2022年03月07日
陽あたり良好!
2022年 3月6日(日) 晴れ
北東の風 けっこう波あり
布団を干せるほどに晴れ間が広がりつつも、洋上にはウサギさんの大群。
天気晴朗なれど波高し、を絵に描いたような1日だった。
3月になってからはこれまでのところ、雨が降る日はあっても全体的にはいい気候のような……という気にさせるお天気になっている。
実際はどうであれ、少なくとも2月に比べればずっとマシだ。
2月の日照時間がどうだったこうだったという話は耳にしないものの、やはり例年に比べればよほど少なかったのだろうということをうかがわせるシーンが、一昨日の海中にあった。
こちら。
…と、これだけご覧になっても何が何やらサッパリお分かりいただけないだろうから、昨シーズンまでの同じ場所の様子と比較してみよう。
同じアングルじゃないからわかりにくいけど、かつてカクレクマノミと主導権争いを繰り広げた末に、勝利を収めたハナビラクマノミが暮らしているセンジュイソギンチャク。
このセンジュイソギンチャクは2019年の台風後に突如この場所に出現したもので、どこかから岩ごと転がってきたのかもしれない。
ホウホウノテイからようやく落ち着いて暮らし始めたこの2年ほどの間は、ずっとこの場所に居続けていた。
北東側に向いた岩肌のため日中は陰になるからか、他のセンジュイソギンチャクが讃岐うどんとするなら、このセンジュの触手は五島うどんなみに細い。
ご存知のようにこのテのイソギンチャクは、サンゴと同じように体内に共生藻を宿し、藻が光合成をすることによってエネルギーを得ている。
なのでお日様の光は彼らにとってとても重要で、わざわざ日陰を選ぶのは白化して弱りそうになっている時くらいのもの。
でも白い海底は光を反射するということもあってか、この日陰になる場所で何不自由なく暮らしているように見えたセンジュイソギンチャクだった。
そんなセンジュイソギンチャクが、ついに移動していたのだ。
こうして見ると、元居た場所(白い円内)がいかに日陰だったかがよくわかる。
元居た場所の岩肌は脱皮したてのようにきれいだったから、センジュが移動してからさほど時は経っていないと思われる。
過去2度の冬場は日陰でも耐えていられたのに、今年ついに移動…
…ということは、このひと月ほどが過去2年に比べ、いかに暗かったかを物語っている……と思われる。
きっかけはともかくこうして日の当たる場所に出たセンジュイソギンチャクは、五島うどんスタイルから方針を改め、たちまち伊勢うどんなみの極太になるかもしれない?
あ、住人のハナビラクマノミは元気にしてました。
彼にとっても、陽あたり良好!のおうちになってよかったかも。
Posted by クロワッサン at 06:41│Comments(3)
│水納島の海
この記事へのコメント
あだち充さんも好きです!
Posted by ウミウシ好き at 2022年03月07日 19:22
やはり我々世代なら、
このタイトルならあのマンガですよね(笑)。
このタイトルならあのマンガですよね(笑)。
Posted by クロワッサン at 2022年03月10日 18:00
敢えてのコメント返信、ありがとうございます!
Posted by ウミウシさん好き at 2022年03月10日 20:58