2023年02月13日

胡蝶の夢。

2023年 2月12日(日) 曇り時々晴れ

南の風 おだやか

 オタマサの畑仕事をはじめ、秘密基地ではあれやこれやといろいろやりたいことがたくさんあるというのに、今月になってまだ一度も「1泊」していない。
 
 この日まで連絡船は11勝1敗だから、1泊2泊くらいなら日を選ばずいつでも可能だったはずなのに。
 
 それもこれも、今月半ばにはボートを上架させる予定だったから、天気がいい日は海に行っておこうと思ってしまったからだ。
 
 そのため今月初めて本島に出かけたのは9日になってしまい、ようやく1泊しようと思っていたところ、翌日の欠航通知(まったく時化なかったけど)、日帰りを余儀なくされてしまったのだった。
 
 この日は日曜日だから、普段だったらどこも混み合う本島になど出掛けはしないところ。
 
 でもボートを上架させるところで大きくトラブってしまったせいで所用の半分もこなすことができなかった9日の不手際を挽回するために、日、月で1泊することにした。
 
 ああそれなのに…。
 
 翌日には前線通過に伴う強風予報が出ていた。
 
 強風とはいっても夕刻までずっと南西の風だから、連絡船用バースには影響がないはず…
 
 …と期待していたんだけど、シフト上まだ経験値が小さな船長の当番ということもあり、石橋を叩いて渡らない社長判断でこの日のうちに欠航判断ということになってしまった。
 
 1泊準備で荷物を抱えてきたというのに、日帰り確定。
 
 明日欠航となると、14日も、ヘタをすると15日も欠航するのだろう。
 
 この日日帰りしてしまった場合、船検予定の16日に、ワタシは本島に出てこられるんだろうか?
 
 だからといって船検のために本島で4泊だなんて、あまりにもバカバカしすぎる…。
 
 さて。
 
 日帰りとなると所用を済ませている間にお時間となってしまうから、やりたい作業はもちろんのこと、のんびりゆっくりする時間もないんだけど、秘密基地にてお茶を飲むくらいの時間はとれた。
 
 今日は予報に反してずっと冴えない曇り空だったものの、ちょうどその頃にはときおり日差しも出るほどになっていて、隣家の桜がいい感じ。
 
胡蝶の夢。

 ちょうど秘密基地の縁側(?)に腰掛けて眺められるところで満開になっているから、なんともステキな借景だ。
 
 今月は咲き始めからずっとこの桜を楽しめたろうに、一度ものんびりしていなかったのだからもったいない。
 
 この日ようやくのんびり眺める時間を持てた…
 
 …と思ったら、この桜の周りをヒラヒラと飛びながら、フラフラと吸い寄せられるように花に止まったものが。
 
胡蝶の夢。

 オオゴマダラだ! 
 
 桜もオオゴマダラも島で観られるし、このあたりじゃ珍しくもなんともないものたちとはいえ、「桜にオオゴマダラ」なんて、ひょっとすると初めて目にしたかも。
 
 個人的に決定的にレアなシーンに遭遇してしまい、のんびりコーヒーでも飲みながら花見をするはずが、ジョニー片手にカメラ小僧になってしまった…(オタマサはのんびり花見してたけど)。
 
 蝶とはいえこれほど大きくなるとメジロなど桜の花を好む他の鳥さんたちにライバル認定されてしまうのか、ときおり鳥に追い払われつつも、かなり桜に執着しているらしいオオゴマダラは、何度も何度もヒラヒラフラフラを繰り返していた。
 
 こんな小さな画像じゃご覧いただけないだろうけど、数えてみれば…
 
胡蝶の夢。

 …実に4匹ものオオゴマダラたちが集合していた。
 
 桜にメジロは定番だし、ジャコウアゲハが桜に集まっているのを以前観たこともあったけど、桜にオオゴマダラだなんて、画像検索して「もっと見る」をかなり下のほうまでたどってもわずか数点ほどしかなかった。
 
 季節限定だけに、いつでも観られるものではないのだろうなぁ。
 
 いやあ、いいモノを見せてもらった。

 今月ここでもっとのんびり過ごせていればいくらでも観られたシーンかもしれないけれど、こういうものは一期一会の儚さがあればこそ有難みが増すというもの。
 
 文字どおりの胡蝶の夢的借景のおかげで、いつもと同じコーヒーが格段に極上の味わいになった、午後のお茶タイムなのでした。


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Posted by クロワッサン at 07:50│Comments(0)山川草木昆虫記
 
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