2012年12月13日
知られざる名店。
2012年 12月12日(水) 曇り
北東の風 波あり
美浜まで映画を観に行ったものの、那覇で夜を過ごせるほどの経済事情ではないので(今週末が那覇泊予定のため)、映画を観た後はスゴスゴと本部まで帰ってきた。
で、一夜明け、いろいろとhave to事項を処理しているうちにお昼時に。
この日のお昼はあらかじめ決めていた。
「ととらべべ」へ行こう!
ゴリラチョップという名で有名なダイビングポイントからほど近い、崎本部の集落内にあるお店だ。
かつてなちゅらる院長が自身のブログにて紹介してくれて以来、本部町民として是非一度訪れなければ、と思い続けて幾星霜、ようやく定休日じゃない日に訊ねることができた。
ここで食べるべきものといえば、
もちろんハンバーガー♪
聞きしに勝るボリューム。
パン好きにはたまらない、このお店手作りの焼き立てパン使用もさることながら、これまた手作りのベーコンがパティに含まれているというから、まさにここでしか食べることができないハンバーガーなのである。
それにしてもこのサイズ、上品に食べること不可能に見えるけど、デートでお越しになりたいあなたも心配ご無用。ちゃんとナイフ&フォークが用意されている。
もちろん、そんなデリカシーなどカケラも必要ない我々は、これまた用意されているモスバーガーのような袋に入れてからガブリと食らいつく。
これがあなた………
激ウマ。
これひとつでマグロカツ丼より高い、ということが世の中の正義にとってどうなのかということはさておくとして、これを食べてしまったら、もはや二度とマックのチープバーガーなんぞ口にはできない。
例えて言うなら、プレミアムモルツと、綺羅星の如くスーパーに並ぶ馬のションベン発泡酒ほどの違いといっていい。
そして。
いろいろと用意されているドリンクから、うちの奥さんが選んだフツーのコーヒーがこれまた美味いのなんの。
これを家で毎日飲めたらシアワセだろうなぁ……。
僕は迷わずジンジャーエールを選んだ。
というのも、しょうがを使った各種ドリンクのすべてが、これまたこのお店の手作りなのだ。
いろいろ試してみたかったところ、まずは基本のジンジャーエールを。
これがまた…………美味いッ!!
いやあ、ジンジャーエールでこれほど感動したのは初めてかもしれない。
オシャレな店内、そしてここでしか食べられない、飲めない美味しいもの。
こういうお店が島にあったら、冬でも間違いなく客足は途絶えないだろうになぁ………。
しかしこの稿のタイトルである「知られざる名店」とは、このお店のことではない。
なにしろ那覇在の院長がわざわざ食べに来るくらいである。すでに誰もが知っているのだ。
知られざるオドロキは、店の窓外の景色の中にあった。
ハンバーガーにかぶりついている時からチラチラ気にはなっていた。無駄に立派な新道から逸れた狭い旧道にもかかわらず、ときおりダンプや軽トラが停車しては、工事関係者っぽい姿のヒトがウロウロしていたのだ。
食べ終わってからじっくり窓外を眺めていると、向かいにある建物のドアから、工事関係者っぽいヒトがなにやらビニール袋をぶら下げて出てくるではないか。
そうなのだ。
ここはお弁当屋さんだったのである!
……って、店の外のどこにも看板はなく、消えかかった電話番号以外なんの情報も出てないんですけど。<田舎にはよくあるパターン。
それでもやはり、タクシーの運ちゃんが通う沖縄そば屋が美味しいのと同様、工事関係者がひっきりなしに訪れるほどだから、ほっともっとが裸足で逃げ出す天下の弁当屋さんに違いない。
……ま、観光客には無縁だろうけど。
まるで讃岐の製麺屋のような知るヒトぞ知る的名店が、田舎にはフツーに息づいているのであった。
※ 「海のなんじゃこりゃ?」、2年8ヶ月ぶりに更新しました(笑)。
Posted by クロワッサン at 07:46│Comments(0)
│街の美味いもの