2025年03月19日

ヤツもいた。

2025年 3月18日(火) 曇り少し日ざし

北の風 うねりあり

 一昨日昨日と欠航が続いていたはまかぜ号、きっと今日も欠航だろうと予想していたところ、意外にも朝イチ便のみ運航ということに。
 
 朝イチだけだと買い物に出かけても帰ってこられないから、島民にとってはほとんど意味がないのだけれど、郵便物が出せるという特典(?)はある。
 
 それに我々の場合、本島に出られさえすれば、渡久地港に避難中の自分たちのボートに乗って帰ってくるという手段がある。
 
 午後になって風が強まってきそうとはいっても、正午過ぎくらいまでは大丈夫そうだったから、朝イチ便で出掛けることにした。
 
 というわけで、この日クリーニングが仕上がる予定だった上着の受け取りや、ゆうパックや郵便物の発送、各種支払いも済ませることができ、欠航続きでヤキモキする必要もなくなったのだった。
 
 ただし、帰りは波しぶきの洗礼を浴びることになったけれど…。
 
 実はこの欠航続きの間、チーム電車でGO!A木総裁が水納島にご滞在予定だったのだけど、あいにくの荒天のために望み叶わず。
 
 いらっしゃったからといって我々が何をどうこうするわけでもないものの、1月の例の件の際にはご旅行先でニュースを知ることとなり、たいそうご心配をお掛けしていただけに、この時期ならではの野菜料理を宿に差し入れするくらいのことはできるはずだったのになぁ。
 
 一方総裁は総裁で、我々にお土産を手渡そうとしてくれていたそうなのだけど、それもかなわず…
 
 …となるところ、今日朝イチ便だけでも動くのであれば、せめて15分滞在で島に行こうと思っていたらしい。
 
 ところが我々は島から出る予定だったので、いっそのこと渡久地港でお会いすることに。
 
 定刻より遅れること30分、ようやく渡久地港に到着すると、いつもと変わらぬ総裁の姿がそこにあった。
 
 彼は去る1月再び南アフリカまで「帰省」をしていて、その帰省中にいろいろお土産を仕入れてくれたという。
 
 そのひとつがこちら。
 
ヤツもいた。

 南アフリカのビール!
 
 ちょっと気の利いたスーパーにさえ世界各地のビールがズラリと並ぶ世の中になってはいるとはいえ、南アフリカのビールにお目にかかる機会などまずない。
 
 その昔ケニアで堪能した(そして1ケース買って帰った)タスカービールもたいそう美味しかったけど、はたして南アフリカのビールやいかに?
 
 せっかくだからこんな寒い日ではなく、もっと暑くなってからいただこうっと。
 
 寒い時でもOKなものもいただいてしまった。
 
ヤツもいた。

 BILTONGと書いてビルトンと読むそうで、その昔大航海時代の保存食需要から生まれた干し肉のことだそうな。
 
 南アフリカをはじめとする南部アフリカ諸国では同じみのものだそうで、ジャーキーなのかなと思ったら、砂糖は使わず酢を使ったり、燻製はしない、薄くスライスしないなどなど米国のジャーキーとは作り方もひと味違っていて、まったく別モノであるらしい。
 
 鶏肉を使えばチキンビルトン、牛肉を使えばビーフビルトンということになるこのビルトン、いただいたこのビルトンははたして何ビルトン?
 
ヤツもいた。

 ん?KUDU??
 
 なに、KUDUって。
 
 デザインされている絵柄を見るかぎりでは、レイヨウ系の動物に見えるけど、どんな姿をしているんだろう?
 
 というときのために(ってわけではないけれど)、総裁はこういうものも用意してくれていた。
 
ヤツもいた。

 今回の「帰省」では電車でGO!が「サファリでGO!」になったそうで、探訪されたクルーガー国立公園の地図もお土産に。
 
 地図といいつつ広大な国立公園内で観られる野生動物がたくさん紹介されていて、このKUDU(クドゥもしくはクーズー)もしっかり載っていた。
 
ヤツもいた。

 グレーターってくらいだから相当でっかいようで、現地ではかなり存在感を放っているっぽい。
 
 でもヌーにもウシカモシカという和名があるくらいだから、きっとこのKUDUにも和名がついているはず。
 
 調べてみたところ、彼らの名前はネジツノカモシカ(ネジツノレイヨウ)だった。
 
 ちなみにカモシカを漢字で書くと羚羊、音読みにするとレイヨウになります。
 
 たしかに角は盛大にねじれてはいるけれど、サバンナにおける存在感からすると、なんだか冴えないその名前…。
 
 やっぱKUDUのほうがカッコイイか。
 
 そんなKUDUのビルトンをさっそく実食!
 
ヤツもいた。

 これは……
 
 美味いッ!!
 
 スパイスが効いたジビエの干し肉は、琥珀色のお酒にスペシャルマッチング。
 
 今思えば、その昔アラスカの寒村でいただいたムースの干し肉、当時はジャーキーとばかり思っていたけれど、あの分厚い干し肉はむしろビルトンだったのかも。
 
 現地でいただいたムース(ヘラジカ)の激ウマ度合いを思えば、きっとビルトンも現地で食べればさらにさらに至宝級なのだろうなぁ…。
 
 A木総裁、貴重な味覚体験をさせていただきありがとうございます。
 
 ところで。
 
 さきほどのクルーガー国立公園の地図に掲載されている各種野生動物たち、そのなかにはこんなのも紹介されていた。
 
ヤツもいた。

 アフリカンフーポーとはもちろん、ヤツガシラのこと。
 
 日本本土では珍鳥扱いのヤツガシラだけれどその分布域はかなり広く、古代ローマ帝国とペルシャ帝国とモンゴル帝国とムガール帝国とクメール王朝にアフリカ大陸を合わせたほどの、広大な版図を誇っている。
 
 かつて何かのドキュメント番組で、ヤツガシラがイスラエルにもいることを知って驚いたことがあったっけ…。
 
 ただ、昔は1科1属1種の鳥として紹介されていたはずなのに、ウィキペディア的情報によると南部アフリカにいるものとマダガスカルにいるものは、それぞれ「別種」ということになっているみたい。
 
 そのため英語名的には、我々が水納島で観ているものはユーラシアンフーポー、マダガスカルにいるものはマダガスカルフーポー、そしてクルーガー国立公園で観られるものは、アフリカンフーポーということになるのだそうな(渡りをするのはユーラシアンだけらしい)。
 
 ま、分類学的には3種の間に微妙な違いがあるにせよ、その姿は紛れもなくヤツガシラ。
 
 水納島のような小さな島で観られる鳥さんが、遥か南アフリカにもいるというこの不思議…。
 
ヤツもいた。

 ヤツはなにげにインターナショナルなのである。
 
 いや、A木総裁のことじゃなくて…。
 
 彼ら電車でGO!が、クルーガー国立公園で「ヤツガシラよぉ~し!」と指さし確認をしたかどうかは知らない。


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Posted by クロワッサン at 08:56│Comments(2)世間の美味いもの
この記事へのコメント
思わずアラスカ旅日記を読んでしまいました笑
そう、ビルトン美味いんです!
子供の頃から食べていたので、帰国してから食べたビーフジャーキー何だこれ?っと笑
アラスカのムースの干し肉も食べてみたいです。
美味しい干し肉の情報を持ってる方、教えてください!
Posted by 電go A木 at 2025年03月19日 22:29
新たな味覚体験の機会をご提供いただきましたこと、あらためて御礼申し上げます。
旅行に行けなくなって久しいですが、
総裁をはじめあちこちお出掛けになる方々がいらっしゃるおかげで、
小さな島に居ながらにして「世界」を知ることができています(笑)。

それにしても、おばあ特製のムースの干し肉は美味しかったなぁ!
あ、ピート特製の鮭の干し肉も。
残念ながら、どちらも「売り物」ではありませんでしたが…(笑)。
Posted by クロワッサン at 2025年03月20日 06:46
 
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