2015年12月23日
アンユージュアル・ユージュアルズ。
2015年 12月22日(火)
南東の風 おだやか 水温22~23度
暑いです。
海は穏やかです。
潜りに行きます。
というわけで、ランニングマスターも大晦日に向けてそろそろラストスパートという時期にもかかわらず、呑気にダイビング。
同じ海に潜り続けて21年ともなれば、まぁお馴染みの顔ぶれというか、出会ったからといってアドレナリンが湧き出るわけではないオトモダチの数はかなり増えてくる。
でもおなじみの顔であればあるほど、付き合いが長いだけに「あれ?」ということもある。
たとえば昨日出会ったハマクマノミ。
北よりの風が吹くといつも船の真下あたりになるリーフ際にいるから、かれこれ相当長い付き合いになるハマクマノミのメス。
ところがよく見てみると………
尾ビレが変なんです。
成長途上で何らかの原因でヒレが裂けることにより、本来1本のはずの旗が2本になっていたり、1枚のはずの背ビレが2枚に分かれて見えたりすることはちょくちょくある。
でもこれって、まるで腕のまったく毛に関係ないところからピンと生えてる宝毛のような、本来そうなるはずじゃないヒレの伸長の仕方のような………。
拡大してみよう。
なにこれ、どうしちゃったの?>ハマクマノミ。
村山富市の眉毛みたいに、老成すると伸びちゃうもんなんでしょうか。
ハマクマノミとはもうかれこれ7852回くらい出会っているはずなのに、それでも新たなオドロキがあるなんて。
これだから海は楽しい。
今日もまた、おなじみのはずなのに「あれ?」なシーンに遭遇した。
水納島の砂地には、かなりフツーにクロエリオオメワラスボがいる。
白い砂地の上に白く細い体、しかも底から20センチくらい上でホバリングしているだけなので、上から目線(?)でのみ潜っている人は、背景に紛れてしまっているその姿になかなか気づいてくれないため、案内しているとワジワジすることもよくある。
でも目線を限りなく砂底に近づけると、こういうふうにホバリングしている姿を観ることができる。
ただし、ウカツに近寄ると彼らは危険を察知し、すぐさま矢のような速さで砂の中にブスッと飛び込んでしまう(ちゃんと穴があるらしい)。
なのでこれまでは、のんびりホバリングしている姿か、砂の中に勢いよく突き刺さる瞬間しか目にしていない。
ところが。
この日ふと目を向けた砂底に、こんな姿のクロエリオオメワラスボが。
砂底から顔を突き出しているところなんて、初めて観る姿だ。
カメラを向けてもどうせすぐに引っ込んじゃうんだろう……と期待せずに撮っていたら、けっこう近くまで寄らせてくれた。
最終的には砂中に姿を消したものの、シュッと素早く引っ込んでしまうのではなく、徐々に徐々に、最後は顔だけ残しつつ、ゆっくりと引っ込んでいった。
クロエリオオメワラスボ、ひょっとしてガーデンイールになりたかったのか???
年がら年中同じところで潜っていると、先日のヒラカメガイのような種類としての衝撃の発見はそうそうないけれど、おなじみのお魚さんたちの「新発見」はけっこうある。
これだからダイビングはやめられない。
Posted by クロワッサン at 07:25│Comments(2)
│水納島の海
この記事へのコメント
昨日、トップページの雪だるまサンタさん♪可愛いなぁって思ってたら、今日は、ハマクマノミサンタさんと出会えました(笑) 海の中の雪景色のようなお写真も素敵です♪ 今日も穏やかな一日になりますように…☆
Posted by けい at 2015年12月23日 08:24
さすが絵手紙詩人けいさん、ハマクマノミがサンタさんとは!
7852回も出会っているというのに(もちろん数字は冗談です)、
恥ずかしながら一度としてクリスマスと結びついたことがないワタシです……。
あ、雪だるまは以前何年か続けて使ったものなんですが、
久しぶりに登場させてみました(笑)。
トップページまでご覧いただき、ありがとうございます!
7852回も出会っているというのに(もちろん数字は冗談です)、
恥ずかしながら一度としてクリスマスと結びついたことがないワタシです……。
あ、雪だるまは以前何年か続けて使ったものなんですが、
久しぶりに登場させてみました(笑)。
トップページまでご覧いただき、ありがとうございます!
Posted by クロワッサン at 2015年12月23日 17:54