2023年06月20日
PURE MALT RED。
2023年 6月19日(月) 午後少し雨がパラつくも基本的に曇り
西の風 かなり波あり 水温25度
前日から絶望的だったこの日の天気予報は、朝になってさらに激しく悪化していた。
梅雨なんだから雨は覚悟のうえながら、そこに雷とか強風が加わると、ヒトはそれを嵐と呼ぶ。
しかも雷雨マークの時間帯がやたらと長く、3時間ごとの時系列予報では日中の大半が雷雨になってしまう模様だ。
これはジッとおとなしくしているほかないか?
…と思いきや、雨雲レーダーを観ていると、その「嵐」を呼ぶ雲の帯は沖縄本島の北側に留まったままでいてくれそうな気配がある。
ひょっとしてこれは、天気予報がいうほどの雷雨にはならないんじゃ?
結局カミナリ様は一発も騒ぐことなく、雨は少々降った程度で終わり、夕刻には爽やかな風を浴びながら屋外にいることができた。
この4日間は実のあるシゴトが続いていて、週間天気予報はまったく芳しくなかったんだけど、晴れ渡ることこそなかったとはいえ雨や雷に祟られることもなく終了。
きっとどこかで海神様が微笑んでくれていたのだろう。
おかげで夕刻の酒が美味い。
お酒といえば、先日貴重なものをいただいた。
こちら。
NIKKAが誇るブレンデッドモルトウィスキー、ピュアモルト・レッド。
PURE MALTにはこのレッドのほかにブラックもあるそうで、宮城峡と余市それぞれのモルトのどっちが主体になっているかで内容が異なるのだそうな。
で、レッドはというと宮城峡主体のボトル。
宮城峡といえば…
…ああ懐かしや、オトナの社会見学。
ずっと5~6年前くらいの感覚でいたというのに、もう丸々10年前のことになる。
当時はまだ「まっさん」が放送される前だったし、その後のお隣の大陸国のみなさんのウィスキー爆買いもなかったから、極めてフツーに流通していた品でもある。
ところが今や空前の品薄で、手に入れるためには絶えずチャンスを伺い続ける根気と努力が必要なのだとか。
そもそも売り物なのだからしょうがないとはいえ、需要爆増に狂喜して売り続けたら品が無くなった…だなんて、なんだか需要に応じてウニを獲りすぎたら絶滅しちゃった古宇利島、と大して変わらないような…。
いずれにしてももともと経済的にも手に入れることができない高嶺の花のウィスキー、ありがたくも心していただいてみると…
う~ん……あまい♪
勢い余ってロックで飲んじゃった当初の味覚よりも、ストレートでいただくとデザート感倍増だ。
こりゃ食後のエスプレッソ感覚で、チビッとショットグラスについでいただけば、日々の貧疎な食事もしみじみ味わい深いものになることだろう。
なぜ揃っているんだか理由をすっかり忘れてしまったそのショットグラスは、「ピュアモルト」のロゴがプリントされているもの。
これまで我が家にて様々な酒を注がれてきたこのグラスが、初めて本来の主を迎えることができたのだった。
ありがたいプレゼンターには、この場を借りて厚くお礼申し上げます。
話は変わる。
書いておかないと記憶からデリートされそうなので、この日奇跡的に遭遇したお魚さんを。
狭いところにいたから上からしか撮れなかったこの魚は(写真右側が頭です)、おそらくセソコテグリかそのあたりのチビターレと思われる。
そのあたりのテグリはそれぞれさして珍しいわけではないものの、なにしろこのチビターレときたら吻端から尾ビレの先まで5ミリもないくらいの激チビだ。
しかもピコピコ動いていたわけでもないというのに、気づいてしまったワタシの眼は少なくともスイジガイの眼くらいには生きている。
というわけで、出会ったヨロコビというよりも、薄暮の中で見つけることができたヨロコビに浸っていたワタシです。