2017年04月11日
ホワイトハウス2017。
2017年 4月10日(月) 雨
南の風 時化模様
ウロコムシご夫妻が朝イチの便で島を発たれた。
これにて春筍祭終了。
旬のタケノコがメインのこのイベントではあるのだけれど、近年は「その他」の美味しいものまでもドドンともたらしてくださるので、晩餐ではタケノコが脇役に徹しきってしまうほど。
そしてもちろん、ご自慢のワインセラーから選りすぐりの国産ワインの数々を事前に届けてくださっているので、スパークリングから白から赤から日本酒から、沖縄中探しまわっても絶対に手に入れられない美酒に酔いしれることができる。
そのなかの1本が、五島列島は福江島のワイナリー、五島ワイナリーの白ワインだった。
登頂失敗に終わったあの鬼岳の山麓のリゾートホテル内にあるワイナリーで、もちろんのこと五島初のワイナリーなんだけど、それはすなわち長崎県初でもある。
…ということをワタシが知っているのはもちろん2月に旅行をしたからこそで、その旅行記に合わせてセレクトしてくださったウロコムシTバック氏なのだった。
福江島滞在中のワタシは五島芋に終始し、ワインはまったく口にしなかったから初めてのお目見えだ。
なみいる国内強豪ワイナリー産のものに比べれば、まだまだ発展途上の段階ではあるらしいのだけど(※他人の感想です)、焼酎にしろワインにしろ、現地で生産された原材料を用いて美酒を作ろうという五島の酒造所の努力に乾杯。
という話の流れで、その五島ワインのボトルの写真を載せるつもりでいた。
開ける前に撮るのを忘れていたから、では空いたあとにボトルだけでも撮ろう、という話もしていたのだ。
が。
さあて、ボトルの写真でも撮ろうかなぁ…と思ったら。
本日燃やせないゴミの日につき、五島ワインの空きボトルは、ウロコムシご夫妻ともども連絡船に乗って本島へ行ってしまったあとなのだった……。
さてさて、そんなわけで酒池肉林カーニバルの二夜を過ごした我々。
なにもかも美味しかったのはもちろんながら、今回ウロコムシ氏にご持参いただいたものの中でなによりもありがたかったのがこれ。
フィルムケース!
フィルムケースをなぜ重宝するのかということは、以前拙日記にて触れた。
Tバック氏は今もなおフィルムにこだわって撮影しておられるので(被写体はけっしてエログロ路線ではありません)、フィルムケースなどご自宅にはワインセラーのワインなみにいくらでも転がっているそうで、今回わざわざ持ってきてくださったのだ。
ひび割れが進行してそろそろ使用限界ラインに到達しかかっていた、予備のOリング入れにさっそく採用。
そんなに場所を取るものでもないし、いくらあっても使えるものだから、今後はウロコムシ氏がいらっしゃるたびにフィルムケースをおねだりすることにしよう。
さて。
ひと冬越えて昨夏の白化騒ぎも過去の話になりつつある、というのは先日ご紹介したとおり。
水深20メートル超だというのに昨秋には半分白くなってしまっていたセンジュイソギンチャクもすっかり元の色を取り戻し、店子のカクレクマノミともども元気一杯になっていた。
ところが、場所はまったく異なるもののほぼ同じ水深で同じように潮通しがいい根にいるシライト(?)イソギンチャクは、どういうわけかまだこんな状態だ。
真っ白のまま。
触手に紛れて隠れているクマノミチビも、なんだか冴えない顔をしていた。
この根には他にも白いままのイソギンチャクがいる。
白化騒動の頃から白かったのか、それともまったく関係なく白くなってしまったのか。
こんなに水温が低いのに真っ白のままっていうのは、結局のところ白化のスイッチってなんなんだろう??
高水温が直接の原因ではなく、バクテリアだなんだといろいろ原因究明の努力が今も続いているみたいだから、季節外れに白化しているこのようなイソギンチャクは、きっと価値あるサンプルになるに違いない。
そんな純白イソギンチャクの傍らにイソギンチャクモエビがいた。
性能が悪いのは自分なのかカメラなのかわからないけど、とにかくキレンジャーではなかなか思うように撮れないものだから、白いイソギンチャクを撮ろうと何度かシャッターボタンを押しているうちに、傍らにいたそのエビちゃんがいつの間にかイソギンチャクの上に載っているではないか。
チャンス!
……をモノにしたのはオタマサなのだった。
それはともかく、本来は目立たずにいられるからこそエビちゃんはこうして寄り添って生きているというのに、こんな純白の舞台に乗っていたら、どうぞ食べてくださいと言わんばかりのような気が……。
エビちゃんたちのためにも、一刻も早いイソギンチャクの復活を祈ろう。
その前にもう一度チャンスをうかがいに行こうっと。