2014年06月10日
It's a small world!!
2014年 6月9日(月) ぐずついた天気のち大雨
東南東の風 少し波あり 水温24度
梅雨はもう明けた…と固く信じていた僕を嘲笑うかのごとく、午後から本格的にドシャッと降ってきた。
梅雨の最後の悪あがきが数日続くのだろう……。
世界に冠たるオーボエ奏者のトーマス・ローデ氏と、これまた世界的なオーボエメーカーであるムジーク・ヨーゼフの社長ナカムラ氏が、ともに水納島を懇意にしてくださっていることはかつて紹介した(こちらとこちら)。
で、今回はそのナカムラさんの娘さんのローラさんが、お友だちとともにご来島。
そして、是非体験ダイビングを、ということになった。
大雨が朝からじゃなくて良かった……。
そのローラさんのお友だちというのは、フランスの女性ソフィーさん。
英語でも我々はどーしよーもないというのに、フランス語なんてジュトジュデニジューくらいしか知らない。<それってフランス語じゃないですけど……。
そんなことで、場合によっては命にかかわるダイビングのそれやこれやを、うまく説明できるの???
心配ご無用。
ローラさんはフランス語がペラペラなのである。
おかげでうちの奥さんが事前に行うレクチャーの際は、まるで同時通訳のニュースを観ているような雰囲気だった。
そして。
人生で初めてナマ「ウィ」を聞いた。
妙にウレシイ。
フランス語って、トルシエあたりが喋るとなんだかフゴフゴ言っているようにしか聴こえないのに、若い女性が話すとなんだかトレビア~ン♪
あ、他にもフランス語知ってた……。
お、そういえばメルシーも知ってるぞ。
ボンジュールもフランス語じゃん。
イカアシジュポーンも……
…それは違うか。
お2人とも生まれて初めての体験ダイビングだったそうだけど、海中ではともに超リラックスモードでお楽しみいただけた。
で、そのご様子が実に好対照だったのが面白かった。
日本人のローラさんは、引率する我々が理想とするほどの落ち着いた身の委ね方だったので、中層を泳いでみるときも含めてほとんど重量・抵抗を感じさせないリラックス状態。
一方ソフィーさんは、スノーケリングすらしたことがないというのに、海中では最初から自立モードで、すべての動作を能動的にこなそうとして、またちゃんとこなしてしまうほどに余裕綽々。
両者とも落ち着いておられるところは同じながら、身を委ねるリラックスタイプと、自立モードでいる姿に、自然とともに生きてきた日本人と、自然と戦って生きてきた欧米人のメンタリティの違いが如実に現れているような気がしたのだった。
そんなこんなで無事に体験ダイビングを終えた後は、すっかり海中世界に魅了されたご様子(ソフィーさんのエキジット後の第一声は、「スゴイ!」だった。日本語で。)。
圧倒的に若い2人だから、この先には長い長いダイビングライフが待っているに違いない。
というわけで、なにげにインターナショナルなクロワッサンなのである。
話は変わる。
このところ着々と進む老眼に鞭打つように、なぜか小さなものに夢中になっているのオタマサ。
その小ささを表す対人比として便利なのが、ご存知人差し指。
何センチと実長を書いてもピンと来なくとも、指と比較すれば小ささは歴然だ。
というわけで、最近のオタマサワールド・スモールライフシリーズ。
その1
パイナップルウミウシかなんかそのへんのチビチビ。
言うまでもなく、左下の肌色がオタマサの人差し指ね。
その2
ツノザヤだかミズタマだかの、人生最小級チビチビ。
ここまで小さいと、写真にしてもなんだかわからない……。
そしてその3
実長こそ先のウミウシより大きいとはいえ、これまた人生最小級のクマドリカエルアンコウ。
トピック的には、ウミウシ2種どころではないクリーチャーでもある。
ところがオタマサは対人比にこだわるあまり、指が写っていない普通にちゃんと撮った写真が一枚もない。
自尊心の高いカエルアンコウにここまで指を近づければ、今頃きっと彼はこの場を離れてしまっていることだろう。
いわば一期一会的千載一遇のチャンスに、己の指とともに写すことに懸命になるとは………。
近いうちに再訪してみようっと。