2015年10月15日

お手軽魚群識別法。

2015年 10月14日(水) 晴れ時々曇り

北東の風 波あり 水温26~27度
  
 
 10日の大時化以来、日中海が穏やかになることがない。

 おかげで連休からこっち、なんとか潜れる海況という日々が続いている。

 それでも、やはり日差しが出ると前向きな気持ちになるもので、少なくとも日差しの下で撮る写真は、けっこう強く吹いている風など微塵も感じられなくなる。

 桟橋脇に停めているうちの船近くに群れているハララー(ヤクシマイワシ)も、日差しに煌めく魚群が清々しい。

お手軽魚群識別法。


 実はこれ、例によって船べりからカメラだけ水に浸けて撮っている超お手軽水中写真。

 勝手にピントを合わせてくれるのだから、モニターなど見ずとも撮れちゃうのである。

 ちょっとズームにしてみると……

お手軽魚群識別法。


 魚のフォルムがわかる程度には撮れるので、船の周りにいるこの魚群はミジュンか、ハララーか、となった場合、まず撮ってみると正体がわかる、なんてこともできる(ちなみに、釣りをしている島の人たちは、魚群を水面越しに一目見ただけで、「あれはハララーよ」とすぐさまわかってしまう)。

 その結果、うちの船の周りに群れているのは、たいていの場合ハララーであることがわかってきた。

 東~南東の強い風が吹いていないかぎり、ミジュンはもっぱら水納丸側に結集することが多い。
 桟橋の両サイドに群れがあれば、東側はミジュン、西側はハララーと思っていて間違いはないと思われる。

 なので、サビキ釣りをするなら東側で。

 ところで、どちらであれ似たような小魚、なぜに両者の区別をする必要があるのかと不思議に思われるかもしれない。
 それには深~いワケがある。

 というのも、ハララーはそもそもサビキの仕掛けの針に食いつかないんだけど、たとえ釣れたとしてもウロコが固く、さばくのに手間がかかる。
 それに対してミジュンは、ただ手にするだけでポロポロ…とウロコが剥がれるほどで、釣ったその場で指でウロコを落とし、頭を千切ってワタを抜けば、そのまま食べられるほどに便利な魚なのだ。

 味はというと、ハララーの方が実は美味い、という声の方が多いのだけど、面白いことに、釣ったミジュンをエサにして、ダツやアオヤガラ、あわよくばガーラを狙っている船員さんの話によると、ミジュンだったらたちまち食いつくダツもアオヤガラも、ハララーをエサにしたらまったく見向きもしないという。

 やはり固いウロコが食べづらいのだろうか。
 というか、そっくりな魚なのに、食いつく前から見分けるなんて、なにげに奴らも違いのわかる魚であるらしい……。

 ……なんて呑気な話をしていられるのも明日までか。

 台風24号が北上してこないのはその北側に高気圧があるからこそ。
 しかしそのために、高気圧と台風に挟まれている部分は、両者の合わせワザの強い風が吹くことになる。

 今週末は運動会だけど……はたして連絡船は運航することができるのか??

 …などと運動会の心配をしている場合ではなかった。

 欠航はほぼ間違いなしっぽい16日はもともとお休みにしていたからいいとして、その後に続く週末の海況ははたして???

 時々刻々変化する天気予報とにらめっこの日々が続く。

 


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Posted by クロワッサン at 08:08│Comments(0)日々の徒然水納島の海
 
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