2022年09月13日

海渡るタイヤ。

2022年 9月12日(月) 晴れ

南東の風 波あり

 昨日ネタにしたマッハ軽のタイヤのバースト、ネタにして書きつつ写真は撮っていなかったので、夜が明けてようやく明るくなってきた6時過ぎにタイヤの写真を撮ろうと外に出てみると…
 
海渡るタイヤ。

 中秋の名月+1日のほぼ満のお月様のすぐ近くに、お星さまが見えていた。
 
 こんなに明るい夜明けの空で、なおかつほぼ満月のすぐ近くで、こんなにハッキリ見えているとなれば、我が目玉の障害でもないかぎり惑星に違いない。
 
 はてさて、この日お月様と(見た目上)接近する惑星は何だったっけ?
 
 おお、木星。
 
 夜が明ける前に見ていれば、さぞかし煌々と輝いていたのだろうなぁ。
 
 …って、そんな暗い時間にパンクタイヤの写真を撮りに行くはずもなし。
 
 ま、なんだかいいモノを見せてもらえたおかげで、この日何かいいコトがありそうな…
 
 …と思ったら、バーストしつつも空気は抜けていなかったはずのタイヤは、完全にペチャンコ状態になっていたのだった。
 
 外側はたとえ破れていても、空気さえ残っていたら、火急の用件の際に桟橋まで乗りつけることはできる…と思っていたのに。
 
 このまま連絡船が欠航して、マッハ軽は使えないままになってしまうのだろうか。
 
 ところが今回の台風は少なくともこの日までのところ「今そこにあるだけ」で、少々の風をもたらしている程度に過ぎないおかげで、この日も終日通常運航に。
 
 たとえ連絡船が運航しても、昨日の今日じゃさすがにフルゲンさんもタイヤの手配は間に合わないか…
 
 …と諦めつつ、古堅自動車さんの始業後に電話してみたところ、
 
 「10時の便で載せる!」
 
 おお、力強いお言葉が!
 
 10時渡久地港発の連絡船到着に合わせ、オタマサとともにテケテケ桟橋まで。
 
 桟橋脇では、今夏新たに加わった新船員君が、桟橋脇に集積している軽石排除作業に精を出していた。
 
 軽石排除専用スタッフを置いておかなければならないくらいに、桟橋脇に軽石が溜まっているのだ。
 
 「船員」というシゴトに就いたと思ったら、先日の海岸軽石排除作業やこの日のような桟橋脇の安全キープ作業。
 
 働き者の彼ではあるけれど、きっと心の中では「こんなはずでは…」と思っていることだろう。
 
 やがて10時の便が到着。
 
 モンダイは、社長のお言葉どおり、タイヤが連絡船にちゃんと載っているかどうか…
 
 載ってた!

 池井戸潤の作品に「空飛ぶタイヤ」ってのがあったけど、島の場合タイヤは海を渡ってくる(それで人を殺めることはないけれど)。
 
 ともかくこれで、モンダイはひとつクリアされた。
 
 今回の交換用とスペア用に2つ届けてもらったこのタイヤ、はたしてホントに現在のマッハ軽(平成8年型ホンダアクティ)に合うだろうか?
 
 型式が古過ぎると、同じ車種でもタイヤが違う、ということがダイハツのハイゼットではあったから、タイヤが届いたからといってまだまだ安心はできないのである。
 
 タイヤを抱えつつエッホエッホと坂道を越えて家に戻り、あらかじめはずしてあったところに取り付けてみると…
 
 ビンゴ!
 
 フルゲン社長の差配に、手抜かりは1ミリも無かったのだった。
 
 これにて2つめのモンダイも見事にクリア。
 
 ボルトを締めて、マッハ軽、復活。
 
 島民生活のライフラインといっていいマッハ軽、当たり前に乗っていると意識しないけど、まるで指先をケガしてしまった左手の小指なみに、使えなくなるとその大切さがよくわかる。
 
 そんなわけで、前日朝のモンダイ出来からほんの丸1日で解決。明るい空の天体ショーのチカラも伊達ではなかった。
 
 加えて、台風が「今そこにあるだけ」のおかげだ。
 
 でもこのグズグズ12号が去っていったあと、なにやらアヤシゲな動きが…。
 
 もし現在出ている予報どおりになってしまうと、このあと2度ある3連休はどちらも台風でつぶれてしまいそう…。
 
 どうやらこのままずっと、ボートを陸揚げしたままになる気配が濃厚だ。 


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Posted by クロワッサン at 05:43│Comments(0)日々の作業
 
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