2019年04月24日
隠蔽体質。
2019年 4月23日(火) 曇り
南東の風 波あり 水温23度
午前中に所用あって本島に出なきゃならなかったため、本日も午後遅めのダイビング。
前日オタマサが見つけたハナツノハギの幼魚、はたして同じ場所にまだ居るだろうか。
訪れてみると……
いた。
前日同様、ヤギの枝間に紛れ込むように隠れ潜んでいた。
前日オタマサが撮った写真と色味が違って見えるのは、ヤギのポリプが完全に閉じた状態のためオレンジの反射がないためか、そもそもストロボが違うからかは不明。
ともかくポリプが開いていないから枝の隙間はその分広くなりはするものの、ハナツノハギ幼魚は枝にかぶるようにうまい具合に場所をとる。
そのため、このように全身を覗ける位置に来てくれるのを待つだけで時間がかかる。
流れが出始めてきたのでハナツノハギが同じ向きを向いているのは都合が良かったものの、ヤギの枝が揺れるほどの流れとなれば、特徴的な第1背ビレをピヨヨ~ンと伸ばすような雰囲気ではなくなってしまった。
せめて何にも隠れていないその全身だけでも……
こうして見比べてみると、ハナツノハギがヤギの枝間に隠れて「まだバレてないよね?」と思っているであろう時の模様と、バレたと悟ってその場を移動する際の模様には、若干の違いがあることがわかる。
「バレてないよね?」と思っている時は、ラインが滲んだようになっているのだ。
その効果がどれほどあるのか不明ではあるけれど、パッと見は少なくともこの方よりは目立っていなかった。
(おそらく)ニセアカホシカクレエビ。
「隠れ」エビよりも目立っていなかったのだから、ハナツノハギの体色変化もそれなりに意味があるに違いない。
カモフラージュといえば。
このところまた、ゴッグが出現し始めている。
景気よく2匹も居てくれるゴッグを、久しぶりにヤラセで撮ってみた。
カイカムリ(カニ)の仲間で、カイメンを背負って移動式住居にしている。
日中はたいていカイメンのフリをして岩肌にピトッ……と張り付いているから、こうでもしなければカニさんの本体を観ることはできない。
なにしろ普段はこういう具合だから。
どこかにカニがいるだなんて、とてもじゃないけどわからないでしょ(ゴッドハンドO野さんは一発ツモされますが……)。
しかしこの日運悪くワタシに見つかってしまったこのゴッグ君はというと、こんなところにいた。
バレバレじゃん……。
なので、いつもだったらヤラセ撮影後は元の場所に戻すところ、この場所に戻すとなんだかヤラセがイヤガラセになるような気がしたので、目立たないよう同じカイメン群のところに戻しておいた。
すると、そのすぐそばにもう1匹のゴッグが。
仲間同士の争いを避けて別の場所にいたのだとすると、ひょっとしてワタシ、余計なことをしてしまったかも??
< そもそもヤラセが「余計なこと」だと思いますが。
Posted by クロワッサン at 08:12│Comments(0)
│水納島の海