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2023年11月16日

針切おっさんのロケン・ロール。

2023年 11月15日(火) 晴れ時々雨パラパラ

北の風 波あり

 この日はお昼の便で島に戻る予定にしていたので、午前中は前日の続き。
 
 ワタシは前日のうちに必要な寸法に切っておいた木材にペンキ塗り塗り、オタマサは引き続き畑仕事。
 
 前日は島ニンニクのタネ(球根)を植え付け、あとは島のプランターで今や遅しと出番を待っている、タマネギの苗たちの移植先を確保のための耕耘作業。
 
 憑りつかれたように午前中いっぱいを費やして、開拓範囲はここまで広がった。
 
針切おっさんのロケン・ロール。

 幅一間弱ほどの列が、2列目に突入。
 
 ひと月前は奥の1列目が↓こうだったのだから…
 
針切おっさんのロケン・ロール。

 …手作業オンリーで凄まじい進捗度合い。
 
 とはいえ毎日作業できるわけではないから、タマネギの苗の生育具合いに鑑みても、タイムリミットは迫っている。
 
 さて、ひと仕事終えたらお昼ご飯。
 
 ただしオタマサはあるもので済ますつもりにしていたため、ワタシは無いものを買いに行くことにした。
 
 わざわざ渡久地まで行って買ってきたのがこちら。
 
針切おっさんのロケン・ロール。

 お弁当。
 
 コンビニでもスーパーでもほっともっとでもお弁当は売られているけれど、「お弁当屋さん」の弁当にそれらチェーン店の品がかなうはずはなし。
 
 で、いつもだったら国道沿いの「でいご」で購入するところ、ふと思い立ってこの日は渡久地の商店街にある仲宗根ストアでお弁当を買うことにした。
 
 というのも、そこで売られているお弁当というのが、知る人ぞ知る「ふみちゃん」のお弁当なのだ。
 
 本部郵便局にほど近いところにあったお好み焼き屋さんの名店「ふみちゃん」が、町が多くの観光客にとってただ通過する場所に成り下がってしまうということに気がつかない頭の悪い行政の道路拡幅計画のために立ち退きを余儀なくされてしまい、長い歴史に幕を閉じたのはもう随分前のことになる(老舗の朝日旅館さんが引退されたのも同じ理由による)。
 
 地元のみなさんに愛されたお好み焼きは、店主の息子さんがやっている和琉酒ダイニング「良風(らふう)」で引き継がれているのだけれど、店主自身はその後別の場所でお弁当屋さんを始められた。
 
 なんでそんな細かいパーソナル情報を知っているのかといえば、実はこのふみちゃんさんご夫妻は、島のリョウセイさんと浅からぬ縁があって、水納ビーチ主催の作業の際に集まった人々に支給されるお弁当が、いつもこのふみちゃん弁当だから。
 
 ある年のビーチ清掃のおりにいただいたこのお弁当が、ナリはおとなしめながらも充実している副菜も主菜もたいそう美味しく、チェーン店のお弁当ではまず味わえないきめ細やかなぬくもりというかてぃーあんだーというか、とにかく美味しかったから思わずリョウセイさんにどこのお弁当屋さんなのか尋ねたのだった。
 
 聞けば大阪で働いていた時代以来のご友人だそうで、お弁当屋さんを始めてからは、そういう縁もあって冬季は自分で作った野菜をバンバン送っているという。
 
 お弁当屋さんの場所も教えてもらい、その後実際に現地を訪ねてはみたものの、店舗兼家屋はほぼ一般家屋の作りのために、一見さんとしてはなかなか敷居が高い。
 
 すると
 
 「仲宗根ストアでも売ってるはずよ」
 
 とリョウセイさんが教えてくれたのが2年ほど前のこと。
 
 仲宗根ストアというのは、渡久地の商店街にその昔からある商店で(新垣ぜんざい店のすぐ近く)、近年リフォームしたからけっこうハイカラなたたずまいになっている。
 
 この日お弁当を買いに渡久地方面に向かっている時に、以上の話が走馬灯のように頭を駆け抜けたので、すぐさま仲宗根ストアを訪ねてみたのだった。
 
 お弁当が売られているとはいっても、どういうふうに売られているんだろう?ふみちゃん弁当ってひと目でわかるのだろうか?
 
 心配御無用。 
 
針切おっさんのロケン・ロール。

 ちゃんとシールが貼られてあった。
 
 まだ11時前だからだろう、お弁当の品揃えも豊富で、しかもサイズにもバリエーションがあるから、オタマサのような少食の方でもチョイス可能だ。
 
 で、定番のから揚げやとんかつもどれもこれも魅力的なお弁当、でもワタシの目は、上の「カキフライ」の文字に釘付けになった。
 
 ご存知のとおりオタマサは、大好きな牡蠣を食べられない体になって久しく、我が家で牡蠣料理が出るのは3年に1度くらいでしかない。
 
 おまけにこのあたりのお弁当屋さんで牡蠣フライなんていったら季節限定のほっともっとくらいのものだから、ワタシにとって牡蠣フライなんていったらアナタ、いわば幻の料理なのだ。
 
 そんな牡蠣フライが今、目の前に!
 
針切おっさんのロケン・ロール。

 ヒトによっては白飯の上におかずが載っているお弁当は好かない…などというフトドキなご意見もあるけれど、そーゆーヒトはおそらく沖縄の料理自体がお口に合わないのだろうから、アメリカの山奥の白人が「魚を生で食べるなんて…」と言っているのと同じだと思おう。
 
 ひじきその他の副菜は相変わらず美味しく、メインの牡蠣フライはもちろんタルタルソース。
 
 パッと見は全然ボリューミーには見えないたたずまいながら、一杯食べれば満腹天国、満足極楽シュラシュシュシュ♪
 
 これでワンコインなんだもの、やっぱり近頃の沖縄そばは、諸々の事情があるにせよ高級になりすぎですな。
 
 というか、12月3日までならこのお弁当の値段でここ渡久地から那覇まで行けちゃうジンベエマリンっていったい……。
 
 なにはともあれ久しぶりの牡蠣フライ、あれよりこれよりどれよりも、やっぱりこれだよお母さん。
 
 定番メニューなのだったら、時をおかずまた買いに行こうっと。 


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Posted by クロワッサン at 07:28│Comments(2)街の美味いもの日々の作業
この記事へのコメント
良いおかずだけに、時をおかず また・・・
きまりましたな
Posted by 屋我地 at 2023年11月16日 13:06
山田隆夫から座布団1枚プレゼント(笑)。
Posted by クロワッサン at 2023年11月17日 13:00
 
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