2018年03月13日

Relationship。

2018年 3月12日(月) 曇りのち晴れ

北東の風 やや波あり 水温21度

 この日は朝から曇り空。
 
 海水温は変わらないけど、イメージ的な寒さは募る…。
 
 でも大丈夫、スーツボンドでウェットスーツを補修済♪
 
 スペシャルなクリーチャーには出会わなかったものの、リーフ際でゆったりしているタテキンがいた。
 
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 ご存知ない方もいらっしゃるだろうから念のために紹介しておくと、昨日の渦巻き模様の子がオトナになるとこうなります。
 
 昔の水納島はこのタテキンことタテジマキンチャクダイの数が多くて、リーフ際でフツーにゴロゴロ…は大げさながらたくさんいた。
 
 ときにはリーフ上のサンゴ群落の上をゆったり泳いでいたりして、ああなんてゼータクな海なんだろう……とシアワセを味わっていたものだったのに、近年はオトナも子供も随分数を減らしてしまった。
 
 ゼータクな海じゃなくなったってことか…。
 
 それでもここ数年は、ひところに比べると若干数が増えている気がしなくもない。
 今後の増加に期待しよう。
 
 若干増えているといえば、この方の目撃頻度が今年になって増えてきている。
 
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 ご存知ハリセンボン。
 
 水温が低いこの時期の彼らは機能停止寸前なので、ハリセンボンというよりはイジケンボンであることが多い。
 
 ここ2、3年、ひょっとすると4、5年、ことによっては10年ほど、すっかり数を減らしてしまっていたハリセンボンなので、海中で出会う機会は滅多にないといってもいいほど(でも桟橋の周囲にチョロチョロしてたりはします)。
 
 それがここにきて、潜るたびに姿を観るようになってきた。
 
 一昨年のサンゴ白化で随分サンゴが死に、藻がはびこるようになったおかげでそれらをエサにする貝類が増え、それをまたエサにするハリセンボンも安定生活に突入、ということだろうか。
 
 いずれにしても、今年のうみまーるの中判カレンダーの6月の写真のような巨群を作るほどに、いるところにはいるんだもの、そろそろ増えてきてもおかしくはない。
 
 話は変わる。
 
 3月も中旬になり、そろそろ季節が移り替わるころになってきた。
 冬の間島に渡って来ていた冬鳥たちも、そろそろ見納め時だ。
 
 今冬はどういうわけか我が家の庭先をナワバリに加えたジョウビタキのオスにも、お別れの挨拶をしておかねば。
 
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 当初は警戒心が強かった彼も、ひと冬の間に随分慣れてくれたのか、一緒に庭に居ても慌てて逃げたりしなくなっている。
 
 ジョビオ君、来冬もお待ちしております!
 
 一方、渡り鳥ではなく、年中いる留鳥は、ヒトにも随分慣れている。
 我が家の庭をナワバリにしているイソヒヨドリは、ジョウビタキが目立つ動きをするとすぐに追い払うイジワル君ながら、それは先住者の特権というもの。
 
 で、じっくり観てみるとそれはそれは可愛い鳥だ。
 
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 これはオス。
 
 百舌鳥くらいの大きさだ。
 
 本土でも海辺に住んでおられる方にはお馴染みの鳥ながら、内陸にお住いの方々には珍しいようで、このオスの青い色をご覧になって、「あの鳥は何?」と訊ねるお客さんは多い。
 
 このイソヒヨドリは小動物を主食にしているので、オタマサが庭でなにかゴソゴソやっていると、そこからきっと昆虫類が出てくるだろうと期待して、目をキラキラさせている。
 
 で、もう付き合いも随分長いものだから、ゴソゴソ=エサ、しかも大した危険は伴わない、と理解しているイソヒヨドリ。
 
 なので彼は、こんなに近くまで寄ってくる。
 
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 来月に束の間の花の季節を迎えるアマリリスの周辺を整備しているオタマサがずっとゴソゴソしているので、彼はずっとおこぼれに与っているのであった。
 
 イソヒヨドリと同じく留鳥なのに、さほどの信頼関係がない鳥さんがいる。
 
 イソヒヨドリやジョウビタキと同じように、ハイビスカスの下あたりでゴソゴソしている小型の鳥だ。
 
 はて、シロハラほど大きくはないし、ジョウビタキでもないこの鳥、いったいなんだろう?
 
 黒っぽく見えるその体を写真に収めるチャンスがなく、今日までずっと未確認の鳥だったのだけど、この日ようやくカメラが捉えた。
 
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 え?ウグイス??
 
 春になって高らかにホーホケキョ!が響き渡るようになってきている。でもウグイスって、こうやって地面でゴソゴソするタイプの鳥だったっけ。
 
 ウグイスには親戚筋のよく似た種類が多く、目の上の白いラインだけで「ウグイス」認定できないところがなかなかややこしい。
 
 はたして彼は、ウグイスなんでしょうか。
 
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 「クロワッサン野鳥の会」のみなさん、出番です(笑)。 


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この記事へのコメント
写真からはウグイスと思いますが、会員の皆様いかがでしょうか?

先日コジュケイの声を聞き、春を感じました。
Posted by ころんた at 2018年03月13日 09:38
非会員ながら愛好家のひとりとして
「ホーホケキョ」と囀ったら
間違いなくウグイスですねwww

というのも
我が街のウグイスは恥ずかしがり屋の為
めったに人前に姿を現すことなく
藪や垣根越しに見る雅な世界から覗くことが多いと思います


地べたで見るのは
「ムシクイ」類なんですが
写真見ると限りなくウグイスですね

おおらかな南国では
ウグイスもフレンドリーなのかもしれませんねwww
Posted by がんばるオジサン! at 2018年03月13日 11:16
ころんたさん、がんばるオジサン!さん、
ご教示ありがとうございます!
やっぱ、ウグイスですよね…。

即席で名づけた「クロワッサン野鳥の会」ですが、
早い話、お二人からのご教示を期待してのものでしたので、
目的は果たせました(笑)。
名称はどうかお気になさらず……。

ところで、この地べたにいる子が鳴くところを観たことはありません。
ウグイスは水納島にはたくさんいるので、
朝方にカメさんの草採りをしつつ歩いていると、
そこかしこからホーホケキョ!が聴こえてきます。
ただ、いまだに鳴いている姿を目にしたことはありません。
(記憶にある限り…ですが)

ウグイス系でいうと、他にセッカも留鳥で島にいるので、
今の時期はゴキゲンそうに中空で
チュチュッ、チュチュッと囀っております。
Posted by クロワッサン at 2018年03月13日 17:15
 
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