2015年01月23日
苦悶の船長。
2015年 1月22日(木) 曇り
北のち北西の風 激荒れ
いったん南下した緯度が、一夜明けて元に戻った………
……かのようなお天気の豹変。
夜中に降っていた雨は夜明けとともに止んでいたけれど、その後風が吹き始めた。
どうやら予報どおりの天候。
しかし朝の様子だけを見るなら、ひょっとすると運航可能かも……。
この日学習発表会の本番を迎える水納小中学校のセンセイ方から、そして本島から学習発表会を観に来る予定の親類縁者からの声を代弁する班長ヤスシさんから、是非とも運航を!というせつなくも熱い願いを送られ続けていた船長カネモトさんは、まだ誰も活動を始めていない朝の早い時間から、桟橋に行っては海況を確かめていた。
で、ついにこの日の運航OKという結論が出された!!
のだが。
出航準備が始まっている8時くらいになると風はさらに強まり、早朝の様子からは早くも様相を異にし始める海。
もともとの予報では、昼からさらに風が強まるという。
朝からこの様子では、昼にはとんでもないことになるに違いない。
ひとたびOKという結論を伝えた後だけに、それを翻す船長の苦衷は、消費増税を決意するアベ総理の比ではない。
あ、アベ総理はなんの痛痒も感じないか……。
ともかく船長カネモトさんは、断腸の思いで本日の欠航を決断。
こうして本島から来る予定だった観客は、島に足を運べなくなったのだった。
これで時を追うごとに風が鎮まっていたら、カネモトさんの立場はないところ。
しかし実際は、午後からさらに風は強まり、とてもじゃないけど連絡船の離岸接岸など不可能な状態になった。
それもそのはず、その時間帯の実況天気図は………
おお、低気圧のトリオ・ロス・パンチョス!!
昨日の予報図ではシンクロデュエットだった低気圧、まるでのび太にバイバインをかけられた栗饅頭のように分裂増殖しているではないか。
いかに大陸の高気圧がそれほど威力がなさそうでも、リバプールとエバートンが手を合わせたかのような赤と青の合わせワザ一本となれば、激荒れになるのは必定。
学習発表会の最中、締め切られた体育館の中にいてさえ、猛々しく吹き荒れる風の音が聞こえてくるほどだ。
隣にいた船長カネモトさんは、その猛威を耳にし、一人にこやかに安堵の笑みを浮かべるのだった。
心中、お察しいたします……。
Posted by クロワッサン at 07:57│Comments(0)
│日々の徒然