2023年07月21日

Hill Valley Jr.。

2023年 7月20日(木) 晴れ

南西の風 おだやか

 とうとう南西の風が「ソヨ…」と吹くだけとなったこの日は、連絡船の夏休み増便態勢の始まり。
 
 1日8往復となって、狂ったように日帰り客が押し寄せることだろう…
 
 …と思いきや、まだ世間は夏休みではないからか、それほどの入りではなかったようだ。
 
 ようだ…というのは、朝イチ便が到着する前にもう我々は島を出ていたから。
 
 試練の日々を終え、羽を伸ばしに本島へ。
 
 このところ紹介しているゆいゆい国頭のフードコートのカレー屋さんを実際に訪れた方から、「美味しかった♪」という旨のメールをいただいていたばかりだったので、心は早くもスパイシーカレー。
 
 名護のメイクマンで買い物を済ませたあと、一路ゆいゆい国頭まで北上を開始した。
 
 地図で見ると距離は遠いけれど、名護以南の国道と違って信号がほとんどないし交通量もそれほどでもないから、距離から想像するほど時間はかからないやんばる路のこと、11時前に到着すると、カレー屋さん「ソウスイ」のシャッターは閉じられたままだった。
 
 ん?
 
 あ、開店は11時からか!
 
 …と安心したのも束の間、開店時刻表記の下には「毎週木曜定休」の文字が。
 
 月曜&木曜はかなりの危険日ということは承知していたので、やっぱりね…という程度のショックで済んだ。
 
 こういう場合、行こうと思い立った時点でスマホで調べればすぐさま定休日であることがわかるんだろうけど、この程度のことで入念リサーチをする暮らしなんて、かなりつまんないでしょう、実際。
 
 とはいえやんばる路もここまでくると、テラス席で食事ができるという縛りを加えれば次善の策がまったくない。
 
 フードコートの他店も食事系のお店のシャッターは閉じられたままだったから、仕方なく本館(?)のほうに足を向けてみた。
 
 そういえば本館の片隅に、ハンバーガー屋さんがあったような記憶が…。
 
 あった。
 
Hill Valley Jr.。

 このままでは空腹のあまり倒れていたかもしれない我々を救ってくれたのは、アメリカンスタイルのハンバーガー屋さん、「Hill Valley Jr.(ヒルバレージュニア)」。
 
 創業は2002年というから、今年25周年を迎えたゆいゆい国頭ができてしばらく後に誕生したらしい。
 
 屋号の「Hill Valley」というのは、ひょっとしてブリジストンと同じく、創業者が岡谷さんもしくは谷岡さんとおっしゃるとか?
 
 こちらも11時からオープンということだったけれど、厨房にいたおねーさんに尋ねてみたら、10分前にもかかわらずオーダーを取ってくれた。
 
 数ある魅惑的メニューのなかから小食のオタマサが選んだのは…
 
Hill Valley Jr.。

 アグーのスパイシーソーセージドッグ。
 
 これだと肝心のソーセージが見えないけれど、セルフトッピングシステムで出てくる姿はこんな感じ。
 
Hill Valley Jr.。

 これにあと200円だか230円だかを足すと、ソーセージ2本の豪華版になる。
 
 ちなみに似たようなアグーソーセージは、我那覇ミートでは5本入りで770円もする高級ソーセージ。
 
 それを1本たった200円そこそこで追いソーセージできるなんて。
 
 一方、数あるバーガーメニューのなかからワタシがチョイスしたのは…
 
Hill Valley Jr.。

 A1ソースバーガー。
 
 A1ソースとは、ご存知のとおり沖縄のステーキ屋では欠かせないエキゾチックテイストのソース。
 
 学生時代にジャッキーで初めて味を知った際は何かの冗談か?と思ったものだけど、ルートビアと一緒で回数を重ねるほどに慣れてくる不思議なソース。
 
 まさかそれが大英帝国産だなんて、知ったのは卒業してからのことで、長い間ずっとアメリカンソースだと信じていたワタシ。
 
 でも沖縄ではまるで沖縄産のように当たり前にあるA1ソース、しかしそれをハンバーガーの味にするということを、これまで誰も考えなかったらしく、ありそうでなかったA1ソースバーガー。
 
 袋を開けてみると…
 
Hill Valley Jr.。

 「インスタ映え?それ何語??」的な潔さが素晴らしい。
 
 インスタ映え狙いで手間暇かけて、それが値段に反映されてしまう超高級ハンバーガーよりも、お求めやすい価格で味わえるほうがありがたい。
 
 肝心のお味は……
 
 オーダーを受けてから焼いてくれるパティは、先日食べたモスバーガーの「とびきりナントカ」くらいの巨大サイズ。
 
 サイズは同じでも、その味は…
 
 10倍増し!!
 
 いやはや…美味いや、この挽肉♪
 
 ファーストコンタクト時は不思議的テイストだったA1ソースも、意外なほどにぴったりマッチング。
 
 このパティだったら、ベーコンチーズバーガーも相当いけそうだ。
 
 豚肉を召し上がれない方々を慮ってのことか、合い挽きと牛肉100パーセントをチョイスできるメニューがズラリと並んでいる一方、すでに名物になっているらしい「ヒージャーバーガー」なるものまでラインナップしていた。
 
 スパイシーカレー&シュークリームだけがゆいゆい国頭での目的だったところに、新たに加わった素敵なハンバーガー屋さん。
 
 それもこれも、定休日かどうかを事前にチェックしなかったからこそ。
 
 リスク回避の安定ライフ志向では、こういう新たな出会いは生まれないのである。
 
 いや、けっして負け惜しみではなく…。


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Posted by クロワッサン at 07:03│Comments(2)街の美味いもの
この記事へのコメント
あれ?こんなハンバーガー屋さんあったかな?
と、調べてみたら微妙に通らないあたりでした。
なんですがどれも美味しそうですね!
持ち帰りでその日の夕食候補です。
Posted by ちびっこ関東方面隊 at 2023年07月21日 22:23
創業21年目にしてようやくその実力を知ったワタシをお許しください(笑)。
Posted by クロワッサン at 2023年07月22日 05:55
 
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