2013年12月28日
For a Few Dollars More。
2013年 12月27日(金) 雨
北の風 激荒れ
こと沖縄に関して言えば、今日明日はこの冬一番の冷え込み。
翌日の予報では名護の最低気温が11度と予想されているから、おそらく国頭村奥あたりでは気温ヒトケタを記録することだろう。
体感的に奥と同程度の水納島も、夜には家の中にいて暖房をつけていてさえ寒い。
今夜でこれほど寒いとなると、明日はどうなってしまうのだろうか……。
そんな寒い夜には、熱燗で鰤しゃぶ♪
そういえば、昨年末の我々は丹後地方へ出かけていたのだった。
感覚的にもう4、5年前のような気でいたけど、まだ1年前のことだったとは。
昨年のこの日は、伊根の舟屋で地元の海幸に舌鼓乱れ打ち。
宿の夕食で用意してもらった鮮度抜群の海幸群は、築地界隈の飲み屋で食べたらとんでもないお値段になることだろう。
やはり鮮度もコスパも、地元に勝るものはない。
そうやって賞味しつくした宿の食事、スペシャルメニューを選ぶと「鰤しゃぶ」を頼むこともできたものの、スペシャルじゃなくてノーマルを味わいたいと思った我々は、ノーマルの美味さを満喫したがために「鰤しゃぶ」の世界に未練を残したものだった。
その未練が、1年越しにクリア。
丹後の仇を島で討つ……って、別に恨みに思っていたわけじゃないか。
そうやってヒトがささやかなシアワセを満喫している間に、なかば亡霊のようになってしまった知事が、ついに辺野古の埋め立てを承認した。
以前にも書いたことがあるけど、僕の反米軍基地闘争(?)は、たとえ貧乏になっても新たな基地など要らないという大田知事(当時)が、もらえるものがもらえるのなら基地でも何でも受け入れるという稲嶺氏に知事選挙で敗れた時点で終了している。
そしてその時点で、「沖縄県は終わった」というスタンスでいるから、辺野古に基地ができようとヤンバルクイナが絶滅しようとオスプレイが墜落しようと、○○○が○○されようと、もうどうでもいいのだ……
……とでも考えていないとやっていられない。
現知事はそもそも稲嶺県政の流れだから、もともと辺野古移設を推進する立場だった。
ところがハトポッポ元総理が県外へと言う以上、知事として同調する以外にはなく、結局お金は持っていても政治力がなかったハトポッポやその後の政府が「やっぱり辺野古」ということになっても知事が辺野古反対を言い続けていたのは、これすべて相手が民主党政権だったからでしかない。
安倍政権になったあとはいつでも尻尾を振りたかったのだ。
しかしそれはそれで節操が無いから、相当の見返りを用意していただかないとウンとはいえない、という段取りがあったのでしょうな。
いずれにしても、ああいうきれいな海を平気で埋め立ててしまえる文明が長続きするはずがない。
しかしそれは米軍基地だけに限らない。
基地のための埋め立て以前に、本島周辺の海は凄まじい勢いで埋め立てられまくっているのだ。
10年前の統計ながら、沖縄県では1年間に水納島1個分ほどの面積の土地が埋め立てられ続けているというのだから、それから10年経った今、さらに水納島10個分が埋め立てられていることになる。
「埋め立て」ということに関する限り、もはや辺野古どころの騒ぎではないのである。
なにが「美ら海」なのだろうか…。
それでも、そうやって失われていく美しい海を守ろうと、日々がんばっている人たちがいる。
無駄にだだっ広い道路を造るために削り取られていく山々を守ろうとしている人たちがいる。
仮に、米軍の基地を伊勢神宮内に移設、なんてことを日本政府が受け入れたら、日本人はどう思うのだろう。
まぁ実際にそういうことはありえないにしろ。
人にはそれぞれ、国民である前に、市民である前に、人として守るべきもの、愛すべきものがある。
毎朝散歩のついでに海岸に行き、日の出を眺め続けて70年…というおばあにとっての辺野古の海は、遠くにある伊勢神宮などよりも遥かに聖地であり大切な魂のふるさとなのだ。
その海を埋め立てるという話に彼女が反対すれば、それは「サヨク」なのだろうか。
そこにはイデオロギーのモンダイなど存在しない。
ただただ価値観の違いがあるだけだ。
価値観の違いという意味では、お金をもらう代わりに基地を提供することを承認する沖縄県は、お金のために体を売る女子中高生を怒る資格がないことだけはたしかだろう。
むしろ、もっと高く売る方法を教える側か??
決定のウラに、毒を盛られたとか孫を人質に取られたといった事情があるならともかく、本当に当人が言っているとおりなのだとしたら、仲井真知事、ただただみっともない。
Posted by クロワッサン at 09:45│Comments(0)
│吉田兼好