てぃーだブログ › 徒然海月日記~つれづれくらげにっき~ › 吉田兼好 › 目指せ、未来永劫道路工事。

2020年09月29日

目指せ、未来永劫道路工事。

2020年 9月28日(月) 曇りのち晴れ

北東の風 おだやか 水温27度
 
 水納島のような田舎でのんびり十年一日の暮らしをしている我々にとって、現在の沖縄が驀進中の「目指す未来」の在り方は、時として実にグッタリさせられる話であることが多い。
 
 この日の沖縄タイムス1面の記事もそうだった。
 
目指せ、未来永劫道路工事。

 名護東道路とは、名護の山々にトンネルを貫き、世冨慶あたりからメイクマン近くまで一直線に伸びている巨大な高規格道路のことで、現在は沖縄自動車道の許田インターから世冨慶に接続すべく、海沿いを走る58号線の傍らで、さらなる大規模工事が継続中だ。
 
 その道路を、本部町内まで伸ばそうという話らしい。
 
 知る人ぞ知る、嵐山ゴルフ倶楽部跡地に巨大なテーマパークを作るというキチガイじみた計画がマジメに進行中で、そのテーマパークの立地になる今帰仁村と本部町への交通の利便性を高めるためらしい。
 
 もはや沖縄はこの先道路工事とホテル建設を未来永劫続けていくのだろうと諦めきっているワタシなので、今さらこういう話が出て来ても何も驚きはしない。
 
 しかしこういう計画に携わっているヒトたちの口車に乗って、ホイホイホイと巨大道路を地元までと全会一致で決める市町村議会の方々って、自分たちの地元をはじめとする沖縄本島北部の将来像をどのように見定めているんだろうか。
 
 やがてそこらじゅう道路とホテルになってしまう沖縄本島に、いったい誰が住むというのだろう。誰が観光に来るのだろう。
 
 NHKのテレビ小説「ちゅらさん」をきっかけに始まった沖縄ブームではあるけれど、その後沖縄がこういう形に発展(?)していくよう願ったヒトが当時どれほどいただろうか。
 
 巨大資本による田舎への新興ならぬ侵攻は水納島にとっても実はけっして対岸の火事ではないだけに、こういうニュースを目にするたびに、個人的「脱オキナワ」気運が日増しに高まっていくのだった。
 
 もっとも、今現在来沖している観光客の需要からすると、ひょっとしたらテーマパークも大賑わいになるかもしれない。
 
 自然だらけで何も無いところでは「つまんない」となる、ヒトがお膳立てしたモノがなければ楽しめない観光客がどんどん増えるにつれて、「ちゅらさん」当時の沖縄を愛した人々の割合は、この先もどんどん減っていくに違いない。
 
 牧志公設市場もイオンモールのようになったほうが「きれい!」「買い物しやすい!」などというヒトたちがどんどん増えていきそうだ。


同じカテゴリー(吉田兼好)の記事
暴走役場。
暴走役場。(2024-04-01 07:51)


Posted by クロワッサン at 07:28│Comments(0)吉田兼好
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。