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2025年04月26日

手掛かり加工の足掛かり。

2025年 4月25日(金) 雨模様

北西の風 おだやか

 晴雨が1日ごとに入れ替わる落ち着きのない春のお天気、この日は朝からずっと雨模様の冴えない1日に。
 
 ただしこれまでは1日おきに晴雨が入れ替わっていたけれど、どうやらGW序盤は冴えないお天気で推移しそう。
 
 もっとも、沖縄気象台発表の梅雨入りはGW後になるのが恒例でも、実際のお天気はすでにGW中から梅雨でしょう…ということが多く、ゴールデンウィークと言いながら、沖縄の場合お天気は全然ゴールデンじゃないものなのだ。
 
 なので連休中にもし好天に恵まれたなら、「自分の行いの良さ!」などと慢心することなく、そこらじゅうの神々に感謝を捧げましょう。
 
 さてさて、雨天でも連絡船は通常運航だったので、本日は秘密基地まで単身赴任。
 
 日帰りとはいっても9時30分水納島発、なおかつ帰りには少々の買い物をオタマサからリクエストされていたから、間はそれほど時間があるわけではない。
 
 限られた時間でできる作業もまた限られているなか、この日の目標は先日下駄箱に取り付けた扉の把手。
 
 もう玄関に設置したことだし、手っ取り早くホームセンターに売られている既製品でも買って取り付けてしまおうと思っていたのだけれど、やはり当初考えていたとおり、扉に出っ張りを作らない方法にすることにした。
 
 それはそれで手間がかかるものの、そのために必要なちょっとしたモノも実は随分前に(タイホ前ともいう)に買ってあることだし、ここで使わないでいつ使うの、という事情もある。
 
 ただしその作業はワタシのレベルではいささか背伸びしすぎのような気がするから、ほぼ出来上がっているものに余計な手を加えて、
 
 「取り返しのつかないことをしてしまった…」
 
 なんてことになると目も当てられないから、二の足を踏んでいたのだ。
 
 でも三の足を無理矢理前に進めてみた結果、ほぼほぼ予定どおりの形になった。
 
手掛かり加工の足掛かり。

 扉のどこがどう変わったか、おわかりになりますでしょうか…。
 
 そうです、ここです。
 
手掛かり加工の足掛かり。

 いわゆる手掛かり加工というもので、扉や引き出しで見かけるヤツね。
 
 把手をつけるとどうしても出っ張り部分ができてしまうところ、こうすれば玄関の出入り時に何かが引っ掛かる心配もないってわけ。
 
 ただしこの加工、台形型に削り取るだけだったら簡単なんだけど、それじゃあ「手掛かり」部分が無いから扉を開けられない。
 
 なので台形の下側は、より奥にくりぬく必要がある。
 
 そんなときに便利なのがコイツ。
 
手掛かり加工の足掛かり。

 もうそれ以外の用途なんて無いでしょ…的な形をしたこのビットは、その名もフィンガープルビットという。
 
 この手の気の利いた加工ができるビットとなると、軸がぶっといルーター用のモノしかない…というのがかつての定番だったようなのだけど、今どきではトリマー用の軸が細いタイプもたくさん出ているっぽい。
 
 それらはみな、思いきりアメリカン。
 
 職人が手工具で行う職人技を、手っ取り早く電動工具で誰でもできるようにしちゃえ!という思想の先進国であるかの国では、このような気の利いたものが綺羅星のごとく揃っているのだ。
 
 ただ、なんとも面倒くさいことに、インチの国アメリカと、センチの国ニッポンでは、こういったビットの軸の太さが微妙に異なるという大きなモンダイがある。
 
 このようなビットの場合、日本では6ミリの軸が基本なのに対し、インチの国の軸の太さは4分の1インチ、すなわち6.35ミリという、センチの国の民族からしたら意味不明の太さで統一されているのだ。
 
 となると、せっかく綺羅星のごとくある気の利いたビットたちを、6ミリ軸に対応している日本規格のトリマーでは使えない…
 
 …という哀しいジジツがあるのだけれど、そこは技術の国ニッポンのこと、日本製のトリマーでもちょいとパーツを交換すれば、アメリカンなちょい太ビットも使えるようになる。
 
 ビットをトリマーに装着する際に、ビットの軸をギュッと締め付ける肝心要の部分、すなわちコレットチャックというパーツを、6.35ミリ用のものに交換すればいいのだ(各メーカーごとにモノが違います)。
 
 とはいえ地方のホームセンターでそのパーツだけ売られていることなどまずないし、購入するならポチッしかない。
 
 おまけに諸物価高騰のおり、枝豆1粒よりも小さなそんなパーツですら1個1000円オーバーになってしまうご時世だから、その時点で二の足を踏むってこともあるだろう。
 
 ところが!
 
 過日もう一台トリマーが欲しいなぁ…と思っていた時に、買うならこれと決めていたトリマーが、アメリカン軸対応のコレットチャックとセットになって南米大河で売られているではないか。
 
手掛かり加工の足掛かり。

 しかも単品で買えば1000円するモノがセットになっているのに、本体だけ売られているホームセンターさくもとの価格よりも1ケタ安い。
 
 迷わずポチッ。
 
 晴れてアメリカン軸を使えることとなったので、さきほどのフィンガープルビットもポチッ。
 
 すべては下駄箱のため、そしてすべてはタイホ前のことである。
 
 その時点ではいろいろお勉強していたので、いざ扉を作るとなったらすぐにでも取り掛かれたはずのところ、なにしろ1ヵ月半のブランクが空いちゃったものだから、脳内工程はすっかり白紙に戻ってしまっていた。
 
 けれど人生半世紀を過ぎたらナニゴトもリカレント、学び直しには新たな発見もある。
 
 というわけで、新規に購入したこれらを一切無駄にすることなく、この日ついに扉の完成を見たのであった。
 
 ちなみにこの下駄箱には、その後オタマサから3万円のお駄賃が。
 
 買い揃えた工具その他まで含めればまったくの赤字ながら、工具はこの先も使えるから、材料費のみと思えば少々のプラス…。
 
 これを元手にして材料を買い、また何か作ることにしよう。
 
 次回はなんちゃって食器棚かな?


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Posted by クロワッサン at 07:53│Comments(0)日々の作業
 
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