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2024年05月15日

規格外のレトルトたち。

2024年 5月14日(火) 曇り

北東の風 うねりあり 

 雨は上がったものの空は雲に覆われたままで、ときおり薄日がさす程度の冴えないお天気だった。
 
 この季節になるとひとたび晴れれば暑すぎて大変だから、屋外作業をするにはこれくらいがちょうどいい。
 
 というわけで午前中はハイビスカスの剪定を、午後は芝生刈り。
 
 それぞれ大した労力ではないとはいえ、雨の日のようにジッと室内にいるのに比べれば、いずれもほどよい運動ってところだ。
 
 午前中にそういうことをするとお腹が減るので、お昼にはカレーライス。
 
 …といってもレトルトだけど。
 
 レトルトカレーといえば、先日オドロキのあまり食べる前に紹介してしまった松井家のカレー、後日実食してみたところ、意外に存在感のあるジャガイモのほか、野菜炒めに使うような庶民的な薄い肉が入っている、ホントにフツーのカレーだった。
 
 キレンジャー的には、可もなく不可もなく…といったところか。
 
 そのほかにもたくさんレトルトカレーをいただく栄に浴しており、食べ比べ的にこのところいろいろ食べているのだけれど、笑ってしまったのがこちら。
 
規格外のレトルトたち。

 海軍カレー改め海上自衛隊カレーの激ヒット(?)に負けじとばかり、航空自衛隊ブランドの食品もいろいろ出ているなか、これは航空自衛隊小松基地隊員給食カレーと銘打たれた一品だ。
 
 そりゃネーミング的にも、基地所属のF15がパッケージを飾っているのはわかる。
 
 でも裏面を見ても…
 
規格外のレトルトたち。

 …カレーの絵写真はどこにも見当たらず。
 
 何が説明されているのかといえば、F-15Jイーグルのデータ、そして航空自衛隊小松基地の歴史、そして基地所属飛行群とその任務の紹介。
 
 かろうじて「お召し上がり方」が下段で述べられているだけで、肝心のカレーについて触れられているのは、パッケージ右上のこの部分のみなのだった。
 
規格外のレトルトたち。

 今どきフツーはQRコードだろ…と思いつつもこの際だからサイトを覗いてみたところ、ビジュアル系サイトでは、たしかにカレーについてちゃんと説明はされていた。
 
 でもこういうものにつきものの、いわゆる「原材料」の列記がどこにも見当たらないんですけど??
 
 食品を販売する姿勢として、それはいかがなものなのでしょうか…
 
 …といっても、そもそも偏向著しい購買層を考えれば、原材料よりなによりも戦闘機その他の写真のほうが大事ですわね、きっと。
 
 ちなみにカレー自体は、トマトソース味が濃厚な洋風タイプのカレーで、美味しゅうございましたですよ。
 
 ま、戦闘機の写真で勝負しているくらいだから、カレーに文句をつけるヒトはいらっしゃるまい。
 
 名前からして高級感タップリの「神戸牛カレー」には、隊員給食カレーとはまた違う意味で驚かされた。
 
 紙の函タイプじゃなく、レトルトパック剥き身タイプなので、器に絵柄が載っていないのはやむを得ないところではある。
 
 でも「神戸牛カレー」と言われれば、ある程度想像するじゃないですか、肉々しいものを。
 
 ところがちゃんと3分間待った大五郎が開けてビックリ玉手箱、袋から出てきたカレーには、肉塊の姿がどこにも無い!
 
 きっとじっくり煮込んだカレーってことで、肉片状態でルーに紛れ込んでいるんだろうけど、イメージとあまりにも乖離しすぎていて驚いてしまった。
 
 いわばキツネにつままれながらいただくビーフカレー…。
 
 袋の片隅に「肉はこちらでお買い上げください」なんてQRコードがあったりしたのかな?
 
 見た目はまったく肉々しくはないから、なんだか松茸の「マ」の字も入っていない香りだけの土瓶蒸しのようで、お味はさすがに美味しゅうございました。 
 
 一方、真逆に劇的だったのがこちらの2つ。
 
規格外のレトルトたち。

 ひめゆりパークのような観光施設のカレーなのかと思ったら、パークじゃなくてポークのブランド名だった「やまゆりポークカレー」に…
 
規格外のレトルトたち。

 …「足柄牛カレー」(テーブルの上がとっちらかっててすみません…)。

 どちらも「KADOYA」というところの製品で、小田原にある会社だけに、神奈川県の名産品をテーマにしてレトルトカレーを作っているっぽい。
 
 でまたこれが「神戸牛カレー」とは真逆で、期待値を遥かに超える主題の量!
 
 パッケージに載っている調理例写真ほど実際に具があるはずがない…というのがレトルトカレーの一般常識だというのに、これはほぼほぼそのまんまといっていい。
 
 そしてまた肉々しい肉たちがまた……
 
 美味いんじゃ。
 
 やまゆりポークの豚肉なんて、ラフテーなり角煮にしたほうがいいんじゃないの?ってくらいの存在感だし、足柄牛カレーときたら…
 
規格外のレトルトたち。

 …原材料の筆頭に牛肉の文字が。
 
 原材料表記のルールでは、たしか使用料の多い順に列記するお約束のはずだから、このカレーではなによりも牛肉が多いということになる。
 
 それも美味しい牛肉が。
 
 いやはや、具の牛肉がこんなに美味しいと思ったのは、半世紀に及ぶレトルトカレー歴で初めてかも。
 
 KADOYAのレトルトカレー、侮りがたし。
 
 神戸牛と足柄牛の国内における牛肉ブランドとしてのポジションがどういうことになっているのかは知らないけれど、少なくともレトルトカレーにおいては圧倒的に足柄牛の勝ち。
 
 坂田金時さん、おめでとう!
 
 というか、こんなにブランド系具だくさんのレトルトカレーだなんていったら、いったい市販価格はどんなことになっているのだろう?
 
 知らないままでいたほうが、シアワセのままでいられるに違いない…。 


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Posted by クロワッサン at 07:01│Comments(0)世間の美味いもの
 
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