2022年09月03日
まさかのジェイソン。
2022年 9月2日(金) 晴れたり雨降ったり
南東の風 荒れ模様
いったん南下している台風は本島から随分離れたところまで行ってしまったこともあって、晴れたり雨が降ったりしつつも、風はさほどでもないまま終始した(それでも強いけど)。
この日の時点ではまだ南方でエネルギーを蓄えている最中で、本格的に北上し始めるのは明日になるのだろう。
今現在出ている進路予想の予報円の中心線よりも右側を通ったりしないかぎり、本島地方はまぁなんとかなりそうな感じではある。
いずれにせよ台風だから風も雨も尋常ではないのがフツーなのに、わざわざ「沖縄地方に線状降水帯発生の可能性」などと沖縄気象台が伝えているのには笑ってしまった。
そもそも線状降水帯の警報は、大雨とそれがもたらす災害への注意を呼び掛けるもののはず。
大型で非常に強い台風が通過していこうというこのときに、そういったことを警戒していないヒトがいるのだろうか…。
晴れる日には「紫外線に注意!」とか、雨がちな日には「洗濯物は乾きにくい」とか、近頃の天気予報を見ていると、いったい日本人をどこまで「バカ認定」しているのだろう…とビックリしてしまうことが多い。
ホントに今の日本人って、「洗濯物が乾きにくい」とか教えてもらわなければわからないんですかね?
< ネタバレ注意! >
さて、この日は前日の興奮がさめやらぬまま、すっかり落ち着いてステキな役者さんになったジェニファー・コネリーの可憐な少女時代でも観てみるか…
…と思ったら、名作「ワンスアポンアタイムインアメリカ」のDVDは島のほうにあるんだった。
ずっと以前にも書いたことがあるけれど、劇中のヒロインであるデボラの子供時代を演じていたジェニファー・コネリーのほうが、オトナになってからの女優さんよりも遥かに可憐だった.
たとえていうなら、「独眼竜正宗」で少女時代をゴクミが演じた可憐な愛姫が、オトナになったら桜田淳子になりました、みたいな…。
しょうがない、では「ビューティフル・マインド」でオトナになった彼女の魅力をたっぷり鑑賞させてもらいましょう…
…と思ったら、これまたDVDは島のほうにあるんだった。
「ブラッドダイヤモンド」も島の家じゃん。
結局、秘密基地には彼女が出ている映画はひとつも無かったのだった。
ところで、前作「トップガン」の日本公開は1986年のことなんだけど、同じ年に公開された「ラビリンス 魔王の迷宮」で、魔王デヴィッド・ボウイを相手に主人公を演じていたジェニファー・コネリーはこんな感じ。

なんとまぁプリティ…。
ハリウッドの若手アイドル的女優が日本でもてはやされる流れが続いていたこともあって、当時はジェニちゃんなどと呼ばれていた彼女は、驚くなかれ日本語の歌まで日本で出してるんですぜ(「愛のモノローグ」で検索してみてください)。
そして月日は流れ、86年にはすでにパイロットだったトムトムと30年以上の時を経て初共演する頃には、夢見る少女はペニー・ベンジャミンになっていたのだった。
ちなみにペニー・ベンジャミンは今作で突如降ってわいたキャラではなく、1作目からちゃんと登場している。
ただしそれは、マーヴェリックが私生活ではけっこうヤンチャだよということを示すためのセリフだけの登場でしかなく、ストリックランド教頭(@バックトゥザフューチャー)からご乱行について叱責を受けていた際につけ加えられていたのが、提督の娘に手を出しちゃったこと。
その提督の娘こそがペニー・ベンジャミンである、ということを、このときグースが明かしてくれていた。

戸田奈津子さんの字幕では「ベニーか?」と出ているこのシーン、グースはちゃんと「ペニー・ベンジャミン(のこと)?」とマーヴェリックに言っているし、その後ピアノを弾くシーンでもメグ・ライアンがその名を出しているから、何度も観ているヒトにとってはお馴染みの登場人物(?)なのである。
それにしてもこの空母の艦長(なんですよね?)を演じていたストリックランド教頭ことジェームズ・トールカンは実においしい役どころで、冒頭とエンディング前に実にいい味を出していた。
なので今回のエド・ハリスもそういう感じなのかな?と期待していたら、あれだけでGone。
なんだかもったいない…(※個人の感想です)。
ともかくそんなわけで、秘密基地にはジェニファー・コネリーが出ている映画がひとつも無いことが判明してしまったため、やむなく代替案として「コラテラル」をチョイス。
トムトムが初めてヒールを演じたことでも話題になった作品だ。
鑑賞後に冷静に考えてみると、冷酷な殺し屋がなんでタクシードライバーと熱く戦う羽目になってんだ?という不思議な展開なのだけど、そこはそれ、映画ですから観ている間は気にならないし、面白いからこれまで何度か観ている。
何度か観ているにもかかわらず、今回初めて気がついたことが。
冒頭も冒頭、トムトムがロスアンゼルス空港に到着する初登場シーンで、まさかの人物が。

雑踏の中で唯一ピントが合っているこのヒトは、誰あろう無敵のハゲことジェイソン・ステイサムではないか!
あれ?「コラテラル」に出てたっけ??
というオドロキで観ていると…

偶然を装ってトムトムと接触し、依頼案件の詳細データを手渡す組織側の人間の役だった。
もちろんちゃんとセリフもある。

しかし記憶では、ジェイソン・ステイサムと「コラテラル」はまったく結びつかないんだけど。
このあとどうなるんだったっけ?
…と思ったら、彼はこの場限りの登場なのだった。
最後のエンドロールでも、トムトムのあと30番目くらいのところに
Airportman……Jason Statham
と出ているだけ。
なんだ空港男って…。
「コラテラル」は2004年公開の映画なんだけど、このときってまだ彼は売れてなかったんだったけ?
いやいや、そんなことはない。
それ以前にもう主演作の「トランスポーター」の1作目が公開されているし、売れてきている頃であるのは間違いない。
気になったので調べてみたところ、なんとなんと、これはいわゆる「カメオ出演」というヤツだった。
空港でのほんのヒトコマながら、まさかジェイソン・ステイサムがトムトムと共演していたとはなぁ…。
この作品以後のこれまで同様、おそらくこの先も2度とないであろう貴重なシーン、今頃になって初めて知ってしまった。
そういえば、前作「トップガン」のグースの奥さんがメグ・ライアンであることを知ったのは鑑賞10回目くらいのことだし、冒頭ではクーガーの後席、クライマックスではトムトムの後席に座っているのがティム・ロビンスであることを知ったのは20回目くらいのことだった。
ついでに言えば、ケリー・マクギリスのおうちのテラスにキエリボウシインコだかキビタイボウシインコだかがいることに気がついたのもまた、2002年以降のことだったりする。
映画は1回観りゃ充分って人は多いけれど、観れば見るほど新たな発見があるのもまたジジツ。
2度目3度目ならではの味わいもまた、たっぷりあるのが映画なのだ。
前作50回目の鑑賞時には、いったいどんな発見が待っているだろう?
Posted by クロワッサン at 09:18│Comments(0)
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