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2023年09月26日

工事は続くよどこまでも。

2023年 9月25日(月) 晴れ夕刻にわか雨

北東の風 うねりと波あり 水温27度~28度

 予報が告げていたよりも強い風が未明から吹いていて、日中も洋上には久しぶりにウサギさんが飛び跳ねていた。
 
 それでもおおむね晴れているから、やや強めの北風は、爽やかな秋を運んでくれているかのよう。
 
 これで浚渫工事の轟音と排ガスがなければなぁ…。
 
 タグボートが港内で細かく動くたびに大量に吐き出す排ガスは、夏場の南風だと家に居る分には気にならないのだけれど、北東の風になるとすべてが集落内に運ばれてくる。
 
 それも、今日などは早朝6時過ぎから早くも轟音&排ガスの洗礼だ。
 
 なんでこんな離島に居て排ガスのために気分が悪くならなきゃならないんだ…。 
 
 過去に1度として「説明」どおりになったことがないスカポンタン北部土木事務所都市港湾班の「説明会」では、
 
 「6月下旬か7月上旬から初めて、2ヵ月ほどの工期となります。」
 
 なんて嘯いていたけれど、やはりスカポンタンだけあって、彼らは工期中に台風が来るなんてことを1ミリも予想していなかったのだろう。
 
 で、当初はのんびりしていた受注業者も、迫る工期終了に焦りはじめ、このところは砂運搬用の台船2隻態勢でピストン輸送を繰り返すほどの熱の入れようで、この日のように夜が明ける前から作業を開始していることもある。
 
 それでも到底当初の工期に間に合わないということになったのだろう、スカポンタン北部土木事務所は、工期を延長することにしたらしい。
 
 本来実施する予定ではなくやる必要も無かったのに浮いた予算の消費のためだけに行うことにした真夏の浚渫工事の工期が延長されちゃえば、本来の作業工程であるはずの10月からの開始時期が、後ろにずれ込むことになるんじゃ?
 
 台風が来る率が低い10月後半から集中的に始めていれば、もっともっともっと効率的かつ能率的に作業がはかどったろうになぁ。
 
 少しでも早く…という取って付けたような理由で多くの人々の迷惑も顧みず真夏に始めた浚渫作業が全体の工期を遅らせることになる、なんていうのもまた、スカポンタン北部土木事務所都市港湾班のスカポンタンたる所以なのだろう。
 
 いずれにせよこの浚渫工事が終わったら、いよいよ構造物(ケーソン)が待合所前あたりに設置され始めることになる。
 
 秋になっても冬になっても春になっても、工事は続くよどこまでも。
 
 ちょっとした浚渫工事だけでこの工期の延長だもの、いよいよ海岸に構造物を造るとなれば、来年のGW中も工事しまくっていたとしてもなんら不思議はない。
 
 大は国から小は地方自治体隅から隅まで、スカポンタンな行政によってこの国はズタボロにされていくのだった。
 
 さて。
 
 この日はうねりが大きかったので、海中の浅いところではユラユラ揺れるほど。
 
 シライトイソギンチャクも、まるで蛇女ゴーゴンのようになっていた。
 
 
 
 こうしてイソギンチャク全体を見るとクマノミ夫婦しかいないように見えるけれど、その端々には小さな魚たちも暮らしていて、ミツボシクロスズメダイのチビターレたちもそのメンバーになっている。
 
工事は続くよどこまでも。

 そして触手の合間では、↓このチビターレがチョロチョロしている。
 
工事は続くよどこまでも。

 米粒ほどのハナビラクマノミ・チビターレ。
 
 同じクマノミ類といえどもこのイソギンチャク内でこのチビターレに人権はないので、少しでも目立ってしまうとたちまちクマノミ夫婦に傷めつけられる弱い弱い立場にある。
 
 先ほどの動画でクマノミがイソギンチャクの縁にダッシュしているのは、これらのチビたちを追い払っているため。
 
 それもこれも、本来ならクマノミ夫婦はイソギンチャクから少し離れて食事をしているはずのところ、ワタシがそばにいるせいで警戒してイソギンチャク内に留まり、その腹いせというか八つ当たり的にチビたちを攻撃しているからにほかならない。
 
 動画ひとつのために、とんだとばっちりを受けているチビターレたちなのだった。


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Posted by クロワッサン at 06:25│Comments(0)水納島の海吉田兼好
 
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