2022年09月18日

光沢Unknowns。

2022年 9月17日(土) おおむね雨

北西の風 時化模様

 いかにも「強風域」っぽいお天気の1日だった。
 
 なので雨さえ小康状態ならカメさんたちのエサを採りに出歩けるほどで、もちろん海上は時化ているけれど、風の強さということではフツーの強風だからなんのモンダイもない。
 
 もちろん「この程度だろう…」という見込みがあったからこそ平気で過ごしているわけで、これが今の屋久島・種子島なみのポジションに沖縄本島が位置していたら、ちっぽけなプレハブの我が家になど、とてもじゃないけどいられない。
 
 近頃は猛烈台風が本土を襲うことも増えてきたから、台風の強さの表現で「一部の家屋が倒壊するほど」という表現が使われるようになっているけど、沖縄のコンクリート家ーだったら、台風で倒壊することはまずない(窓ガラスは割れるかもしれないけど)。
 
 おまけにサッシが優秀だから、窓を閉め切ってしまえば風の音も半減以下だ。
 
 それに比べ、旧我が家で台風を凌いでいた頃ときたら…。
 
 旧我が家に比べれば現我が家のほうがよっぽど安心ではあるものの、それでもやはりしょせんプレハブ、本格派ストロングタイプの台風ともなれば、タービュランスに巻き込まれた旅客機のように揺れる。
 
 生きた心地がしないのは旅客機と同様だ。
 
 そういう状況でもグースカ寝ていられるオタマサは、「スゴイ」を通り越してきっとバカなのだろう。
 
 でもそんなオタマサでさえ、910ヘクトパスカル級の台風が迫ってきたときには民宿大城さんに避難させてもらったくらいだから、屋久島・種子島のみなさんは本気で命を守る行動をしたほうがいいですよ。
 
 今回ばかりは、マスコミの大袈裟報道とは違うはず。
 
 さて。
 
 今月初めにワタシが秘密基地に避難していた際、島に残っていたオタマサは、久しぶりにブラタモリを観たらしい。
 
 石見銀山メインの放送回で、かつて訪れた温泉津の港も出てきたものだから、かなりツボだったようだ。
 
 久しぶりに見て面白かったからこの日も観たい、と珍しく観たいテレビ番組を主張するオタマサ。
 
 あいにく台風のため新聞は来ないからパッと見られる番組欄が無いので、念のためにネット上の「テレビ番組表」を見てみたところ、ブラタモリが始まるはずの午後7時30分は…
 
 巨人×阪神
 
 なのだった。
 
 クライマックスシリーズ出場権を得るための3位圏内を争う両チームの試合中継。
 
 NHKの地上波で土曜のゴールデンタイムにプロ野球中継など滅多にないというのに、年に1度あるかないかの「テレビが観たい」オタマサの見たい番組を蹴散らすだなんて…。
 
 話はまったく変わる。
 
 過去に一度紹介したことがあったはず…と思っていたところ、ザッと調べてみたらまったく話題にしていなかったナゾのカワハギがいる。
 
 3年前の夏に、わりと深いところでオタマサが撮ったこのカワハギだ。
 
光沢Unknowns。

 2センチちょいほどだからおそらくチビターレと思われるこのカワハギ、調べてみても正体は不明で、しかもこの場にいてくれたのはこの時かぎりだったから、このあと多少成長したらどのような姿になるのかすらわからず終わってしまった。
 
 いずれ正体がわかればお魚コーナーにラインナップさせよう…と思ったまますっかり忘れていたワタシ。
 
 そして先日、水深30メートル弱あたりの砂底で、オタマサはまたまたナゾの魚に出会った。
 
光沢Unknowns。

 やはり2センチくらいで、フォルムからしてモンガラ類のチビのような気がする。
 
 ただしこのチビ、最初は砂底に転がる死サンゴ石に寄り添うようにして寝転がっていたという。
 
光沢Unknowns。

 近寄っても微動だにしなかったらしい。
 
光沢Unknowns。

 七三くらいの見当で「死んでいる」と思ったオタマサが、念のために死サンゴ石をツンツンと触ってみたところ、寝そべっていた魚はようやく動き出し、色味を薄くしてピューッと彼方へ逃げ去ったそうだ。
 
 モンガラっぽいフォルムながら、既知のどのチビとも異なるこの色味。
 
 光沢の感じが似ていたおかげで、3年前のナゾのカワハギを思い出すことができたのだった。
 
 存在を思い出しはしても、正体不明であることに変わりはないカワハギ、そしてこのナゾのモンガラ。
 
 いったい誰のチビターレなんでしょう?
 
 ご存知の方、テルアスプリーズ! 


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Posted by クロワッサン at 07:48│Comments(0)水納島の海
 
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