2018年11月07日

サイルーン。

2018年 11月6日(火) 晴れ

北東の風 波あり

 長いシーズンの終了をことほぎ、久しぶりに那覇まで出かけて打ち上げをしてきた。
 
 この日午後遅くに本部町に戻ってきて、渡久地港で上架してあった船を海に戻し、自分たちのボートで島に帰還。
 
 この先一週間くらいは、平穏な海況が続きますように…。
 
 さてさて、その1泊2日那覇詣で。
 
 5日は朝イチの便で島を出て、本部町内で所要を済ませてから南下しようと目論んでいた。
 朝から出れば時間はたっぷりあるから、日中多少所用をこなしながらでも、ゆっくりのんびりできることだろう。
 
 ところが。
 
 前日からの時化模様がしつこく尾を引いていたために、なんと朝の1往復は欠航、続く10時渡久地港発からの運航となってしまった。
 
 となると島を出ることができるのは最速で10時30分。
 
 それもひょっとしたら欠航になるかも…というくらい風も波も強まっていたから、なんとか10時から運航してくれただけでもめっけものだったかもしれない。
 
 なにしろ前日の時点では天気予報的に何の問題もなかったから、直前で安くなっているのを幸いにすでに那覇の宿を確保してあったのだ。
 
 前払い&返金不可という制約はあるものの、ちゃんとしたホテル(昨年も利用した安里のホテルアザット)なのに、2人で一泊5000円弱と超破格。
 
 この天気予報ならさすがに欠航はあるまいと安心して支払いを済ませたのに、安いも何も、もし欠航していたらすべて無駄になってしまうところだった。
 
 セーフ。
 
 当初の予定では、朝イチで島を出てから本部町で銀行や郵便局などで用を済ませてから南下することにしていた。
 
 そうなると、のんびり下の道を通っていたら、お昼時には読谷村あたりに差し掛かっていることだろう。
 
 そこで読谷村あたりでなにか美味しそうな店は…とリサーチしておいた。
 スマホその他、どこでも使えるモバイルツールを持っていないから、その場で場当たり的に調べるということができない我々にとって、事前のリサーチは重要なのである。
 
 しかし1便目欠航のために出発が1時間30分も遅くなってしまうと、お昼時には読谷村あたり…という大前提が崩れ去ってしまう。
 
 仕方がないので、本部町内で先に済まそうと思っていた所用を割愛。
 
 というわけで、一路南下。
 
 恩納村のルネッサンスリゾート付近から58号線をはずれ、住み心地良さげな海辺の道を進み、真栄田岬、残波岬といった30年前に随分お世話になった主要ダイビングスポットを経つつしているうちに、たどり着いたのがこちら。
 
サイルーン。

 タイ&ベトナム料理のお店、サイルーン。
 あちらの言葉で「虹」という意味らしい。
 
 幹線道路からちょっと外れた閑静な場所で、店先の坂道の先には遠く海が見える。
 
サイルーン。

 その昔学生の頃、58号線を伊良皆から残波岬方面に進むと、やがて道は緩やかな下り坂になり、道路の正面が一望東シナ海になる風景が大好きだった。
 
 当時に比べると岬に巨大ホテルが建って、沿道もすっかり拓けているけれど、基本的な佇まいは個人的原風景のままだ。
 
 まぁそれにしても、幹線道路沿いではないというのに、1度地図を見ただけでよく迷わずたどり着けたものだ。
 ワタシにスマホはいらない。フフフ。
 
 店内は、オーナーさんが1人で切り盛りしているということもあってか、スペースの割にはテーブル数は少なく、かなりゼータくなゆとりのある雰囲気。
 
サイルーン。

 若者若者した店かと思いきや、我々とほぼ同時に入店した常連さんぽい2人連れは本土から近在に越してきたらしき年配のお客さんだったし、あとから入ってきたおねーさん2人連れも落ち着いた雰囲気の方々だった。
 
 夜が本番らしきお店ながら、ランチメニューも用意されている。
 
サイルーン。

 このなかからオタマサがチョイスしたのは、例によってこちら。
 
サイルーン。

 メニューナンバー4番のフォー・ガー@700円。
 
 先日のインスタントベトナムラーメンとは違い、パクチーがとっても瑞々しい。
 
 ワタシは、事前にネット上で一目見るなりこれと決めていたこちらをチョイス。
 
サイルーン。

 メニューナンバー5番のカオ・ソーイ@900円(ミニサラダ付き)。
 
 いったいどんなものかいな、ということは、ワタシが下手なことを書くよりもメニューに詳しく書いてあるからご参照ください。
 
サイルーン。

 オブジェのようにクネクネしているのがカリカリに揚げられた沖縄そばで、その下にもちもちの自家製沖縄そば(かつて食べた金月そばの麺に似ていた)が。
 
 でまたココナッツミルクたっぷりのタイカレーに合うんだわこれが。
 
 激ウマッ!!
 
 そうか、沖縄そばの食べ方にはこの手があったか。
 
 そっくり真似することはできずとも、タイカレーは缶詰でもなんでも本部町内でさえ手に入るから、パクチーが庭でわんさか茂った暁には「モドキ」を作ってみることにしょう。
 
 ただしこのカレーラーメン、麺を食べきると同時にカレーが無くなるわけではない。
 かといってスープとして呑むだけじゃ、なんだかもったいない。
 
 そこで! 
 
 希望すれば小さなご飯茶碗に盛られた小ライス(もちろんタイ米)がサービスでつくので、それをお願いして、丼に投入。
 
サイルーン。

 ビジュアル的にはイマイチながら、カレーラーメンを食べてからシメにカレーライスという、パラダイス極まれりというスペシャルコース。
 
 オタマサもフォーの期待値以上の美味しさに満足しきりである。
 
サイルーン。

 こういう店がなにげない住宅地にポンッとある、そんな近隣住民が羨ましい……。
 
 ああいかん、メインイベントはこの日の夜だというのに、昼に立ち寄ったお店のことで指数が尽きてしまった。
 
 メインイベントについては明日に続く。 



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Posted by クロワッサン at 07:40│Comments(3)街の美味いもの
この記事へのコメント
> その昔・・・、道路の正面が一望東シナ海になる風景が大好きだった。

激しく同意します!
Posted by ガキヤヒロシ at 2018年11月07日 09:17
カレーラーメン美味しそうです!
来年行けるかな〜?
とりあえず近所で探してみます。
でも、米粉じゃなくて沖縄そばというところがポイントなんですよねぇ。
Posted by ちびっこ関東方面隊 at 2018年11月07日 17:47
ガキヤヒロシさん、
あと、宜野湾市の我如古から大謝名に下っていく道も素敵でした。
あのあたりも道が増えてすっかり変わってますが、
まだ坂の向こうに海は広がっているのでしょうか。

ちびっこ関東方面隊さん、
とにかく美味しかったです!
Posted by クロワッサン at 2018年11月09日 13:47
 
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