて、当時の日本ハムのスカウトはどこまで本気で信じていただろう。
一時期どんなに活躍しても、引退後解説者という立場になれるのは一部の人くらいのもので、多くの選手は引退したが最後、球団職員になったりバッティングピッチャーになったりして野球界に携わるか、飲食店を開いたり芸能活動をしたりしなければ食べていけない日本のプロ野球界。
一方米国では「成功したプレーヤー」の成功度合いが桁違いなうえに、プロのアスリートに用意されている社会的ポジションが日本とはまったく違う世界だから、最高峰の舞台でのプレー実績があれば、引退後もそれなりの暮らしが保証されているし、62歳から支給される年金も、10年以上プレーしていれば年間3000万円超という破格の手厚さで鉄壁ケアが約束されている(満額ではなくとも、5年以上プレーしていたら高額支給保証)。
ヤンキースで長年スター選手としてプレーし続けた松井選手も、そんな「成功したプレーヤー」の1人だから、ナカタヒテトシのように、何かしているようでいながら実質何もしていない暮らしを続けていても、生活にはまったく困ることはないはず
ところが最近、ひそかにこんなシゴトをしていたことを知ってしまった。
例によってヒトからいただいたレトルトカレーシリーズのなかにあったこの一品は、その名も「松井家秘伝のカレー」。
我々もかつて訪れたことがある金沢の観光地「ひがし茶屋街」をバックに、バットを持つ松井氏。
そしてその謳い文句はというと…
「松井秀喜を育てた『母』の味を再現。」
…って、おい、松井って「ゴーゴーカレー」で育ったんじゃなかったっけ?
というか、カレー専門店のご家庭じゃあるまいし、おうちで作るカレーっていったら、どれほど具を工夫しようとも、ヒデキママだってバーモントカレーとかジャワカレーなどのルーを使ってたのでは??
しかしパッケージ裏面ではさらに…
実食しつつ「僕が子どもの頃から慣れ親しんだ母の味にそっくりです」と本人が語る態になっている。
こういった細かいシゴトなどせずとも楽に暮らしていける元メジャーリーガーが、わざわざ名もコメントも肖像も提供しているということは、おそらく地元関係者との付き合い上、断り切れないオファーだったのだろうなぁ、松井選手は人格者だし…
…と思いきや。
このカレー、なんと販売者はニッポン放送、そして中身はエム・シーシー食品だって。
エム・シーシー食品っていえば、神戸市灘区に本拠を構えるレトルト食品メーカーじゃないか。
金沢全然関係ないし!
金沢ではなくともニッポン放送ということは、おそらく付き合いのあるヒトが絡んでいるのは間違いなく、人格者松井秀喜氏としては断るわけにはいかないオファーだったのだろう。
ひょっとして、正月早々震災に見舞われた方面を支援すべく企画されたプロジェクトとか?
…と思ったら、この商品は2013年から発売されているのだった。
松井選手が引退した翌年じゃん…。
フツーだったらこのような製品は食べてからネタにするところ、パッケージに衝撃を受けてしまったあまり、実食前に紹介する運びとなってしまった。
意外にロングセラーなこの一品、はたしてヒデキママの味やいかに。
Posted by クロワッサン at 07:54│Comments(0)
│世間の美味いもの