2014年12月24日

ヤギとの遭遇。

2014年 12月23日(火) 晴れ!!

北東の風 少しだけ波あり 水温21度
    
 
 美しい朝焼けとともに始まったこの日は、1日中お日様が空に輝く暖かな1日となった。

 ここのところずーっとずーっと寒かったけど、12月だってやればできる子なんですッ!!

 おかげで日中は、冬至翌日というのにTシャツ短パンで過ごせるほどに。

 そんなチャンスを逃してどうするってなわけで、朝イチの便で渡久地港まで行き、避難させてある船に乗って島に戻ってからダイビング。

 で、例によってこの日撮れ撮れピチピチのムービー。

 いつもよりちょっと長めながら、ダイバーなら思わずグッと息をひそめてしまうはず(笑)。


 ちなみに、冒頭からたびたび背後をウロチョロしている大きな魚は、サバヒー(本名です)という魚。
 水納島でもときおり見かける魚ながら、いつもは泳ぎ去るだけなのに、この日はどういうわけか同じ場所をウロチョロしていた。

 おかげで、これが水槽で撮ったものじゃないことの証になった。

 チンアナゴをはじめとするガーデンイールは、流れてくるプランクトンをエサにしているため、たいていの場合、みんながみんな同じ方向を向いている。

 ところがこのムービーの主人公は、一時的に後ろを向いて自分の相方と正対する向きになった。

 撮っているときはなぜだか分らなかったんだけど、映像を見れば一目瞭然。
 粘液かなんかにいろいろなものが絡みついて伊勢うどんのようになった餌を、ズルズルズルッ!!と食べていたのだった(1分51秒くらいから)。

 さて。

 これで海に行かないでどうするっていうくらいのお天気ということは、このところの冷え込みで機能停止状態に追い込まれていたカメさんたちも、日を浴びたキャシャーンのようになる。

 寒すぎるあまり便意すら催していなかったガメ公も、いきなり1本グソを4本、都合4本グソでかなりスッキリした模様。

 日向ぼっこをして暖まり、糞をしてスッキリし、餌を食べて腹が満ちれば、そりゃ当然…

ヤギとの遭遇。


 うーむ……とても昨日まで機能停止していたとは思えない。

 散歩に出る意欲も久しぶりに湧いたようで、そうなると足取りも軽くなる。

 で、散歩中に文字どおり「道草を食う」ガメ公。

 

 水納島は全域無農薬栽培、沿道の雑草にも除草剤など一切使っていないので、こうしてカメが道端の雑草を気ままに食べてもなんの心配もない(PM2.5は溜まっているかも…)。

 もちろん植物自身に毒が含まれていることもあるけれど、さすがに18年も生きていると君子危うきに近寄らず、図鑑的にカメに食べさせてはいけない系の植物を食そうとする気配はない。

 そうこうするうちに、ガメ公、初めてヒージャーたちと対面す。

ヤギとの遭遇。


 ヤギさんたちにとっても巨大なリクガメは初めての体験のようで、最初は一頭しか近くにいなかったのに、あれよあれよという間にみんながサザエさん化し、全員集合してしまった。

 得体の知れない生き物を注視しながら、逃げたらいいのか観てていいのか、判断がつかない雰囲気が笑えた。

 きっと今頃、あれはいったいなんだったんだろう?って首をひねっていることだろう。

ヤギとの遭遇。


 太陽が輝き、風がおさまり、暖かな1日になると、ヒトもカメもヤギも魚も、みんなみんな、生きているんだ、シアワセなんだ~となるのだった。
 
 

 


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Posted by クロワッサン at 07:18│Comments(2)水納島の海カメハウス
この記事へのコメント
道草映像、すばらしいですね‼︎‼︎
ガメちゃんは日本一幸せなリクガメかもしれませんね。
ヤギさんたちもいいお顔です。
あと青空も。
Posted by ケヅメファン at 2014年12月27日 00:50
ありがとうございます(笑)。

現在の厚遇(?)に至ったのは、
彼が生まれてから18年経ってからなんですけど、
たしかに昨年までと比べれば、
遥かにシアワセそうな顔をしているガメラ君です(笑)。
Posted by クロワッサン at 2014年12月27日 11:58
 
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