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2017年02月26日

真夜中のカーボーイ。

2017年 2月25日(土) 雨

北東の風 波あり
 
 滞在先から経由地までの飛行機は、行きとは真逆にことのほかスムーズで、到着予定時刻よりも15分も早く着いた。

 が。

 トランジットの都合で間がたっぷり空くうえに、那覇までの飛行機がまた例によって遅延。

 記録的速さで到着してくれた、経由地までのプロペラ機のがんばりはなんだったのだ。

 遅延といっても行きとは違い、たった15分ほどの遅れではあったけれど、もともとが午後9時55分那覇着予定だったものが15分遅れると、なんだか随分遅くなったような気持ちになる。

 おまけに到着地那覇のお天気は「雨」。

 けっして豪雨ではないものの、氷雨に降られてしまっては、それなりに寒い土地から帰ってきた時に味わえる「沖縄感」がまったくない。

 おまけにこの雨の中を本部町まで運転しなければならない。そのために、せっかく選り取り見取りの飲食店が揃っている大きな空港に3時間もいたというのに、一滴の酒も飲めずにお茶で肴をつまんでいたワタシ。

 真夜中のカーボーイになるために、ヒトがそうやって断腸の思いで飲まずにいるというのに、もちろんオタマサはダハダハと生ビール&日本酒を飲んでいるのであった。

 でもまぁ、那覇空港の駐車場を10時30分に出るとなると、その先の道は一般道で行ってもスイスイスイスイ走らせることができるだろう………

 …と思いきや。

 いくらサタデーナイトだからって、夜の11時前にこんなに車が走っているなんて。
 
 おまけに国道58号線の大山付近から工事区間があって、それも片側3車線の道路の2車線分を塞いでしまっているものだから、思いがけない大渋滞。

 あのぉ……もう11時過ぎなんですけど。

 いやはや、もうすっかり都会だなぁ、沖縄本島。

 全国チェーンのビジネスホテルが林立していたり、これまた全国チェーンの大型ショッピングモールやらコンビニやら飲食店が建ち並ぶきらびやかな街の景観は、ヤシのシルエットのひとつも無かったら、もはや東京郊外のちょっとした街と大して変わらない。

 ここでもまた、トランプタイプが勝利の雄たけびをあげていることだろう。

 そして、トランプタイプにとっては「手つかず」といっていい状態だった本島北部にもまた、彼らの魔の手(※個人の感想です)が伸び始めて久しい。

 古き良き沖縄の風情を求める旅行者は、ちょっとした裏道に入ったり路地裏を巡らなきゃ、旅情という意味での「沖縄感」を味わえなくなっているのだ。

 もっとも、よもやの渋滞に巻き込まれつつも、12時40分頃には秘密基地に到着できていたのは、その「魔の手」が伸ばし続ける立派な道路のおかげでもあるのだった。

 いつもならとっくに布団に包まっている時刻ながら、旅の垢を落としてビールをプシュッ。
 そして滞在先でこの夜用に買ってきた肴で深夜酌。

 実はこの時点ではまだ、翌日……いや、すでにこの日(26日)の連絡船の運航は朝決定するという話だったから、我々は島に戻れるかどうか未定だった。

 一夜明け、船長始動時刻にお電話すると、朝イチで島を出て、臨時で9時30分発で渡久地港を出て以後欠航ということに。

 夜も遅いから、那覇泊で……なんてことにしていたら、早朝からエライ騒ぎになるところだった。

 真夜中のカーボーイも、けっして無駄ではなかったのである。

 なにはともあれ、夢の日々はこれにて終了!


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Posted by クロワッサン at 11:37│Comments(0)旅行
 
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