2023年02月22日

Vive la France!

2023年 2月21日(火) 曇り

北東の風 時化模様

 太陽が出ないまま北よりの風が吹き続くと、さすがに気温が下がる。
 
 代船運航開始早々2日連続欠航となった連絡船と同じく、昨日はフツーに飛び回っていたリュウキュウアサギマダラもあらかた機能停止に。
 
Vive la France!

 それでもときどきジタバタ羽ばたいているものもいたから、完全機能停止というよりは、その気になれば飛び立てるけど、やる気なしといったところかな。
 
 蝶たちはこのようにジッとしているというのに、蛾はがんばっていた。
 
 スズメガの仲間のホシホウジャク(と思われる蛾)である。
 
 まだ年齢ヒトケタの頃は、スズメガの仲間をでっかいハチと誤解して恐怖に慄いたものだったけれど、それが蛾であることを知り、おまけに独特のお食事方法を知るに至り、実に興味深い生き物へと(ワタシのなかで)進化を遂げた。
 
 蛾と聞くだけで拒絶反応を起こす方々は姿を見るのもイヤ=独特のお食事方法をご存知ない、かもしれないから、余計なお世話でそのお食事シーンを披露いたしましょう。
 
 
 ハチドリのような完璧なホバリング!
 
 蝶や蛾やハエたちには前肢の先っちょに味がわかる器官があるので、花にとまるだけで肢で味がわかるという便利な機能を有している、という話を知った子どもの頃にはたいそう感心したものだったけど、スズメガの仲間たちのホバリングフィーディングの場合、どうやって味を確かめるんだろう?
 
 「考えるな、食うんだ!」
 
 というマーヴェリックなみの教えでもあるんだろうか。
 
 それにしても、同じようにホバリングして花の蜜を食す小さな鳥には「蜂」と名づけ、大きめの虫には「雀」と名づけるこの不思議。
 
 進化の流れ的には昆虫のほうが先輩なのだから、蜂のような鳥というのはわかるにしても、茶色くて大きめだからと見た目だけで雀蛾って呼ばれるスズメガにしてみれば、せめて機能的にハチドリガにしてってところだろうか。
 
 チョウとガをひとくくりにパピヨンと呼び、両者を区別しないフランス人からすれば、どっちでもいいじゃんってところなんだろうけど。
 
 というか、チョウとガの区別もできないのに、料理についてあーだこーだ細かいことを言ってんじゃねえってところかな?
 
 でも両者を区別しないということはすなわち、多くの日本人のような
 
 チョウ………きれ~い♪
 
   ………気持ちわる~い!
 
 なんていう差別もないわけか。
 
 さすが自由の国!
 
 というわけで蛾が苦手なみなさんもフランス人にならい、まずはスズメガたちのお食事シーンからお近づきになりましょう。

 チョウもガもきら~い!という方は………お逝きなさい。


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Posted by クロワッサン at 06:49│Comments(0)昆虫記
 
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