2015年12月16日
アウトオブ眼中。
2015年 12月15日(火) いい感じの雨
ほぼ無風のち北の風 おだやかのち波あり
適度に雨が降って、ちゃんと晴れる日もあって、畑の野菜たちにとってはシアワセな日々が続いている。
……はずなんだけど、いかんせん気温が高すぎる。
多少気温が高くとも野菜たちそのものにはモンダイはない。
しかし、害虫たちは気温が高いことによって活発なままになる。
全島無農薬の水納島のこと、マサエ農園程度の小さな範囲ですら害虫に目を光らせ続けるのは大変だというのに、湧川農園のように出荷もしている規模となると、ひとたび虫がたかれば手に負えなくなるのは必定。
そのため、せっかく順調に育っていたダイコンに虫がたかって手の付けようがなくなったために(ちゃんと育たなくなる)、すべて引っこ抜かれるかそのまま鋤きこまれるかして一からやり直しということになっているところもある。
寒くなるべき時にちゃんと冷え込まなければ、いろんなところに支障が出てくるのだ。
明日以降の冬型の気圧配置は、待望の冷え込みをもたらしてくれることだろう。
話は変わる。
ハダカハオコゼという魚がいる。
その名のごとく、葉っぱのように薄い体をしたオコゼだ。
でも何が「裸」なのかは知らない。
オコゼというと武骨で毒のある魚というイメージが先行する方もいらっしゃるかもしれないけれど、このハダカハオコゼは10センチにも満たないサイズで、なおかつカラーバリエーションも豊富。
なかにはこういう色をしている子もいる。
とりたてて珍しいというほどでもないんだけど、いるとなぜかゲストに案内したくなる魚なので、長らくガイドをやっている方ならおそらく、これまでに3万5千回くらいホワイトボードにその名を書いているに違いない。
なかでもこのピンク色の子はきれいだから、居たらどうしても撮ってしまう。
アクビでもしてくれないかなぁと期待しつつ、しばらく観ていることにした。
ハダカハオコゼはもちろん肉食で、落ち葉のようにユラユラしながら気配を消しつつ、うっかり近づいてきた小魚を一呑みにする。
また、口から触角がはみ出ているのを以前見たこともあるから、エビなどもフツーに餌にしているようだ。
エサの選り好みはしないのだろう。
ところが。
この日この時、ジッと観ていると……
ん?向こうから何か出てきたぞ。
お、ミヤケテグリ。
そんなところウロチョロしてたらアブナイぞ!
あ~、ミヤケテグリピ~ンチ!!
あれ?
スルー???
おおッ!!チャレンジャー!!
エビでも食っちゃうくらいだから、ミヤケテグリなんてほどよいおつまみになるのかと思いきや、ハダカハオコゼピンキーは微動だにせず。
ミヤケテグリはよほどまずいのだろうか???
ひょっとすると、泳いでいる魚だと8パーセント、着底している生き物だと10パーセントの消費税の差のために、グッと我慢をしていたのかもしれない………。