2024年03月25日
飛べ飛べはばたけ紅孔雀。
2024年 3月24日(日) おおむね晴れ
南の風 波あり 水温20度
午前中は予報よりも風は吹いておらず、今の時期にこれ以上を望むとバチが当たるってくらいの海日和。
ただし日曜日ということもあって、洋上には早くも9時頃にはダイビングボートが何隻も浮かんでいた。
仕方なく、前日と同じ場所に。
前日と同じ場所となれば、再びオナベケラマをチェックしに行ってみよう。
いきなりヘラヤガラに食われちゃった…なんてことはなく、この日も健在だったオナベケラマ、なんとなんと、背ビレ尻ビレをすぼめるこのポーズになって…
…やる気モードのオスに特有の、急降下泳ぎを繰り返していた!
ロンリーだから相手はキンギョハナダイだったとはいえ、その行動は完全にオスのそれだ。
オナベケラマ、相手が見つかるといいね…。
もう少し深いところには、カシワハナダイ率が高い小さな根がある…
…はずだったのに、ああなんてことだ、砂にほとんど埋もれてしまっていた。
それでも残存部隊ががんばっていて、オスもしっかり興奮モード。
やっぱきれいだわ、カシワハナダイ。
その同じ根ではキンギョハナダイもいるんだけど、なにぶん根がほとんど砂に埋もれているものだから、当然ながらその数は少なく、オスは1匹しかいなかった。
ただしそのオスの傘下にいるはずのメスのうち、1匹だけ…
…背ビレがオス状になりかけていた。
ちなみにキンギョハナダイのメスは、背ビレを広げても…
…どこもピンと伸びたりはしない。
背ビレが1本ピンと伸びているのは、ようするにオナベちゃんキンギョハナダイ、略してナベキンなのだ。
だからといってこのナベキンがそのままアッサリオスになるのを、現在がんばっているオスが指をくわえて見ているはずはなく、他のメスに対するのと同じように、眼前に急降下してきてはブイブイとアピール泳ぎをして去っていく。
ナベキンとしても、伸び始めている背ビレをオスの目が光っているところで気安くピンと立ててアピールするわけにはいかないらしい。
でもここというときにはやはりヒレを広げるようで、接近したカシワハナダイ相手にはパッとヒレを広げて示威モードになっていた。
少ないといってもメスは20匹ほどいる。
そこにオス1匹だといくらなんでも身が持ちそうにないので、おそらくこのナベキンは順調にオスになることだろう。
その後浅いほうへ戻りつつ、転石が多いところを徘徊していたときのこと。
クロヘリイトヒキベラに混じり、ゴシキイトヒキベラの姿も見えるとはいえ、全体的にみなさんサイズが小さく、特にやる気モードになっているわけでもないからいまひとつパッとしない。
なのでフツーだったらそのままスルーするところ、小ぶりなイトヒキベラたちに混じって、一番星のようにキラリと光るこの方の姿が。
クジャクベラ!
クジャクベラは水納島でそうそう出会える魚ではない。
いたとしても深く、しかも立派なオスとなるとたいてい1匹だけ。
かつて1シーズンだけ水深20メートルそこそこにオスが何匹も…ということがあったけれど、いずれにせよ出会えるのは岩場のポイントでのことだった。
砂地のポイントとなると、後刻調べてようやくクジャクベラとわかる幼魚がせいぜいだ。
ところがこの日まさかの砂底転石ゾーンにいたクジャクベラは、サイズこそ4センチほどとかなり小ぶりながら、背ビレにはオスの特徴でもあるヒレの伸長がピンピンピンと3本も。
いかに小ぶりとはいえ、砂地のポイントでオスフォルムのクジャクベラに会えるとは。
体感水温が、20度から一気に20.5度くらいに跳ねあがった。
< ほとんど変わんないじゃん…。
いや、ずいぶん違うんですってば。
もっとも、ワタシのココロはホットになっても、周りにメスの姿があるわけじゃなし、オナベケラマと同じくロンリーライフを送っているスモールクジャクベラ、この先どうなっていくんだろう?
立派なオスに成長して…
@14年前
…↓このような婚姻色の輝きを見せてくれたらステキだなぁ…。
@14年前
がんばれ小さなクジャクベラ。
Posted by クロワッサン at 06:51│Comments(0)
│水納島の海