徒然海月日記～つれづれくらげにっき～

　引き続き氷雨そぼ降る冴えない天気の1日に。
 
　おまけに予報よりも風が強めで、当初全便通常運航を予定していた連絡船は、急遽午後イチ便までとなり、最終便は欠航とあいなった。
 
　寒いだけならなんとかなっても、雨降りとなると身動きがとれる範囲が激狭になる我が家のこと、このお天気ではろくろく腹も減らない…
 
　…と言いつつ、今日もまた朝からこんなものを食べてしまった。
 

　かつて早春の常食だった、なんちゃってトーストピザ。
 
　食パンにスライスチーズと中玉トマトのスライスを載せ、オリーブオイルをかけてからオーブンレンジでこんがりこん。
 
　とろけたチーズとトマトの酸味、そしてイタリアンパセリの風味が、ただの食パンを昇天級の逸品に変えてくれる。
 
　牛乳1杯もしくはヨーグルト程度の普段の朝食からするとド級のカロリーオーバーながら、トマトやイタリアンパセリの季節が終わってから「食べたい…」と思っても手遅れなのだから、今食べなくていつ食べるってなもの。
 
　気持ち的にはたまに1枚食べられればいいくらいなんだけど、一度食パンを買ってしまうと、冷凍にしなくていい間に食べてしまわなきゃ…という縛りがあるから、毎日食べなきゃ。
 
　…と自分にイイワケして今朝もモグモグ。
 
　あー、美味しい…。
 
　このカロリーを消費するには遠く及ばないながらも、小止みになっていたお昼には少し散歩もした。
 
　ヘリポートのムナグロたちを今日も眺めつつ、カモメ岩方面まで歩いてみたところ、以前紹介したマサシランドが、幅にグレードアップしていた。
 

　ヤシの木登場。
 
　すでにけっこうでっかく育っているもので、かつて台風で吹き飛ばされた旧我が家のトタンを利用して牛小屋を再生させたマサシさんが、まさかどこぞから買い求めてくるはずはない。
 
　はてさて、どこからやってきたんだろう？
 
　本人に会ったので伺ってみたところ、
 
　「引っこ抜いてきた」
 
　え？
 
　あ、ご自身が管轄しておられるところから、という意味ですね。
 
　でもこれくらい大きく育ったヤシ、いったいどこにあったっけか…。
 
　ともかく、このヤシやひまわりゾーンから内陸側はマサシさんの土地なので、まだまだ拡張していきそうな気配が濃厚なマサシランドなのだった。
 
　一見突発的にも見えるけれど、これはすなわち、着々と進行中のリゾート開発に対する、マサシさんなりのアンチテーゼなのだろうなぁ…。
 
　さてさて、この日は外を歩くのすらままならなかったくらいだから、もちろん海へ行こうなどと思うはずもなし。
 
　しょうがないから先日の海の中の話。
 
　※以下は長くてニョロニョロしている、魚ではない生き物の話になりますので、そういった系のクリーチャーが苦手な方、特にwith ヌートリアさんは目を塞いでください。
 
　季節ごとにそれぞれの魚の恋の季節があるのだけれど、それは爬虫類も同じだ。
 
　ウミガメさんたちだって、盛りがつくのは春から夏と相場が決まっているし、それにあわせて産卵の時期も決まっている。
 
　では、ウミヘビは？
 
　彼らの繁殖シーズンなんて、これまで意識したことなかったなぁ…。
 
　やっぱ爬虫類だけに、卵のためには寒い季節よりは夏場のほうが…と思ったら、ウミヘビたちはたいてい卵胎生だから、お腹の中で卵から孵化したチビチビを「出産」するんだった。
 
　てことはいつでもいいのだろうか。
　
　…と思ったら、やっぱり初夏から夏にかけてが繁殖期らしい。
 
　となると、1年で最も水温が低い時期になっている今、このようにイチャイチャしているのは何なんだろう？
 

＠動画のキャプチャー
　2匹がたまたま出会い頭に絡まりあったわけではなくて、一方がもう一方を執拗に追いかけまわしていた。
 
　ウミヘビたちが2匹でこのようにしているのはわりとちょくちょく見かけるのだけど、そのあとどうなるかというところまで観たことがない。
　
　そこで先日はこのあと交尾でもするのかな？と期待半分でずっと観ていたところ、観始めてから6分経ってもまだイチャついたままで、やがてイチャついたまま2匹は深場へと泳ぎ去っていった。
 
　その一連の様子がこちら（長いのでヒマを持て余している方だけどうぞ…）。
　
 
　これはやっぱり繁殖行動の何かなのだろうか。
 
　出産は夏場でも、タネの仕込みは今の時期ってことなのかな？
 
　結局模様は白黒でも結果は白黒ハッキリしなかったからよくわかんないけど、交尾時間が長いということで絶倫の代名詞にもなっているヘビたちは、なにげに前〇にも超絶的に時間をかける生き物たちなのかもしれない。
 
　でも執拗にくっつかれている側は、よく見るとイヤそうにしているようにも見える。

　ひょっとすると2匹でイチャついているわけではなく、行為は一方的なのか？
 
　合意があるのかないのか、そこがモンダイだ。