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2024年12月30日

懐かしや、ポップンロールステーション。

2024年 12月29日(土) おおむね晴れ

北の風 波あり

 夜明け頃にはまだ風がヒューヒュー音を立てていたから、これはひょっとして欠航か?
 
 …というメも無きにしもあらずと思っていたところ、7時30分を過ぎても水納海運公式サイトには欠航告知は出ていない。
 
 どうやら4日ぶりに通常運航となりそうだ。
 
 翌日はさらにグッドコンディションになりそうなので、これは本島で1泊できるチャンス。
 
 お出掛けといっても遠出するわけではなく、どこかに美味しいものを食べに行くわけでもなく、ただただ秘密基地物置作業のため。
 
 南米大河でポチッとした商品が前回出掛けている間に島に届いていたので、今日明日で作業をすれば、目標地点まで年内に到達できそう。
 
 年末&お正月準備モードに入っているオタマサを島に残し、朝イチ便で渡久地港に到着した後は、脇目もふらずに秘密基地へ。
 
 そしてさっそく作業を進める。
 
 きっとあれやこれやそれやとあちこちでうっかり八兵衛状態となり、当初の見込みの半分も進まないのだろうなぁ…
 
 自分を知っているワタシは、最初からそのように覚悟していた。
 
 ところが、うっかり八兵衛はすっかりなりを潜め、せいぜい美女相手に鼻の下を延ばしているところを女房おしんに見咎められた弥七程度のおいたで済んだおかげで思いのほか作業は進み、思いがけずもこの日のうちに目標地点まで到達してしまった。
 
 いったい何をしていたのかというと、まずは前回出来上がったなんちゃってトリマーテーブルを使用する。
 
 たとえなんちゃってでも、それなりに機能すれば…
 
懐かしや、ポップンロールステーション。

 …長い角材にも、このようにまっすぐな溝を掘ることができる。
 
 で、この幅で一直線の溝を掘ることができれば…
 
懐かしや、ポップンロールステーション。

 …こんなレールを嵌め込むことができる。
 
 この角材を、すでに受け入れ態勢を整えてある作業台に取り付ける。
 
 それにはワタシのようなうっかり八兵衛ではとてもクリアできそうもない数々のチェックポイントがあるのだけれど、ともかくもできうるかぎりチェックしつつ角材を設置。
 
 その角材に、今度はこういうものをくっつける。
 
懐かしや、ポップンロールステーション。

 これは裏のテープをはがすと貼り付けることができるシール状のメジャー。
 
 数字が左から右へ行くにつれて数字が増えていく通常タイプならホームセンターにも売られているのだけれど、このような逆目は少なくとも名護のメイクマンには無い。
 
 なのでさきほどのレールと同じく、こういうものも南米大河で購入し、角材に貼り付ける。
 
 ただし、このままではゼロ地点をパッと見で特定できないため、ゼロ地点を求める作業をしなければならない。
 
 とりあえず30センチの長さとなるよう、テキトーな角材の左右に2本の線を引き、キチンと固定しておいてからまず右端をカットする。
 
 で、その状態で左端の線のところが切断地点から30センチ、すなわちメジャーの30センチ地点ということになる。
 
 そこにメジャーの30センチのラインを合わせ、さきほどの角材にこのメジャーをピシッと貼り付ける。
 
 で、貼り付けるところまでは完了したものの、ホントにメジャーが示す数字は合っているのだろうか?
 
 確認すべく、今度は35センチに合わせて合板の端材を固定しておき、角材をそれに当てた状態でカットしてみる。
 
懐かしや、ポップンロールステーション。

 すると…
 
懐かしや、ポップンロールステーション。

 ここで困ったことに気がついた。
 
 この「5」は35センチのところなんだけど、巻き尺の目盛りでいうところの〇〇センチというのは、木口がこの目盛りのラインのどこにある状態であればいいのだろう?
 
 直上?左端?右端?
 
 …という、今さら訊けない大事なコトを、今の今までよくわかってなかったじゃん > 俺。
 
 なにしろちゃんと測って線まで引いて丸ノコでカットしても、1ミリ2ミリずれているのは当たり前というのがこれまでのワタシの世界だから、いきなりこんな目盛りのどの部分にあれば正解なのかなどという細かいこと(基本ともいう)など、気にしたことがなかったのだった。
 
 ↓こっちのほうが35センチなんですかね?
 
懐かしや、ポップンロールステーション。

 なんだかガラスハゼの背中の模様は背ビレの前に出ているか出ていないか的な、クラシカルアイギブアップ案件…。
 
 でも正解はどうであれ、ワタシの中で統一見解があればいいだけの話で、測るたびに基準を変えさえしなけりゃ特にモンダイはないはず。
 
 大事なことは、いったん木材を当てる位置を決めてしまえば、あとは何本であろうと線を引かずに同じ長さでカットできるということ。
 
 ためしにやってみたところ…
 
懐かしや、ポップンロールステーション。

 …惑星直列級の一直線!!(もちろん反対側も同様です)
 
 これまでのワタシにはとうていありえなかった。
 
 ところで、さきほどからカットカットと書いているけれど、いったい何でカットしているのかというと…
 
懐かしや、ポップンロールステーション。

 スライド丸ノコ♪
 
 これまた知っているヒトは知っている、でも興味ない方にはノンダイバーにとってのダイブアラートなみに縁がないものだろう。
 
 とにかくこれが、先日から「(個人的)新兵器」と称しているもの。
 
 こういう卓上電動工具になると、あれがいいこれがいいそれがいいという評価話が星の数ほどネット上に溢れているから、それらを参考にしてどれがいいか悩んでいると、永遠に買いそびれてしまう。
 
 そして買いそびれているうちに、円安と諸式高騰のダブルパンチで段階的に価格が上がってしまった…。
 
 1000円2000円のものなら上がったとしても差額はたかが知れているけれど、このクラスの電動工具で15パーセントほど価格アップするとけっこうショックを受ける。
 
 もうこれ以上後悔したくないので、どれであれ一長一短あるのなら、マキタのノットハイエンド機で決まりッ!ってことにした。
 
 で、買ったはいいものの、どのように設置するか、または使うたびに置き場所を変えるのか…ということからまず考えなければ。
 
 いずれ表の吐き出し窓の外にウッドデッキを拵えようと企んでいる身としては、持ち運びできる状態にしておいたほうが便利なような気がしつつ、今年2月に作った壁際作業台があることだし、この際スライド丸ノコステーションにすることにした次第。
 
 ポップンロール・ステーションを聴いていた学生時代も今は昔、じじぃになったらスライド丸ノコステーション(こないだ何かの講演会の新聞広告で、講演者の一人としてマスミ・ロドリゲスさんの顔写真が載っていた…)。
 
 スライド丸ノコのいったい何がスライドで、なにがどう便利なんだ…という話はいずれ訪れるであろう機会に譲るとして、スライド丸ノコステーションにするためには、さきほどのメジャーつき角材に、「ストップブロック」などと気取った名前で呼ばれるものを、これまたなんちゃって造作で装着しなければならない。
 
 その「なんちゃってストップブロック」がこれ。
 
懐かしや、ポップンロールステーション。

 目盛りを示すラインと木材が当たる部分に凹凸があったら話にならないから、木材が当たる部分は下から垂直になっている必要がある…などなど、これまたいろいろ注意事項はあるものの、カットした合板を貼り合わせて穴を開けてボルトを通して…ハイ、おしまい。
 
 ただしレールに合うT型のボルトというのも、そもそもレール自体が南米大河だから、既存のどういうモノが合うんだか事前にホームセンターなどで試行錯誤ができず、やむなくボルトも南米大河。
 
 どうせだったら、それとセットになっているノブも南米大河…
 
 …と、なんだかんだと南米大河産パーツだらけになるわけだけど、そこらのホームセンターじゃ売られていないものばかりだからしょうがないのである(DIY変態社会のみなさんは、こういうノブもチョチョイノチョイで自作する)。
 
 ともかくそんな次第で、今月初めに意を決してスライド丸ちゃんを購入したあと、さっそく件の壁際作業台↓を…
 
懐かしや、ポップンロールステーション。

 …まずは天板の上をスライド丸ノコの定盤の高さと合わせるために、連合海軍第一航空戦隊の主力空母赤城のような2階建て構造にすることにした。 
 
 ↓参考画像。
 
懐かしや、ポップンロールステーション。

 それが今月上旬のことで、その間あれやこれやと検討を重ねつつも、スライド丸ノコステーション大作戦はどうにかこうにか今年のうちに、「とりあえず使える状態」という目標地点に到達したのだった。
 
 ちなみに前回作ったなんちゃってトリマーテーブルは、高さを空母赤城の甲板の高さに(ほぼほぼ)合わせてあるから、長い材を短かくカットする際などに延長テーブルとして利用可能だ。
 
懐かしや、ポップンロールステーション。

 スライド丸ちゃんの向こう側は180センチあるので、台の長さが足りない…って事態に陥ることはそうそうないだろう。
 
 ハッ!
 
 ウッドデッキの根太やデッキ材は??
 
 ……気づかなかったことにしよう。
 
 左右の台は長いに越したことはないんだけど、このように配置すると、限りなく動線を遮断されてしまう。
 
 動線だけならともかく、なにぶん根がうっかり八兵衛なだけに、致命的欠陥や落とし穴がどこに潜んでいるか知れたものではなく、けっして「完成!」と手放しで喜んでもいられない高い緊張感はある。
 
 とはいえとにもかくにも同じサイズでホイホイカットできるというのは、ワタシにとってはザンギリ頭をたたかれたに等しい文明開化の音といっていい。
 
 より精密を求める匠の世界であれば、あれのほうがこれのほうが…というものが世にいくらでもあるだろうけれど、今のワタシにはこれで充分…
 
 …というところまで、この日のうちにたどりつくとは思わなかったなぁ。
 
 これで満足してこのまま放置プレイになったら、それこそ学生の頃、大事に大事に大事に大事に冷蔵庫に安置していたマスクメロンが、いざ食べようとしたときには腐りまくっていた…というタコ主任の悲劇級の「持ち腐れ」になってしまう。
 
 これを使ってまず何かを作る…ってことを、来たる新年の第一目標にしよう。


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Posted by クロワッサン at 07:33│Comments(2)日々の作業
この記事へのコメント
スライド丸ノコ買ったらほとんどテーブルソーの出番はないですね。
ステーション化したらすごく使いやすいでしょう。
ウッドデッキの根太やデッキ材の長物もちょっと工夫すれば全く問題ないと思います。大体の長さを普通の丸ノコで切っておいて、正確なカットはスライド丸ノコを使えば良いです。
良いですね~。既に私のSystemを越えちゃいましたね。うらやましいです。
Posted by ガキヤヒロシ at 2024年12月30日 13:47
見た目はともかく、実際のところ、ではこれでワタシは何が作れるのかってところがモンダイで…。
ワタシなどたとえこの先100年生きても、ガキヤヒロシさん作のあのパーフェクト食器棚はとうてい作れないことだけはたしかです(憧)。

そこまでとはいわずとも、スライド丸ノコがタコ主任のメロンになってしまわないよう頑張ります(笑)。

でも、うっかり八兵衛には殺人装置にも見えるテーブルソーも、合板をいつでもチョチョイノチョイと縦に切れるようになりたい今日この頃でもあります(笑)。
Posted by クロワッサン at 2024年12月30日 22:35
 
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